建築・都市空間の考働美学

建築・都市環境とその周辺をめぐり日頃、考えながら働き実践し湧き上る考働の美学を試みたいと思います。

建築作品VOL1-a

2007年06月11日 | 建築設計
最初に指示されたプロジェクト名のウサギ小屋。そのウサギを空間上、どのように解釈するか設計監理の中でもウサギという言葉すらでなかったので、クライアントからは、とうとう教えてもらえませんでした。が、私なりに多少茶目っ気あるところでさりげなく、階段を上り詰めたメイン空間のリビングの天井に、必然性を帯びたビームの2本をリビング空間にウサギの耳のようでいてシャープなフォルムで、それとは一見関係ないかのような感じで特徴的なアクセントをメイン空間に刻印してました。

一冬、たちました。クライアントから感想を聞くことができました。
おおむね良いようです。
「冬の夜暑いので暖房切ったときもありましたね。」というのには
我ながら驚きました。冬の夜で暖房を切るくらい暖かいという表現は初めてです。
日中蓄熱し、夜放熱する熱量がかなり豊富だと理解するほかありません。
確かに1階床は南面窓からロックベット蓄熱のある蓄熱コンクリート床にはなってます。晴れた冬の日の夜はタイムラグ効果の放熱でそうなることは予想されます。
いわゆるパッシブ建築の一種となりましょうか。

熱損失に関しては、方位に対する空間配置と開口の与え方と断熱の施工上のポイントに関し、成果が出たようです。因みに一般的に火力が弱いと評されるが石油・LPGより比較的クリーンだといわれる北海道産出の天然ガスによるパネル暖房です。その点が映像だけで見せられない開放的な熱環境デザインでもありますが。







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