心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

中国毒餃子騒ぎのいまさら

2008-02-01 18:16:48 | 現代日本および世界
中国から輸入した冷凍食品の餃子に

猛毒の消毒液が検出されたという。

いまさらという感じだ。


いままで、「食」に関して日本の人はあまりにも無頓着に過ぎた。

中国の食品が危ないことは、

早くから警告されて来たことだし、

また日本国内の食品にたずさわる業界の相当な比率の企業が

狂牛病よりはるか以前から

素材偽装・改ざんをフツーにやってきたことはもう明白なのだから。・・


マスメディアは相変わらず、

「美食」や「グルメ」という飽き飽きするキーワードを使い

能天気に大口を開けさせて視聴率を取ろうとする。


これらのあり方をおかしいと、変だぜ!と

感じられなくなっているのだろうか?

危険な傾向を直感できないのか、

それとも 自分も同様に壊れていっているのか?


心の病理で言うと

抑うつ症的というよりは

若年性痴呆症的な、無自覚さを露呈しているように感じる。


バブル時代が終わって 

なんでも安ーい中国産、中国製が

グローバルキャンペーンとともに日本を席巻しつくした。


「グローバル」には 人間的価値が見捨てられ、

買い叩くこと、拝金主義・錬金術だけが横行した。


バブル期がよかったというのではない。

日銀が最悪な愚策をつづけた結果が

バブル後期の地価馬鹿騒ぎと、その後の破綻を招いた。


しかしそれまでの日本経済は、

インフレながらもそれなりに日本中がうまく回っていたのだ。

高い物価と高い給料で

「一億総中流意識」に問題は無かった。

みんなが儲かり、みんなが働き甲斐を実感していた。

まだだれもが明日の暮らしに不安を持つことの無い時代だった。


ただ、それでも時代に閉塞感を負わされた

子ども世代は大変だったのも事実ではあるが。


しかし時代の先端にあった子どもの閉塞感が 

今の時代に一体どのように反映されているかと言えば、


バブル破綻の親世代を横目に見てきて

その子ども世代は閉塞感にさらに脱力感と無気力とをおしつけられて

社会や社会的価値に反応できない大人に!

端的な表現をすれば、

「社会不安障害」を抱え込んでいる世代的傾向に現れてきている。


もはや人間的価値をパスして 拝金主義に立つしか生き様が無いのか。

それもできないときに 若年性痴呆の様態におちいるのだろうか。


もちろんいま働き盛りになったこの子ども世代と、

その親世代もまた同様に壊れてきている。












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