今年小学生になった甥。生まれた時から、携帯電話・ゲーム
パソコンがあり、テレビでは凝ったCGが流れる。そして日本で
一番事物が溢れる街に住んでいる。反対の環境で育った自分と
どう違うのか自分の幼い頃の記憶と比べながら見ている
毎回違う合体ロボのおもちゃを持ってきていたが今回は山のような
カードを持ってきてカードバトルの相手をさせられた。私は無論のこと
甥自身もルールを完全には覚えてない様子。それでも必死でカードに
書かれている文字を読み、テレビアニメで見たのであろう技を完成さ
せるため都合の良いカードを自分に配り、親切顔で誘導してくる。
もちろん、簡単に乗ってはやらない。
一緒に散歩に行って、水路に笹舟を流してみた。
すると笹舟を追いかけ始めた。時々小石を投げ入れては
「なんということだー」などと実況しながら自分だけの世界を作っていく。
どこまでも、どこまでも笹舟を追いかけていく甥の小さな背中を追いながら
大して違わないのかもと思ったり、これから違ってくるのかもと思ったりした。