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田舎ぐらし(176)

 ー 接 客 ー

 


 どれだけ作ったら気がすむのか。〇〇ハラスメントのオンパレードである。ウィキペディアで調べたら27種類もあった。
 新しいところではカスハラというのを聞いた。客は英語でカスタマー、嫌がらせはハラスメント。略してカスハラ。客の店員に対する嫌がらせだという。今どきの人間は何でも略して言いたがる。

しかし、客として文句を言いたくなるような応対をする店員は多い。

 先般薬屋で棚から貼り薬の箱を1個取り、カウンターに置いた。すると女の店員がいきなり「大丈夫ですか?」と聞いてきた。「いらっしゃいませ」は言わない。「えっ?」と思った。質問の意図がわからない。

 とりあえず「なにを聞かれているかわからんが、頭ならまだ大丈夫だ」と答えておいた。

 接客がまことにお粗末である。年配者の中には、高度成長期、“ お客さまは神さま ”、“ 断られてからが販売だ ” と尻を叩かれ、必死に接客術を学んだ人間も多い。ある経済誌が数十万円をかけて社外研修を受けた若手社員のことを報じたのもこの頃だ。

 当時アポイントをとるには電話しかない。顔も知らない。お互いをつなぐのは1本の電話線。そこに乗せることばを間違ったらアウトである。電話をかける時間帯、切り出しのことば、相手の機嫌、今クロージングすべきか否か、頭はフル回転している。

 そんな競争社会で生きてきた人間が今どきの店員を見る。即座に「拙劣」という印象を持つ。

 なぜ拙劣か。厳しく教えないからである。なぜ厳しくしないか。厳しくしたらすぐ辞めるからである。なぜ辞めるか。幼児期に親に甘やかされ、学童期には親と教師の双方に甘やかされて育った人間が多いからである。

 話が少し脱線する。冗談としか思えないが、最近は退職の申し出を代行する会社があると聞いた。「辞めます」を本人に代わって言ってくれるのだという。以前、最近の社員は退職の申し出をメールですると聞いたときはびっくりしたが、ここまでくると噴飯ものである。

 

 

 
 

 

 




 

 

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