知的障害・発達障害  個性と可能性を伸ばす

造形リトミック研究所(国立・相模原・横須賀・津田沼・越谷・所沢で知的障害教室を運営)による毎日の学習と子育てのヒント集

造形リトミック研究所

発達支援教室 Elephasエレファース [ 株式会社 SEOLEO ]
***造形リトミックメソッド*** ~音楽+造形+教科+IT+αの統合アプローチ~
〒186-0002 東京都国立市東3-13-21  電話 042-573-0830

240.サメが好き!

2009-06-30 07:20:21 | 「楽しい」からの出発
240.サメが好き!
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「今日、○○ちゃんが(女の子)”サメが好き!”と言ってました」と、夕方、
授業を終えてお茶を飲みながら、ひとりの講師から報告がありました。

 授業中どんなタイミングで、”サメが好き!”というお話になったのかわかりませんが、○○ちゃんは「なんでサメが好きなのか」「どこでサメを知ったのか」「どのサメのことを言っているのか」と、さっといくつかの疑問が湧きました。その生徒さんが女の子だから、そう思ったわけではありません。

 これまであまり自ら発言することがなく、私の把えている○○ちゃんからは、”サメが好き!”という発言にいろいろな意味で意外性を感じたのです。でも、この意外性を大切にしたいと思います。

 この講師が○○ちゃんを担当してまだ数ヶ月なのですが、○○ちゃんはすっかり講師と仲良くなって信頼感も生まれたので、講師が話題にした「サメ」のことを思わず「好き!」と言ったのかもしれません。講師への共感の表明です。大好きな
人に対して、こんな行動はよくあります。

 また、どこか水族館でサメを見たことがあって、それが印象に残っているのかもしれません。

 また、ふと浮かんだのは、サメの出てくる「因幡の白兎」のお話を親御さんから何回も読んでもらったことがあるのかもしれない、そのサメのことかも、ということです。小さい頃より教室の待合コーナーで、親御さんがいつも絵本の読みきかせをなさっていた姿が浮かびました。

 いずれにしても、生徒さんの発言は授業に生かしていってあげたいと思います。貴重な発言です。

 講師への共感からの発言であるなら、一緒に楽しみながら、好きなものをたくさん探していけるような授業を展開していきましょう。

 水族館で見たサメなら、図鑑や水族館の案内を通して、形や色や大きさ、生体としての特徴を学習課題にしていきましょう。

 昔話(神話)の中で出あったサメであるなら、そのお話を追体験させてあげましょう。ストーリーに触れたり、うさぎの気持ちやサメの気持ちを話題にしてみましょう。もう一度、その本を捜して読んでみましょう。なつかしさとともにいろいろな思いが湧いてくるでしょう。

 生徒さんに関心を持つとは、こういうことです。個別教育が、生かされます。ノルマではなく、生徒さんと楽しもうという気持ちがあれば、関心は自然に湧いてきます。大切な人のことは知りたい、という思いと重なるかもしれませんね。



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なかのひと
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239.知ることからのパートナー

2009-06-29 20:44:54 | 「楽しい」からの出発
239.知ることからのパートナー
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 これは、造形リトミック研究所のモットーのひとつです。「知る」ことは、楽しい。「ふーん」と思うこと自体の、つまりそのもの自体の楽しさ。親切に教えてもらったことに対する楽しさ。今度は、他の人に教えてあげようと思うときの楽しさ。教えてあげて、その人が「ふーん」と喜んでくれたときの楽しさ。

 日曜日に朝市に行ったら、山梨県一宮から、桃売りのおじさんが来ていました。「ひと山10個で千円」、安いのか高いのかよくわかりませんが、おじさんがとても親切にいろいろ教えてくれました。

 「桃は、下が少し割れはじめているのがおいしいんだよ。よく、熟しているということ。そこで、パカッと2つに割ると、手で皮が剥けるんだよ!」そう言って、剥いた桃を試食させてくれました。桃は、なんとも夏の味です。スイカとはまたちがう、夏の味です。

