三浦雄一郎氏が80歳でエレベスト登頂を果たしたり(なんでも前記録保持者のネパールのじいさんが25日に登頂するらしい。81歳だとか)、株価が1,143円も大暴落したり、韓国の新聞が「原爆が落とされたのは天罰」みたいなことを書いたとか・・・世の中はいろいろ大事なニュースが有った今日ですが、私は昨日に引き続き、「おじん・おばん」にこだわってみたいと(笑)
とりあえず、ネットの辞書にはこうあります
おじん
若々しさが感じられない中年の男性をいう俗語。嘲笑の気持ちを込めて使われる~デジタル大辞林参照
そうなんです。いわゆる「おじさん」のことを言うみたいです。
大阪の私には「おじん・おばん」は「おじいさん・おばあさん」って意味で捉えていましたが、なんで違うんだろう?
大阪弁(とは限りませんが)では「おじさん・おばさん」の親しみを込めた呼び方として「おっちゃん・おばちゃん」があります。日本語は難しく、「おじさん・おばさん」と言う言葉も、「伯父・叔父・小父」「伯母・叔母・小母」とそれぞれ三種類あって、伯父伯母の場合は自分の親の兄、姉を意味し、叔父叔母の場合は親の弟、妹を意味します。また小父や小母の場合は、他人を意味するわけです。
せめて他人を「おっちゃん・おばちゃん」親戚を「おじさん・おばさん」と呼びたいところですが、これも有耶無耶だと思います。
ただ・・・「おじん・おばん」に変わる言葉としては、「おっさん・おばはん」があります。これはちょっと侮蔑を込めた言い方ですが、逆に本当に親しい人にも使う場合があります。私の世代ではあまり聞きませんが、私の親の世代以上の場合、夫が妻のことを第三者に言う場合「うちのおばはんが」みたいな言い方もします。
「おっさん・おばはん」という言い方がある大阪では「おじん・おばん」は「おじいさん(おじいちゃん)・おばあさん(おばあちゃん)」の呼び方ですし、もう少し丁寧な言い方としては「おじやん・おばやん」とも言います。
ただ・・・これももう30年以上前の話ですが、1970年代後半に関西地方を一世風靡した伝説のラジオ番組があります。45歳以上の関西人は聞いたことがあると思いますが、ラジオ大阪の「鶴瓶新野のぬかるみの世界」です。
いろいろな言葉を生み出したこの番組、いまでも使われている言葉もありますが、「おじん・おばん」を「おじいさん・おばあさん」という意味で使ったのではなく・・・いや、突き詰めれば「おじいさん・おばあさん」って意味なのでしょうが、性別にかかわらず、性格で「おじん」「おばん」というふうに分けたんですね。
たとえば寡黙で愛想を言うこともないひとのことを「おじん」
いつも陽気でおしゃべり好きな人のことを「おばん」
こういうふうに分けたんです。
ただし・・・これもややこしい話になりますが、「おじんみせかけのおばん」もしくは「おじんの皮をかぶったおばん」もちろんその逆もあるのですが、例を上げて言うと、高倉健などは役柄で言えば完全に「おじん」なのですが、彼の本質はどうやら「おばん」のような気がします。私はもちろんめちゃめちゃおばんです(笑)
しかし、この場合の「おじん・おばん」もデジタル辞書に載っている意味ではありません。「おじんくさ!」という意味ではないんですね。
言葉は色々と変化しますし、その土地々々によっても違います。
が、しかし・・・「おじん・おばん」は「おじいちゃん・おばあちゃん」じゃないと許せない私です(笑)
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