極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

アトランティスのこころ (2001) HEARTS IN ATLANTIS 101分

2010-06-08 21:09:00 | 外国映画(DVD・TV)
アトランティスのこころ 特別版 [DVD]

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 写真家ボビーのもとに幼なじみの訃報が届く。生まれ故郷に戻ったボビーはそこで、過去の出来事を思い起こす。それは1960年の夏。11歳のボビーは友だちのキャロルとサリーの3人で楽しい毎日を過ごしていた。そんなある日、彼と母親が二人で住む家の二階に新しい下宿人テッドがやって来た。知的で物静かなその老人にはある不思議な力があった。父を早くになくしたボビーは、そんなテッドに特別な親しみを感じていく。しかし、テッドはその不思議な力のために謎の男たちから狙われていた。そして、男たちはすぐそこまで迫っていた……。

 DVD ★★★★


 概要文に「アンソニー・ホプキンス恐るべし(笑)」と書いたのは、もちろんこの映画での素晴らしい演技に対してでもあるんだけど、DVDのおまけ映像としてこの映画の監督スコット・ヒックスとの対談で「アントンは将来素晴らしい俳優になるよ」って語ってたことです。アントンとは、この映画の主人公ボビーを演じた子役で、当時十二歳。普通素晴らしい子役ってなかなか大成しないんだけど、アンソニーのこの発言もいわばリップサービスって感じに捕らえたんですが、この子役・・・アントン・イェルチンなんですね。この名前を聞いてすぐに分かる人はよほどの映画通なんですが、昨年は「ターミネーター4」「スタートレック」今年は掘北真希主演の「誰かが私にキスをした」にも出ています。まだ21歳の彼・・・これからますますいい役者になりそうです。

ってことでこの映画の話(笑)
スティーブン・キング原作モノらしい、ノスタルジックなお話+超能力って感じですが、この超能力が物語の邪魔になっていないところが好感が持てます。「グリーンマイル」でいい演技を見せていたデヴィッド・モース演じる主人公が、幼馴染の訃報を受けて故郷に帰る所から物語は始まり、彼はラスト5分くらいで出てくるだけなので、9割は彼の子どもの頃を演じるアントン・イェルチンが主演だと思います。で、彼が男の子から少年へと成長していく手助けをアンソニー・ホプキンス演じる超能力者が行うってお話です。

 で、私が言いたかったのは、別に超能力者でなくてもこの物語は成り立つんですね。お父さんがいない少年の、ちょっと老けてはいるけれどお父さん代わりとして「男たるもの」を教えてくれるわけです。それは彼を一人の男として接し、決して子ども扱いしないというところが凄く素敵でした。またちょっと損な役回りですが少年の母親を演じたホープ・デイヴィスもなかなか「女」していてよかったです。

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