汚れなき悪戯 [DVD] | |
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その日、スペインのある小さな村では聖マルセリーノ祭を迎えていた。そんな中、一人の僧侶がある貧しげな家で病に臥せっている少女を訪れる。そして、この日にまつわる、今は忘れ去られたある美しい奇蹟の物語を、当時を偲ぶ様に話して聞かせるのだった……。かつて戦争で荒れ果てたこの村が平和をとり戻し始めた頃、三人の老いた僧侶が訪れて来て丘の上の廃墟に僧院を建てたいと村長に頼んだ。やがて農夫たちの協力で僧院は建立、十年後、いつか十二人となった僧侶らは静かな生活を送っていた。ある朝、門前に幼い捨子を発見。彼等は赤児の両親が今は亡いと知ると、その日が聖マルセリーノの日であったことからマルセリーノと名付け世話を始めた。僧侶らは心をこめた愛憎を注いだが、将来を考えた僧院長は子供を引取ってくれる家庭を探した。だが結局は失敗。それは彼等が心秘かに願っていたことだった。
WOWOW ★★★☆
およそ37年ぶりに観ました(笑)
実はこの映画、中学2年から3年にかけての春休みにリバイバル上映され、「忍」と言う名の・・・実は男の子なんだけど(爆)彼と観に行ったんです(笑)当時同じ学年で「忍」という名前の女の子もいましたが、長い人生で「忍」という名前の男は、彼とアナウンサーの押阪忍氏くらいしか知りません(笑)でもまぁ、ひらがなで「しのぶ」と書けばたぶん女子でしょうし、「忍」なら男子もいるわけで。ついでに言うと、彼とは「大竹しのぶ」の映画デビュー作品「青春の門筑豊篇」も一緒に観に行って・・・股間を熱くした思い出が(爆)中3男子にはあの「青春の門」はあまりに刺激的でしたね(笑)
その時のパンフがこちらですが、印刷が昭和50年2月で、お値段も150円と破格でした。もっとも、このパンフは当時でもあまりにも安かったのだけは覚えています。たぶん新作のパンフだったら300円くらいはしたんじゃないかな?
どうしてこの映画を観に行ったかというとね、当時(今もですが)浜村淳氏のラジオで映画のコーナーがあって・・・名画サロンってコーナーだったかな?そこでこの映画がリバイバル上映されるってことで、あらすじと共に紹介されたんですね。
今で言うところの「厨2病」ってやつかな?(笑)中学生の時期って「こういう話に感動できる俺ってステキやん!」ってのが誰にでもあると思うんだけど、そういうノリで観に行ったと言っても過言ではありません。今の時代、あまり往年の映画のリバイバル上映ってないですが、私が中学の頃(1970年代半ば)は、たとえば「ビバ!チャップリン」と題して、チャップリンの名作を上映したり・・・「独裁者」は見に行きました・・・東宝の邦画名作シリーズって感じで、聾唖者の夫婦の愛と絆を描いた「名もなく貧しく美しく」なども、「厨2病」のせいか観に行きましたね。数年前からTOHOシネマズで朝一の回に往年の名作シリーズを低料金でリバイバル上映していますが、当時は封切り館でのリバイバル上映でした。
あ・・・昔々の思い出話ばかりしていて、この「汚れなき悪戯」について何も書いていません(笑)
ある種「フランダースの犬」みたいな感じもしますし、こういった宗教観の違いはなかなか納得できないのも事実ですが、少年の願いも叶ったのでハッピーエンドってことでいいのだと思います。
ただ・・・正直言えば、彼を捨てた母親はどこかで生きてるのでしょうね。