 ・・・買って帰りました、ひと山。そして、家族に桃のおじさんから聞いた話をしました。「ふーん」と、感心してくれました。それから、近所の方にも、桃を分けてあげました。

 「桃の下」というのは、実は木になっているときは上の軸のある部分です。お店に並んでいるときに、下になっている方のことです。今度その桃のおじさんに聞いて見たいと思います、「木になっている桃をちょきんと切るときのあの軸の部分のことを何と言うのでしょうか?茎ではないし、軸でいいのですか?」

 桃に限らず、絵のテーマを通して、生徒さん方と「知る」ことを大いに楽しんでいきたいと思います。知ること自体の楽しさと、それを共有することの楽しさが育っていくといいですね。


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238.いつでも、どこでもできるように・・・

2009-06-26 06:47:01 | 「楽しい」からの出発
238.いつでも、どこでもできるように・・・
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

「人、場所によって、課題ができたりできなかったりするのはなぜでしょう?」こんな質問が寄せられました。

 ひとことで言えば、その課題にまだ習熟できていないということですが、いろいろな要因が考えられます。

・同じ言葉がけでないと理解できない。
「さあ、数えましょう」「1、2、3・・・・」とくり返し練習をしていくと、「さあ、数えましょう」という促しに自ずと「1、2、3・・・・」と数える動作が連動するようになります。これは、学習の成果としては、プラスの評価ができます。

 しかし、そこまでできていても「いくつですか?」の促しでは、数える動作と結びつかないという段階があります。疑問詞の理解は、生徒さんにとって大きな学習課題です。「いくつ?」ということが数を問われていることであり、それが「1、2、3・・・・」と数えることだ、というふうにはまだ結びついていないのです。

 だとすれば、はじめの促しの言葉を徐々に変えていきましょう。
→「いくつですか?さあ、数えましょう」
→「いくつですか?さあ、・・・」
→「いくつですか?」と促し、数える対象に目をやる。

・同じ教材でないと、理解できない。
 いろいろなものを使って数える学習をしましょう。
 数えるものの大きさや色、並んでいる間隔を変化させてみましょう。
 具体物を数えていたら、ワークにプリントされているイラストを数える練習もしましょう。

・同じ手順でないと理解できない。
 よこ1列に並んでいるものを数えていたら、よこ2列に並んでいるものを、徐々にランダムに並んでいるものを数えさせましょう。
 ものを移動させながら(たとえばものを器に入れながら)数えさせましょう。

・同じ先生との安心した環境でないと気持ちが課題に向かない。
 言葉の出はじめもそうですが、新しいことのできはじめは、充分安心できる環境でないとその力が出せないことはよくあります。この時期を大切にしましょう。母子の関係ように、講師と生徒さんでもその関係は密度の高いコミュニケーションの関係ですから、上述のように課題をいろいろと変化させながら楽しみ、習熟させていきましょう。
 1対1の安心した関係が築かれると、それが核となって他者とのコミュニケーションへとやがて広がっていきます。また、1対多のコミュニケーションの基礎にもなります。

・人や場所の変化に敏感で、その心理的影響が課題への集中を妨げている。
 前述の項目と重なりますが、1対1のコミュニケーションの核ができて安心感が育てば、人への敏感さは適度な度合いへと変わってくるでしょう。

 また、場所への敏感さは安心感によって軽減されるものと、安心感とは別に、興味津々で気持ちがそわそわして集中できないということもあります。後者の場合は
集中するトレーニングが日頃から必要になります。集中のためのトレーニングについては、日を譲ります。

 親御さんからのご質問やご相談は、学習指導の上で大きなヒントやプログラムの見直しのきっかけになります。「ようすをみましょう」ではなく、ぜひ積極的にアプローチしていきましょう。


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237.紙面で迷子

2009-06-25 05:42:20 | 「楽しい」からの出発
237.紙面で迷子
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「迷子」、きのうの「なぐりがき」のお話のときにもこんな表現を用いました。描画や書字において方向性が分からないために、絵が構成されなかったり、文字がバラバラに空中分解してしまうということがあるのです。

 お絵かき用の画用紙、学習用のノート、書字用のマス、それぞれ大中小の紙面の中で、筆具の先をぽんと置いたところが、全体のどの位置に当たるのか、どちらにいったら縦方向なのか横方向なのか、斜め方向なのか、また線をどのくらい引けばよいのか(長さ)、それが分からないのです。街の中ではなく、紙面の上で迷子になってしまうのです。

 なぞれば絵や文字も書(描)けるが、一人描き(書き)だと、途端にできなくなってしまう。よくあるケースです。くり返しなぞっているだけでは、問題は解決しません。「なぞり」から「点結び」に持っていきます。しかし、点結びで書(描)けても、問題がさほど解決したわけではありません。 空間での位置の把握という根本的な問題が解決していないからです。


根本的な解決のためには、
1)紙の中心を見つけるトレーニングをしましょう。
2)紙を折るトレーニングをしましょう。
 これは、きちんと端を重ねる巧緻性のトレーニングというより、「端を知る」ためのトレーニングです。紙に端があるなんて当たり前、と思われるでしょうが、そこのところの確認が必要なのです。

 子どもによっては、紙面が宇宙のようにだだ広く、果てしのないもののように捉えられているようなこともあるのです。

3)1と2を交互に行いましょう。端の認識があってはじめて、中心が認識できるのですから、1の学習だけでは、進展しません。

4)紙の辺にそって、紙面に描ける限りの1番大きな4角を描きましょう。その内側に、ひと回り小さな4角を描きましょう。さらにひと回りちいさな4角を、さらに・・・と求心方向に描き進めていきましょう。

5)4で描いた4角の間に、今度は中心から別の色で、4角を遠心方向に描いていきましょう。4の課題も5の課題も、4つの辺 (端)を意識しながら4角を描く作業を繰り返していることになります。端から中心へ、中心から端へと、これはまさに空間を知ることです。空間の位置を認識することです。

 私たちは、このように空間を支配することができてはじめて、選んだ位置に、選んだ方向に、選んだ長さの線を引き、形を描くことができるのです。

 空間で迷子になっている子どもに無理やり描画や書字を教え込むことは、大きな無理を強いていることなのです。まず、根本の問題を解決してあげましょう。



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236.なぐりがき

2009-06-24 07:34:55 | 「楽しい」からの出発
236.なぐりがき
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「線描の学習で、始点や終点を与えないと、勝手に丸やグルグルを描くだけなんですが・・・」親御さんから、よくこんなお話を聞きます。

 「なぐりがき」から少し発展した段階ですね。なぐりがきには、歩行の前の「這い這い」と同じような意味合いがあります。這い這いを充分にした子どもは、歩行がしっかりとし、走る機能にもつながり、手の振りも自然に伴う、と言われています。なぐりがきも、自由描きの前の機能作りです。

・筆具を握り、持つトレーニング
・描く(紙面に向かう)態勢を作るトレーニング
・目と手を協応させるトレーニング
・空間(紙面)での位置を認知するトレーニング
・筆具を持つ手と腕のコントロールのトレーニング

 これらが体得されて、はじめて私たちは自由に線や形を描くことができるのです。巧緻性のトレーニングは、さらにその次の課題となります。本当の意味で「自由に描ける」とは、その道の大家の域です。大家は、新聞の文字の間にもぶれずにスーッと線を描く練習をもするということを聞いたことがあります。

 さて話を戻して、線描の学習をしていて子ども達が躓くのは、空間での位置の把握です。広い紙面、子ども達はその中で迷子のようになっている状態があります。

 私たちには、目の前の紙がたてよこ何センチほどの4角い紙面であり、紙面の上下、左右、真ん中が認識できていても、子どもには、その認識ができていない段階があるのです。

 だから、冒頭の記述のように、「始点や終点を与えないと、勝手に・・・」ということになるのです。しかし実はこれは、「勝手に・・・」ではないのです。「さあ、○○を描きましょう」と先生に促されて、子どもは忠実にその指示に応えているのです。

