10センチ以下博物館(断捨離の果てに) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

65歳定年時代に早期退職した男の片付け日記。
整理してしまう前に記録として残しておきます。

曇りガラスの落書き

2015年02月18日 20時15分16秒 | こんなものを見た
雨の日の通勤は憂鬱だ。
平日、特に月曜日は、満員のバスに乗らなければならないので。

今日は、人混みを嫌って少し早めに家を出た。
バスの中は、それでも座席に空きはなかったが、通路まで一杯ではなかった。

入り口付近に立って、ふと前方を見ると、小学校の制服を着た小さな女の子が、最前列の席に座っていた。
彼女は、ふいに窓に落書きを始めた。
そう言えば、小さい頃、曇った窓ガラスに落書きをしたっけ。

終点に近づくにつれ、多くの人が降車していくので、目的地のバス停まで残りわずかではあるが、席が空いてきた。
通路を少しずつ前に移動していた私は、たまたまあの小さな女の子が座っていた席に座ることができた。

数分前のことではあるが、彼女が落書きをしていたことはもう忘れかけていた。
席に腰掛けてから、ふと窓を見ると、まだ窓の曇りは残っていた。
そして、彼女が書いた落書きもまだそこに残っていた。







綴りの間違いもかえって可愛らしいが、人目もはばからず、ラブレターを書くなんて、そんなにその子のことが好きなんだね。

土曜日のバレンタインはチョコ渡せたのかな。
来月にはよい返事があるといいね。


憂鬱なはずの朝のバスで、微笑まずにはいられなかった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。