北京自然博物館などの研究チームは4日、ジュラ紀後期の羽毛恐竜「アンキオルニス」の色が全身の約9割で判明したと、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。体の場所によって色が異なっていたという。
アンキオルニスは鳥類に非常に近い恐竜の祖先。前後の脚に風切り羽根があり、全長約50センチ。チームは中国東北部の1億6100万~1億5100万年前の地層から発掘されたアンキオルニスの全身29カ所の羽毛を電子顕微鏡で調べた。その結果、現在の鳥類と同じメラニン色素を含む細胞が確認され、24カ所の色が判明した。体全体は濃い灰色か黒、頭部は灰色で、黒と赤褐色の斑紋が入っていたとみられる。とさかには赤褐色の羽毛があり、前後の脚の長い風切り羽根は白く、羽先が黒かったと考えられるという。
恐竜の色は現生動物をもとに推定されてきた。先週、英ブリストル大などが、白亜紀前期の羽毛恐竜の色を「クリ色から赤褐色」と発表したが、恐竜の全身が複数の色の羽毛で覆われていることが確認されたのは初めて。
真鍋真・国立科学博物館研究主幹は「恐竜が羽毛の色で、コミュニケーションしていたことなどの生態が明らかになるかもしれない」と話している。【永山悦子】
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