建築・都市空間の考働美学

建築・都市環境とその周辺をめぐり日頃、考えながら働き実践し湧き上る考働の美学を試みたいと思います。

デザイナーズマンションについて

2006年11月19日 | 建築
最近金回りのよい投資家達が大規模な賃貸事業に手を染めているようだ。
札幌でも超高層賃貸が10本以上立ち始めている。建築家の目で本当にデザイナーズマンションといえるカテゴリーはない。またそのような言葉は別に意識することなく
供給することも多い。それはそれでよい。

スケルトン&インフィル。これはオランダの建築計画研究者のハブラーケンがもう四半世紀以上前に提言した特にマンションをモデルにもしたシステム概念だが、日本でもかつてつくば方式という方法で具現化普及の道筋がつけられたりしたものである。

私の作品はデザイナーズマンションでもそのスケルトンインフィルの思想を受け継いでいる。札幌圏に限って言えば、その思想を定義のあいまいな雰囲気で語られる、いわゆるデザイナーズマンションに関していえば毎年の供給では私が一番設計供給していると思う。

それゆえ、デザイナーズマンションのニッチカテゴリーとして
他とは違うデザイナーズマンション供給を行っていることを明瞭にするため、
オルタナティブ・デザイナーズマンションと呼ぶことに最近はしている。

なるべく無駄な廃材を建設&維持改修で出さないデザイナーズ空間という市場位置づけである。札幌圏では、これはなかなかありそうでない状況にある。

また、まねしてもなかなか空間インテリアコーディネートが建築デザイナーでも
力量が問われるといえば問われるため、普通無難な内装に収めるのが普通のデザイナーズマンションやりかたといえる。

費用負担が一般マンションと比して明らかにかかりずらく、それゆえ無駄な出費なく環境負荷にやさしいプロデュースを心がけている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする