月極駐車場薩摩音街6番地

色んな事がある毎日をつらづらと。

さよなら、僕のピアス。

2019-03-26 02:26:39 | 日記
高校デビュー。大学デビュー。









何とかデビュー。









憧れるなぁとずっと思ってて。

















高校生の頃、周りがズボンを腰で穿いたりゴツめの靴を履いたり。


眉毛を細くしたり、ピアスを開けて。

バイクのマフラーを変えてブンブコいわせて。





ほんとはね、そーゆーのしたくて。


でも、似合わないって言われたくないし似合わないって思っててさ。




まーじめに、眉毛も限りなく整えない産毛少し剃るくらい。



ズボンは少しずらしてみたけど、サイズが丁度過ぎて無理だった。お腹も出てたし。



ピアスは怖くて無理だし、バイクには興味がなかった。仕方なく乗る感じ。



規則は基本的にちゃんと守っていた(と思う)。







それに話すの得意じゃなかったから、クラスでは浮くし世の中行きにくい事の方が多いのかなって思ったり。

まぁ、当時はそんな事を思う事もなく日々過ごしてたけれど。






唯一したのは、靴を有名スポーツブランドの少し高めのを履き(色の指定はちゃんと守った)、髪の毛は夏休みに染め新学期は黒に染めた。










それから月日は経ち、当時を知る人はいない土地に住んだ。









僕はずっとこの僕を生きてきたから根暗な僕だと思っているけれど、この土地のみんなは過去の僕を知らない。






もうしたいようにしていいよね?






そこから髪は染めて、着たい服を買い履きたい靴を買う。







お酒は飲めないから付き合い程度。






ピアスを開けたのは20代後半。






タバコを吸い始めたのもそのちょっと後。








いいの。今からが青春なの。
僕はしたいと思ったこの時から自分を解放するって決めたの。










しちゃいけないよって制限が解けたらさ、もうみんな自分がしたい事したらいいんだよ。





悪い事は駄目だよ。







そうじゃなくて、自分を格好良く可愛いく自身に満ち溢れるように磨いていいよ。















こっからが、僕のデビュー。

男学生。

2019-03-24 04:34:25 | 日記
今日は休み。






特に誰かと決まった用事はない。




そろそろ洋服欲しいなぁと昨日ふと思ったから、そのつもりで少し早起き。





知らないメーカーのワックスを使用方法の通りに手に取り、慣れない手つきで毛先を遊ばせる。




ま、こんな感じだろ。いい、いい。





お洒落をする事は好きだが、お洒落をよく分かってはいない。
それでいいと思ってる。







最寄りの駅は、快速が止まるから人が他の駅よりちょっと多い。
こんな時に限って、走って来たから汗をかきまくり。



何だか申し訳ない気もするけど、取り敢えず気分はワクワクしている。
いつもは近くで済ませるんだけど、遠くの街まで行くつもり。





あ、あそこは映画館も近くにあったな。
今何やってんのかな。






そんな事を考えながら、流れゆく町並みと空の青さと雲の白さを眺める。






イヤフォンから聴こえる、昔友達とよく歌ったあの歌手のあの歌が流れテンションも上がる。





目的の駅に着く頃には汗も引いていた。







ブラブラと服屋や雑貨屋、喫茶店を巡る。



書くとお洒落だが、相当緊張しながらお店に入った。それ達とは無縁の生活を送っている僕には敷居が高過ぎる。
今日は何となくこの上がったテンションに身を任せてイケてしまった。天晴れじゃ。






観たかった映画の時間になり、少し足も急がせる。


今流行りの恋愛映画。一人で観るよ。
恋人や友達と来なかったの?寂しくないの?男1人で恋愛映画?みたいな、そんな言葉は僕には通用しない。
言いたい事は分かるけど、観たいものは観ればいいし聞きたいものは聴けばいい。性別や年齢に邪魔なんてさせない。だからって、そう言ってくる人を否定するつもりもない。人それぞれ。
でも、僕は観るよって話。







