旅 ・ 懐かしいもの探しetc

 旅行はあまり有名ではないところをメインに身勝手な感覚で記述し、武漢ウイルス以降はグチばかり・・・

ドヤ街に泊まる (季節のない街・寿町) 

2015年12月08日 | 想い出
早朝のドヤ街 寿町・松影町・扇町
過去には、山谷・釜ヶ崎を上回る 日本最大の人口を抱えていたこの町は、港湾労働が中心なので、山谷・釜ヶ崎と違って定住者が多く、町内には保育所と学童保育所などもあります。

この町の特徴でもある 高さがないのに、7階建て・8階建てのビル。
高さが通常の同階数のビルの3分の2程度の低いビルがたくさんあって、今は外国人観光客向けの安いホテルになったりしていますが元は簡易宿泊所の100円ハウス。

ドヤの中心 熱海荘と福祉センタービル交差点

街を歩いていると、知らない人は異様に映るかもしれませんが、
・昼間から地面に座って酒を飲んでる人
・シルクハットにスーツに下駄履きの紳士
・小便を漏らしながら歩く人
・道路に寝転んでいる人
・スカジャンを粋に着こなした高齢者
・昼夜を問わず何度も救急車、消防車が行き交う街
日本中を旅しても中々見ることのない街の光景。

福祉センター (左側の白い古ビル・昔は無かった)


昨夜遅くに泊まった宿は、簡易宿泊所の1泊1700円。昭和の香りが残る懐かしい空気。
昔の仲間に会えるか?と期待したのですが生憎初顔の人ばかり…

それでも1杯のカップ酒で旧知の友人扱い。
路上や部屋で、貴重な人生訓を聴き、話し、語らいの中で
・生活保護で生きている。残った金は酒代や競馬代に使っている。
・こんな人生も楽しんでいる
・別に他人を羨ましいと思ったことはない
などなど
会話の中で、『チャンコロ』 『チョン公』 『露助』 『イタ公』 『パキ』 『黒ん坊』 『ジーアイ』 『アメ公』 『あさ公』 『半チョッパリ』 『二グロ』等々、今では完全禁句でも 昔には普通に使っていた言葉も寿では今でも立派に通用していました。
 ※言葉の翻訳は敢えて致しません、気に障った方にはお詫び致します。


非衛生的で、人生の落ちこぼれで、危険な町? いえいえ、そんなことはありません。
人間的、常識的、人情深く損得抜きの行動をとる人も多く暖かさに溢れており 現代都市部や一部の高級住宅地のように見てくれが良くても人間としては最低の人種が群れているドブのような街よりとっても素敵な地域です。

駐車中の自動車に意図的にイタズラするような人間は皆無。妬み、嫉み、悪戯心で他人に迷惑をかけるという一般的に多いようなことをする人間はいません。ただ、ダッシュボード上のタバコを欲しいが為にガラスを割る人は居ます。

山本周五郎の『季節のない街』を一読していただければ、どれほど素晴らしい街なのかが理解できるような気がします。
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