出口のない犯罪者の加害者のその後、
何をもって償いとするのか・・・
町工場で淡々と組み立てていく、流していく。
まるで自分の罪と向き合っているように。
元週刊誌ジャーナリストの益田と自身についてまったく口を開かない鈴木。
2人は同じ寮で暮すうちに、気づけば友情がはぐくまれていった。
そんな中、2人が働く工場の近隣で児童殺害事件が起こり、
再び17年前に起きたあの事件が彷彿とした。
ちょうどそのとき、ネットで拡散されていた少年Aの写真を見て、益田はその幼い顔に鈴木のその面影を感じた。
人生を捨てた、死のうとも死ねない二人の過去の時間が動き出す。
何をもって償いとするのか、2人はある場所で涙を流した。