きものと猫のあれこれ

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結城紬の里に行ってきました。

2023-09-14 23:55:00 | 日記
結城紬は繭をひろげて真綿にし、手でつむいだ最高級織物。本場結城紬は国の重要無形文化財の認定を受けています。
その工程を自分の目で見られる機会があって新宿からバスに乗って2時間半程だったでしょうか。結城紬の里を訪ねてきました。

真綿かけから糸つむぎ



この技術の習得には数年かかるとされます。節の少ない糸ほど高級とされます。
指先で糸を引き出しながら唾液をまぜていきます。気の遠くなるような作業。

かすりくくり




特殊方眼紙に設計されたデザインを基礎に使用糸を算出、墨付け〔しるし〕をして、その箇所を綿糸でかたく括る。そこだけ染まらず模様が形成されていく。大変な作業
再び感心。

染色から製織

結城紬独特の染色法をたたき染めといい絣くくりされた糸を棒の先にしばって台にたたきつけて染料を染み込ませる方法でかげんが難しい作業。






この機械は昔から形が変わらず出土された埴輪にも機織機があったみたいです。一反織りあげるのに50日から一年以上限りなくあり丹精込めて織りあげられます。
簡単に書いてきましたが、本当は40にも及ぶ工程があり製品になっていきます。

そして誰かにみそめられて、行き先がきまった反物は湯通し工場に送られて、糊を落とし柔らかな反物になり、着物になっていきます。





青空の下 広げられた反物 どんな方のお着物になるのでしょうか?
今はまだ手が届かない結城紬。
こんなに人の手や愛情がこめられ親子三代着られると言います。
この伝統技術が守られて、続いていって欲しいと思いますが、その分高価です。私達にできるのは買って着ること。憧れの高級織物です。がんばらなくては。

お読みいただきありがとうございました。
また宜しくお願いします🙇‍♀️