あーぁ。とってもいい話だった。ラストのあのシーンとっても素敵だった。




帰りの電車まで少し時間があるな。


近くの公園には桜の木があったから寄ってみよ。









ずっと昔に来て以来でひっさびさに見たけど、やっぱり桜は綺麗。優しい。



学生の頃から、バイクや車とか所謂、the男みたいな趣味を持ってこなかった。
ショートケーキが可愛いって思う事の方が多かったかも。あ、それは趣味じゃないか。


本当はそういう趣味だと友達と話も合いやすいし、格好良いし憧れもあったんだけれど。


魔法使いのアニメ観たり、海を眺めて「どっかの国から手紙の入った牛乳瓶流れてこないかな。」みたいに思ってた。



今もしそんな事言ったら気持ち悪いとか何言ってんのって言われるだろうなぁ。

でも、少女向けアニメも大人が見たって男が観たって楽しいし感動するし、ロマンチックに海を眺めたって良いんじゃないかな。



そういう考えのまま大人になった僕は、多分きっと絶対この桜の木を人一倍センチメンタルに可愛いく綺麗に切り取れると思う。








あ、電車の時間。。







いいや、多分もう来年までここに来られないから一本遅らせて、も少しここにいよ。










明日は仕事。








今日はまだ楽しむつもり。

女学生。

2019-03-24 04:34:13 | 日記
午後11:00。




少しの街灯に照らされながら24時間営業のスーパーの袋と会社用の少し重めの鞄を手に持ち、トケトケと家路に向かう。




築何年なのかも分からない、だいぶ年季の入った見た目に何だか惹かれて契約した部屋のドアを開ける。



「ただいま。」




「おかえり。」



部屋には誰も居ないから、一人二役。

寂しいなんて言わないで。








もしかしたら普通、可愛く女子はお風呂に入ってスキンケアとかストレッチなんだろうけど、あたしは違う。



さっきの持ち帰った2つを無造作に置き、がっつり特盛弁当をレンジに入れて、テレビの電源を付ける。



今日はこれから好きな女優のドラマがある。
こんなあたしは密かにずっとこの女優のファン。






チンッ。




「いただきます。」


少し耳たぶを刺激するくらいには熱くしてしまったそれをテーブルに運び、プシュッと泡の出る飲料も合わせて決め込む。



ドラマを観ながら、携帯電話でグループメールのやりとり。




高校の後半くらいから仲良くなった4人。

趣味趣向もバラバラで、何で仲良くなったかなんて思い出せないけど特別いざこざもなくここまで来た。
良い意味で干渉しない。でも、悪い事だけは違うよって言える関係。



それまでの、高校前半のあたしは人間関係というものにつまづいてた。




化粧っ気もないし、スカートの丈とかも興味なかった。テレビも殆ど観ないし、話題についてけない。だからって、合わせるための努力?みたいなのもしない。


帰って麦茶飲むくらいしか楽しみがなかった。
まぁ、それは嘘だけど。いや、麦茶は好きよ。

その頃は好きなバンドの曲さえ聴けたらあとは何だって良かった。




はぶかれたり、カバンに変なゴミが入ってたり悪口言われたり。




もっと酷いことされている人は他にもいる。
だから、我慢しよ。





って言われたらそうかもしれないけど、その時はそうは思えないでしょ?





でも、あたしは何でか別に我慢とか苦しいとかあんまり感じてなくて。




辛いけど、いつか終わりが来るし家族や中学までの友達もいる。
きっと今あたしを嫌いでも、そのうちそうじゃなくなる日が来るかもしれない。




あたしが、私さえその事を信じれば。そう接したら大丈夫。




そうしてたら、だんだん嫌がらせも無くなって友達も出来た。
それが今の4人グループ。


でも、そういう人間関係についての事って人によって高低差があるから簡単に大丈夫なんて言えない。だからあたしはこれ以上は何も言えないんだけど。でも、「いつもの明日じゃない、違う明日がいつか来るよ」って、それだけは教えるね。







みたいな事を、ぼんやり思い出していたら熱かったがっつり特盛弁当もすっかり冷え、好きな女優のドラマはエンディング間近。





グループメールもみんなおやすみモード。






「おやすみ。またね。」










さ、もう一本空けるか。








明日は休み。









プシュッ。






裸足の少女は見ていた。その情熱的なライブを。

2019-03-20 03:50:26 | 日記
僕は今日を楽しみにしていた。





それは大好きなバンドのライブの日。







初めての場所。






初めてのライブ。













どうか、電車が遅れませんように。







どうか、天気が晴れますように。







どうか、虫歯になりませんように。









そんな事を願いながら、ワクワクドキドキで会場に向かう。









同世代から少し上や下、まだまだ学生やもっと上に見える人。
どんな年代にも響いているんだと嬉しくなる。ライブ会場に来ると、それを感じられてこちらも嬉しくなる。






ライブの整理番号の確認でちらほら前後で確認し出す、あの感じ大好き。







なのに、何でなかなか聞いてくれないの?俺には。そんな怖いオーラ出してないよ?





え?嫌い?俺の事。





まぁ、よい。







そんなこんなで入場。



今日はドリンク頼まない会場。







ドリンク付きの会場、前にもらわずに帰っちゃって後悔したなぁ。




数分間の準備時間。







友達と、家族や恋人、会社の同僚、さっき知り合った人、色んな人がきっとこの空間に居て。



そして、僕みたいに1人で来た人。








人数とかじゃない、楽しむ気持ち好きな気持ちはそれぞれだけど今この瞬間はみんな1つだよね。










開演。














〜♪














そう、この音、演出、歌声、コール&レスポンス、瞬く熱気と閑散。


この全てを今感じている。









まさにLIVE。











そんな中、斜めの右の奥あたり。








失礼ながら少し地味めの、そろそろ化粧を始めちゃうのかな?という年頃の少女がいた。







その子は本当にこのバンドを心の底から好きなんだと。




きっと、日々生きていく中でこのバンドを支えにしているんじゃないかと。



そう思うほど、懸命にステージをみつめていた。




違う。周りがその子より、好きの度合いが劣ってるとかじゃない。
でも、その子は強い。





グッと、拳を握りしめ一個一個の彼らの投げかけるそれ達を体全体で受け止めて。原動力にしているように見える。





いつしか、その子が気になってたまにチラチラ見てしまった。





ごめんね。









でも、大好きなバンドであんなに楽しみにしていて勿論、すっごい楽しいライブだったんだけれど、その子があまりにも強くて素敵だったから感動した。






あの子みたいに強くなりたいなって。





今でも鮮明に覚えてる。











今でも、と言うか顔とかは遠くて見えなかったし仲良くなりたいとかじゃなかったんだけど。
いや、なれるのであればなりたいけど。






ただ、「凄く感動しました。有難うございます。あなたのお陰で、今日来て良かったと心から思えました。」


そう伝えたいです。

















僕も誰かにそう思ってもらえる日、来るかな。