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「幸せになる勇気」

2020-09-25 17:59:00 | 日記
一度アドラーの思想を知ってしまうと、もはや後戻りはできなくなります。
アドラーに触れた多くの人は「それは理想論だ」「非科学的だ」と切り捨てようとします。なのに捨てられない。心のどこかに違和感が残る。自らの「嘘」を自覚せずにはいられなくなる。まさに人生の劇薬と言えるでしょう。

ここまでの議論を整理しましょう。

まず、子供を叱ってはならない。なぜなら、叱ることは、互いの尊敬を毀損する行為である。怒りや叱責は、それほどコストの低い、未熟で暴力的なコミュニケーション手段である。そしてまた、褒めてもいけない。褒めることは共同体の中に競争原理を生み、子供たちに「他者は敵である」というライフスタイルを植え付けることになる。さらに、叱ることや褒めること、すなわち賞罰は子供の「自立」を妨げる。なぜなら賞罰とは、子供を自分の支配下に置こうとする行為であり、それに頼る大人たちは、心のどこかで子供の「自立」を恐れている。
それだけではなく、アドラーは承認欲求まで否定する。他者からの承認ではなく、自らの、自らによる承認に切り替えよと。「自立」とは、自らの手で自らの価値を決定することである。一方、自らの価値を他者に決めてもらおうとする態度、すなわち承認欲求は、ただの「依存」である。

本当の悩みは、「幸せになる勇気」を持ち得ていないことなのである。



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