魚料理『らんまん』 中野/2022.04

今回は中野にあります魚料理『らんまん』へ行ってきました。

昨年12月に久しぶりにお邪魔して、やはり佳いお店だと再確認。また近いうちにと思っていたのですが、その後再びコロナ（オミクロン）が大流行してしまい、自粛の日々。この度ようやくお邪魔することが出来ました。

検温、消毒をしてカウンター席へ。

エビスビールを頼み、お通しは白板。いよいよお品書きを眺めようとしたとき、「今日は海が時化であまり魚がないんです。」とのこと。

実際、品書きには前回の半分くらいの数しか書かれていない。青背の魚や穴子は無し。残念…と思いつつ品書きを眺めると真鯛がある。もう桜鯛の時季。そしてマコガレイ。梅雨の時期が旬と言われるが、今は漁場ごと仕入れが出来るため春から秋にかけて味が落ちることは無いと言われているし、白身好きとしてはこの二品があればいうことはないです。

 

 

真子鰈、真鯛

真子鰈:透明感のある身は適度な弾力で、上品な甘みがあり美味。

真鯛:松笠造りで食感良く、なんと言っても皮と身の間にしっかり脂がのっていて味が濃い。時季だからでしょうか、魚味満点といった感じ。　

 

 

筍煮

筍の歯ざわりと香気、甘み。そこにわかめの風味が佳く合います。

まさに出会いもの。

 

 

 

かたくりの花

カタクリの花と葉の三杯酢。「少し漬けておくと味が馴染みます。」とのこと。調味酢に少し浸しておいてからいただいた。シャキッとして優しい甘み。

 

 

 

新潟『〆張鶴』純 純米吟醸

 

 

 

子持ちやりいか煮

酒の肴にもう一品。春の子持ちのヤリイカは旨み豊か。酒が進み過ぎます。

 

 

 

あいにく時化の影響で魚は少なかったですが、そんな中でも春の魚菜を味わうことができ、幸せな一時を過ごさせていただきました。

また寄せていただきます。

ご馳走様でした。

 

 

魚料理『らんまん』

東京都中野区中野5丁目59-10

17:00～22:00

水曜定休

 

 

富士レストラン 梅丘/2022.3

今回は世田谷区梅丘、小田急線梅ヶ丘駅から南に徒歩5分ほどの住宅地に佇むお店、『富士レストラン』へ行ってきました。

 

梅丘で50年続く老舗。年季の入った佇まいです。和食、洋食、各種定食が楽しめる町の大衆食堂といった感じでしょうか。


以前、たまたま店前を通りかかり、その渋い外観が気に入り、行ってみたいと思っていたのですが、訪れる機会がないまま何年も過ぎてしまっていました。

いつかは行こう、と思っているうち、この富士レストランが2022年3月23日で閉店するという話を聞きつけたため、今回なんとか都合をつけてお邪魔しました。

白い壁に茶色のテーブルが並ぶ飾り気のない店内。壁に貼られたメニュー、入口付近に置いてある観葉植物。
旦那さんが厨房で、奥さんがホールの家族経営であるところなど、子供の頃に行っていた近所の食堂のようで懐かしい感じがします。

開店してすぐお邪魔したのですが、お客が次々に入って、20分もせずに満席になりました。
家族連れもいるけれど、年配の一人客が多かったです。

出されたお茶をいただきながら、壁に貼られた品書きを見る。

メニューも写真撮っておけばよかったと後悔。

沢山のメニューに迷いまくり。

とりあえず喉を湿らせるためにビールから。

 

 

お通しは嬉しい煮物

 

 

ワカメの酢の物

 

ポテトサラダ

 

まぐろ刺身

 

ほうれん草ごま和え

 

お酒

 

調子にのってたくさんたのんでしまいました。

食堂の小鉢とか、サイドメニュー的なものをアテにお酒をいただくというのも、なかなかいいものですね。蕎麦屋で蕎麦前を楽しむのと同じワクワク感があります。

 

 

お酒のあとは定食をいただきます。

 

チキンカツ定食

以前観たテレビ番組で歌手の徳永英明さんが23歳から29歳まで梅丘にお住いだった頃、こちらのお店に週一で通っていて、よく頼んでいたのがチキンカツだった、とても美味しかったという話をされていたので、必ず頼もうと決めていました。やや厚めのカリッとした衣、中はふっくら柔らかくジューシーに仕上がっていて、とても美味しかったです。

 

 

銀だら煮付け定食

本日のおすすめから選びました。　甘辛のタレが染みた煮付けとご飯の組み合わせは、本当にうまいですね。日本人に生まれて良かったー。

 

お腹いっぱい大満足です。他のお客も閉店を知って来た人が結構いるようで惜しむ声が聞かれました。

もうこちらの料理をいただけないのは残念ですが、一度でも来ることが出来てよかったです。

幸せなひとときをすごさせていただきました。

ご馳走様でした。

 

 

後から分かったことなのですが、お店を閉めるのは、まだまだ体が動くうちに大好きな釣りを楽しむためとのこと。

身体を壊して店を閉める訳ではなくハッピーリタイヤメントですね。いやぁ、素晴らしい。

 

富士レストラン

東京都世田谷区梅丘1丁目9-9

 

2022.1.1

おせち

からすみ 2021.12

自家製からすみに挑戦

 

 

 

 

 

 

血抜き→塩漬け→塩抜き→酒漬け→干し

ひと月と少し掛かりましたが、初めてにしては美味しく出来たと思います。