1887年、英領インド。アグラに住む若者アブドゥルは、ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典で記念金貨“モハール”を献上する役目を仰せつかり、英国へと向かう。一方、18歳で即位してから、長年女王の座に君臨してきたヴィクトリアだったが、最愛の夫も信頼のおける側近ももはやおらず、孤独な日々を送っていた。そんな時、物怖じすることなく本音で語りかけてくるアブドゥルと出会い、興味を抱いたヴィクトリアは、祝典期間のあいだ彼を自らの従僕に起用するのだったが…。
WOWOW ★★★☆
原題は「VICTORIA & ABDUL」と、ほぼ同じ立場で二人の名前を書いていますが、邦題はちょっと品がありません。もちろん興味を持ってもらわないといけないのでこの邦題の方がキャッチーなのも事実ですが。
ジュディ・デンチはこの映画の公開時で83歳。変な言い方をすると。結果として彼女の代表作は「007」の「M」で、1995年から2012年まで17年間で7本出ています。彼女が60歳を過ぎてからの「M」役で世界的に認知され、その後の仕事は本当に素晴らしいものばかりです。
この作品の彼女は国王としての顔、年相応の老けた老婆、ハンサムなインド人に恋をするチャーミングな顔といろいろな顔を見せてくれます。いくら嫌な女を演じても、その凛とした強さはまさに「女王」でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます