南伊豆町伊浜天神原の標高350メートルの高原に広がる「天神原植物園ササユリの里」は15年前、沼田進園長(72)がオープンさせた。6月中~下旬のササユリをメーンに、日本固有の植物だけを植栽している「こだわり植物園」だ。
沼田さんは16~17歳のころ盆栽いじりを始め、70年代前半の盆栽ブームの時には、現在の植物園の地で盆栽を育て、下田市内で販売していた。ブームが下火となり、同市内で飲食店を経営したこともあるが、若いころからの「植物園」の夢を捨てきれず、20年前から本格的な準備を始めた。
天神原は元々、ササユリ群生の北限地で、季節になると辺り一面、ササユリが咲いたが、植林で絶滅寸前となっていた。「植物園」の夢と、ササユリ復活の意志が重なり、盆栽園跡地を造成。以前に使った肥料がササユリなどの野草に向かず、地面を2メートル前後の深さで掘り返す「天地返し」の作業から始めた。
農道脇にわずかに残るササユリの種を植え、少しずつ数を増やし、現在は「園内3万株」が触れ込み。「実際には数え切れません。4万~5万株はあるでしょう」
ササユリのほか春の桜草、カキツバタ、夏のサギ草、キキョウ、秋のリンドウ、ワレモコウなど真冬を除く野の花、山の花が1500種以上。今も増やし続けている。「たまに外来の花が育つこともある。在来種に悪影響を与えるので、心を鬼にして抜き取ります」と沼田さんは話す。
入園者が「こんな大変な仕事を良くやってくれましたね」「癒やされました。私も花を育てようかな」となど言って帰る。「その笑顔を見たときが一番の幸せ」と、アシスタント役の妻・ヨシコさん(72)と、顔を見合わせニッコリする。【中村隆】
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◇天神原植物園ササユリの里
面積1万平方メートル。園内約500メートルの遊歩道は、野鳥のさえずりが聞こえ、一部高台から太平洋を見下ろす。伊豆急行下田駅から天神原行き東海バス40分。入園料大人700円、子供350円。
毎日新聞
天神原植物園ササユリの里
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沼田さんは16~17歳のころ盆栽いじりを始め、70年代前半の盆栽ブームの時には、現在の植物園の地で盆栽を育て、下田市内で販売していた。ブームが下火となり、同市内で飲食店を経営したこともあるが、若いころからの「植物園」の夢を捨てきれず、20年前から本格的な準備を始めた。
天神原は元々、ササユリ群生の北限地で、季節になると辺り一面、ササユリが咲いたが、植林で絶滅寸前となっていた。「植物園」の夢と、ササユリ復活の意志が重なり、盆栽園跡地を造成。以前に使った肥料がササユリなどの野草に向かず、地面を2メートル前後の深さで掘り返す「天地返し」の作業から始めた。
農道脇にわずかに残るササユリの種を植え、少しずつ数を増やし、現在は「園内3万株」が触れ込み。「実際には数え切れません。4万~5万株はあるでしょう」
ササユリのほか春の桜草、カキツバタ、夏のサギ草、キキョウ、秋のリンドウ、ワレモコウなど真冬を除く野の花、山の花が1500種以上。今も増やし続けている。「たまに外来の花が育つこともある。在来種に悪影響を与えるので、心を鬼にして抜き取ります」と沼田さんは話す。
入園者が「こんな大変な仕事を良くやってくれましたね」「癒やされました。私も花を育てようかな」となど言って帰る。「その笑顔を見たときが一番の幸せ」と、アシスタント役の妻・ヨシコさん(72)と、顔を見合わせニッコリする。【中村隆】
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面積1万平方メートル。園内約500メートルの遊歩道は、野鳥のさえずりが聞こえ、一部高台から太平洋を見下ろす。伊豆急行下田駅から天神原行き東海バス40分。入園料大人700円、子供350円。
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