がん戦争 ~ポケットの中の2年戦争~

余命1年と言われたしがない28歳が綴る、放蕩と堕落に
充ち満ちた末期な日常。
(当ブログの無断転載を禁止します)

誰かの分まで、生きること。

2006-01-29 | Weblog
件の母親の知り合いが亡くなった。
本当にあっという間に亡くなった。

思えば先月中旬頃、二人でガンセンターの文句を言っていたのが最後の会話だった。

何も感情は湧かないと思っていたが、
亡骸を目にしたら、不意に悲しくなった。
ついこの間まで動いていた人間が、ビクともせずただ横たわっている。
言葉すら発しない。
当たり前のことなんだけど、なぜか虚しい。

御遺族にウチの母親の分まで生きてください、と言われ遺品を頂戴した。

さすがのひとでなしの漏れも、グッときた。
これは絶対にやらなければ・・・。

誰のものでもない、一度きりしか無い人生なんだけれども、
漏れはこの人の分まで生きなくては。
思わず拳にチカラが入る。


レインボーオーラ発動かな?



また、話は変わるけど、「がんばれ、お姫!」
漏れは姫とその家族を応援します。

奥山貴宏さん、再々放送決定!

2006-01-25 | Weblog
来る2月18日(土)25:05~教育テレビにて、「オレを覚えていてほしい」の再々放送があります!

昨年、がん闘病の様々なドキュメンタリー見ましたが、
やはり奥山さんのは印象深かったですね。


2ちゃんでは「ナルシスト」呼ばわりされていましたが、
がん闘病なんて、ナルシスト的一面も持たなければ、とても立ち向かえません(笑

前回見逃したかた、ぜひ見てください。

シスプラよ、ここまでか?

2006-01-24 | Weblog
長い間世話になった、シスプラさんも、今回で終わりかもしれない。

さっき主治医と色々話したのだが、進行は止めらそうにない。
(まだ未確定な話ですが)

ああ、かなりTS-1プラスシスプラチンに期待したのに・・・。

「セカンドラインは何にしますか?」
って、先生に逆に聞かれた。
次回までに考えさせてくれとは言ったが、正直マジに悩む。


やはり、イリノテカンか、タキソールだろうか?

いちごレンジャーさん逝く。

2006-01-24 | Weblog
ヒトは己が本当の危機に直面したとき、どれほどの者が、前を向いてファイティングポーズをとれるだろうか?

かのホリエモンですら、前を向くことが出来なかったというのに。

そういう意味では、いちごさんは凄かったと思う。
あのような状態で東京まで行きたいと、そう思う意志を持てることは、並大抵の者では絶対にできない。

漏れも、自分が死に至る過程のなかで、最終局面に近くなったとき、いちごさんと同じように戦うことはできないだろう。
素直に緩和と従うに違いない。


大変失礼な言い方だが、ここ最近のいちごさんのエントリーは、
大変考えさせられたし、生きるとは何かを教えられたと思う。
陳腐な言い方だけど、少なくとも漏れはね。
いちご旦那さまに感謝。



漏れは現在シスプラ投与のためにシェルター暮しであることを、念のため申し添えます。

異変。

2006-01-20 | Weblog
明らかに腹部に違和感を感じるようになってきた。

厳密に言うと、何か痛かゆい・・・。

来週には、シスプラ投与があるというのに。


実は数日前から、明らかに胃につかえる感じがする。
シスプラ効かなくなったのかな?

やばぁいブログ。

2006-01-17 | Weblog
抗がん剤ヘルプデスク

言及するまでもなく、有名なブログです。
大変有益な情報多数で、アンテナ高く、それでいてバランス良く、がん医療を捉えられています。
癌のTips同様、御覧ください。

最凶さんのブログ
http://black.ap.teacup.com/saikyou/

葉っぱさんのとこで知ったのですが、これはスゴイですねーw
一体何者なんでしょう?
一見ぶっ飛んでいますが、泣ける部分もあって興味深いです。
また、物の見方もユーモラスで、卓越したセンスすら感じます。2ちゃんで晒されないことをただひたすら祈りたいですw
漏れはこの人をヲチします。

また、ひみ子さんも来てくださってありがとうございます。
日本屈指のがん患者のご訪問、光栄です。
みなさんも癌患者に100の質問、やりましょう。
時代に先駆けてデータベース化とはさすがですね。

がん戦争、17 ヵ月突破。

2006-01-14 | Weblog
おかげさまで、戦争17ヵ月になりました。

これまで飲んだTS-1数知れず、シスプラチン8回投与・・・
何とか無難にきました。
ひとえに皆様のおかげです。


日々感謝。

みんなが癌なっちまえ~!

2006-01-12 | Weblog
がん医療、行政がよりよくなるためにはどうすれば良いか・・・。
単純ですが、携わる者がみんな癌になれば、現実を容易く理解できるでしょう。
または癌経験者がもっと関われば、物事はきっと巧くいくはずです。
なんせ、命がかかってますからね。
何でもアメリカマンセーは良くないですけど、
ガン戦略の末端で活躍している人たちは、多くのガン経験者であると言います。


かの偽装問題はなぜあんなに素早い対応だったのでしょう?
よく解らないですけどね。

今日、あの三浦医師が亡くなったことを知りました。患者であり、医師であった三浦氏・・・様々ものを築いたことは周知の通りです。
昨年のガン・オブ・ザ・イヤーの称号は彼でしょう。
御冥福をお祈りします。

何も湧かない。

2006-01-11 | Weblog
件の危篤になった知り合いだが、今日うちの母親が見舞ってきた。

事態はさらに深刻で、モルヒネのためか、目を開いたまま
呼び掛けに応答することも無かったそうだ。
漏れが先日見舞ったときもうわごとのように
「ゴメン」
というばかりだった。

思えば昨年末交わした最後の会話は主治医に最後通告されたことが悔しいと
嘆いていた。

負けず嫌いの人で、わざわざ岩手から東京のがんセンターまで
オキサリを打ちに行っていた。
オキサリはあれほど待ち望んだ夢のような新薬では無かったということか?

漏れは、知り合いのおそらく最後であろう姿を見て、
湧くべき感情は正直何もなかった。
安っぽい同情など何もなかった。
ただ、自分もいつかはこうなるのかなぁ?と若干の恐怖感、虚無感におそわれた。

非情だな、漏れって。
非難されても仕方ないが、闘病で人間としてあるべき姿を
失ってしまったようだ。

いつかは自分もその時がくるのだろうけど、
果たして何を思うのだろうか?

正直、今肩のチカラが抜けてます。