京都〈千年の都〉の歴史 (岩波新書) | |
高橋 昌明 | |
岩波書店 |
平安の都、日本の〈千年の都〉として、今も愛される京都。しかし今の京都には、実は平安当時の建物は一つも残っていない。この都はいかにして生まれ、どのような変遷をたどり、そして「古都」として定着するに至ったのか? 平安京誕生から江戸期の終わりまでその歴史をたどり、「花の都」の実像を明らかにする。
千年の都京都の町の歴史です。と、まあよく千年の都などといいますが、正式にはまだ「遷都」されていないそうで794うぐいす平安京から1220年経ってるわけです(笑)
で、この本は桓武天皇が長岡京から平安京へ遷都する頃から現在に至るまでの京都の町の歴史を事細かく書いています。で、やはり一番の驚きは現在京都の町並みには平安京の時代のものは何一つ残っていないということですね。平安京よりも80年古い奈良はどうでしょう?平城京以前のものが明日香にも、法隆寺界隈にも残っています。
11年続いた応仁の乱が大きな原因の一つなのは間違いがありませんが、なんといってもずっと天皇が住まう「首都」だったことが、街の景観も変えていったのでしょうね。
概要文に「ガイドブックにはなりません」と書きましたが、有名な神社仏閣の成り立ちなどは詳しく書かれています。ようするにちょっと内容が難しすぎて、さすがアカデミックな岩波新書ってかんじでした(笑)
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