
米国の最高勲章は日系人が最多受賞

プロゴルファーのタイガー・ウッズが2019年5月6日(米東部時間)、ホワイトハウスのローズガーデンでドナルド・トランプ大統領から大統領自由勲章を授けられ、記念スピーチでは思わず涙ぐむ場面も見られた。 というニュースが流れました。
■大統領自由勲章は


『議会名誉黄金勲章』 と並んでアメリカの 『文民に贈られる最高位の勲章』 「アメリカ合衆国の国益や安全、または世界平和の推進、文化活動、その他の公的・個人的活動に対して特別の賞賛に値する努力や貢献を行った個人」 が受章対象者となっているそうで
ゴルフ界ではアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウスが受章。
また、マイケル・ジョーダン、ベーブ・ルース、モハメド・アリ、ウォルト・ディズニー、マザー・テレサ、トム・ハンクス、エルビス・プレスリーらも勲章を受けています。
ただ ただ、この勲章は時の大統領個人の考えで授与できる性質のものです。
■議会黄金勲章 (議会名誉黄金勲章) は


アメリカ合衆国議会が 『国内外の文民に授与する最高位の賞』 です。
過去には チャールズ・リンドバーグやダグラス・マッカーサー


ジョージ・ワシントン
セオドア・ルーズベルト
フランク・シナトラ
マザー・テレサ
ネルソン・マンデラ
ウィリアム・ベインブリッジ
ライト兄弟
ウィンストン・チャーチル
ダライ・ラマ14世
ニール・アームストロング
陸軍第442連隊戦闘団 に授与されています。


戦争中に日系二世だけで編成され、一番危険とされた場所に派遣されたという 陸軍第442連隊戦闘団 に授与されています。
※陸軍第442連隊戦闘団 【第二次世界大戦中のアメリカ陸軍の3万人超えの部隊。殆どの隊員が日系二世アメリカ人。ヨーロッパ戦線の最も激戦地に投入され、勇猛果敢で死傷率3割を超えた。部隊の3人に1人は戦死し、アメリカ合衆国史上もっとも多くの勲章を受けた部隊】


■議会名誉勲章 (名誉勲章) は
「議会の名において」 授与されることから議会名誉勲章とも呼ばれ、多くは大統領感状も同時に授与されます。
また、アメリカ軍としての勲章においても最高位の勲章であり、アメリカ合衆国の軍人に大統領から直接授与されるものです。
授章基準及び対象は、 「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、若しくは自己犠牲を示したアメリカ軍人」 とされています。
「社会的地位や財産の有無を問わず国を護るために命を懸けて従事したアメリカ国民」 であれば対象となりアメリカ議会と大統領の双方が認めたという実質的にアメリカ最高の勲章として位置づけられているという勲章です。
ここにも 物凄い数の日系人 (個人) が受賞していました
ダニエル・イノウエ - 第442連隊戦闘団所属の日系人、アメリカ合衆国上院議員、元・上院№2の仮議長。
サダオ・ムネモリ - 第442連隊戦闘団所属の日系人。
マサト・ナカエ - 第442連隊戦闘団日系人2等兵。
ロバート・T・クロダ - 同上
エイキ・コバシガワ - 同上
バーニー・F・ハジロ - 同上
ミキオ・ハセモト - 同上
ジョー・ハヤシ - 同上
シズヤ・ハヤシ - 同上
シンエイ・ナカミネ - 同上
ウィリアム・K・ナカムラ - 同上
ジョー・M・ニシモト - 同上
カオル・モト - 同上
キヨシ・K・ムラナガ - 同上
ジェームズ・K・オークボ - 同上
ユキオ・オクツ - 同上
フランク・H・オノ - 同上
カズオ・オータニ - 同上
アラン・M・オーハタ - 同上
ジョージ・T・サカト - 同上
テッド・T・タノウエ - 同上
みなさんが敵性国民の日本人2世としてアメリカから家族を収容所に入れられた上、自分は米兵として最危険地域に重点投入された日系人兵隊さんばかりでした


勲章を授与されたから偉いとはいいませんが
わが国では、皇族自身は 平民が世界的発明をしようが、何百万人が助かるような病原菌を撲滅しようが、世界の人命を救うようなIPS細胞を発見しようが、絶対に受けられないレベルの高位の勲章を自身で発行して自らが沢山お持ちです。
日本国民が得難い勲章を外国王族には気軽にプレゼントもしています。


米国の凄いところは、二等兵にも最高勲章を授与するところ。 階級や出自や身分でなく功績に対して贈っています。
日本は天皇が国家最高勲章を自ら発行して所有しており、2番3番め順位の勲章は全て皇族が受賞しており、
あの連合艦隊司令長官の山本五十六大将でさえ殉職してなお天皇に平民であることを理由に国葬に付すことに異論をはさまれた後に、最終的に死んでから、勲章としてはずっと下位の (皇族・公家・華族・貴族でない平民としては最高勲章である) 勲一等旭日大綬章を下賜されました。
IPS細胞を発見して世界人類に多大な貢献をしようと、ノーベル賞を受賞しようと、どれだけ偉大な功績を残そうと皇族方が普通に所有する勲章には届きません。 が、アメリカは農民でも工員でも二等兵でも国に顕著な貢献をすれば身分に関係なく最高勲章が与えられる。という公平さに感動させられます。



勲一等旭日大綬章もお持ちの山本五十六大将が生前、最も喜び大切にしていた勲章 (単なる徽章) があります。 それがこちら。
山本大将が帝から戴いた勲章の中で最も喜び、大切になされていた徽章 🔶傷痍軍人徽章🔶

たとえ平民であっても兵隊になって戦場に行った者なら階級に関係なく、百姓町人出の二等兵でも戴けるものでした。
しかし、この徽章は 「軍人」 かつ 「戦場で戦闘中に負傷」 しなければ戴くことはできませんから皇族・華族では絶対に得られない一平民としては貴重な徽章です。 これこそが本当に 『勲章』 なんでしょうね。
※最後まで戦争に反対し、意に沿わぬ戦争を指揮しなくてはならなかった男
山本五十六海軍大将より
【英国王室のように自分の国を守るために王子でも進んで軍隊に入って軍艦に乗り兵隊としてフォークランド島で国民の先頭に立って働くならこの徽章も戴けますけど・・・】


天皇に忠誠を尽くして、自己の意に反した戦争で軍を指揮し、戦死した山本大将の書

ですが、戦死していなければ出来レースの極東軍事裁判で戦犯として死刑だった可能性は高いでしょう
戦死した山本大将の国葬に帝が異論をはさまれたのは、もしかしたら世界征服をもくろんだご自身の戦争開始命令に反対したからでしょうか?


もう一度、新潟・長岡の偉人なのに 小さく粗末な山本五十六記念館を訪れて資料をじっくりと拝見したいものです。