 ただ、紙面で迷子なっているので方向性を把握できずに、とにかく描いているのです。それが、「勝手な丸やグルグル」なのです。

 なぐりがきは、とっても大切です。充分に行わせて、描けるための機能を充分育ててあげましょう。
 


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235.暗記もトレーニング

2009-06-23 08:07:31 | 「楽しい」からの出発
235.暗記もトレーニング
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「学習したことがなかなか定着しないので、プログラムがマンネリ化してしまうのですが」、という相談がありました。定着とは、単なる暗記ではなく、自分の中で体系づけて記憶していくことです。

 教室の生徒さんの中には、「テスト」のための暗記に追われることのない生徒さんが少なくありませんが、まず暗記することをトレーニングしましょう。学習の内容をなかなか暗記、記憶できないというケースでも、その生徒さんが、単に「記憶力が悪い」というわけではないのです。自分の興味のあることについては、こちらが驚くほどの知識を備えています。

 記憶と興味・関心、ひいては記憶と感情とは大きく関連しています。また、危機意識と記憶との関連も大きいものです。幼児が一度熱いものに触れて「あついっ!」という経験をしたら、2度と触れないというのが危機意識による記憶に当たります。

 さて、たとえば漢字にあまり関心がない生徒さんに記憶させる場合、獲得のための方法はいろいろありますが、暗記すること自身をトレーニングすることも試みてみましょう。私たちも学生のころ、試験と言ったら暗記ばかりでうんざりしたことがあるでしょう。しかしそれによって、少なくとも暗記する力はトレーニングされました。そして、必要なものは記憶されて今でも残っています。

暗記のトレーニング:
・授業の中で何回か見て書いたら、次は見ないで書く。さらに次に、見ないで3回書く。
・1時間の授業の初めに学習した文字を授業の中ほどでもう1回書かせてみる。そして、授業の終わり頃に再度書かせてみる。
・ワークは、同じ文字の問題がくり返し出てくるように構成する。
・覚えるべき文字を表にしてご家庭の食卓の付近に貼っていただき、ひと通り読んでからみんなで食事にする。
・漢字カードにして持ち歩き、タイミグよく提示して復習する。

 ポイントは、どれも楽しく行うことです。ゲームのように。お母さんのエプロンやバッグの中から、カードが魔法のように飛び出してくるかのように。そして、分からなかったら、にっこり教えてあげること。楽しければ、継続しますし、覚える力は必ず伴ってくるでしょう。

 
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234.学習態勢を作りましょう!

2009-06-22 06:21:36 | 「楽しい」からの出発
234.学習態勢を作りましょう!
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 先週末、「ライオン」が大のお気に入りになったという生徒さんのお話をいたしました。好きなテーマが見つかるというのは、指導の上で大きなチャンスです。先日はそのチャンスを「学習内容の展開」という視点で考えてみました。

 今日は、「学習態勢を作る」という視点から考えてみたいと思います。

 大好きなテーマに向かって生徒さんが勢いに乗っているとき、指導者はその勢いに乗りながらも、それに押されることなく上手に舵を取ってあげることが求められます。

「ライオンがいいの?じゃあ、描きましょう」
描き終えて、・・・「えっ、もう1回描くの?じゃあ・・・」
描き終えて、・・・「また、描くの?!もう描いたでしょう!じゃあ、あと1回だけよ・・」
 これでは、生徒さんに振り回されてしまっています。何回も描いた割には、生徒さんに満足感が残りません。

 舵を取るとは、
「そう、今日はライオンをいっぱい描きましょう!」
「では、画用紙とクレヨンを用意します!手はひざにして、待っていてね!」
「はい、きちんと待てましたね!」
「さあ、ライオンの歌が聞こえてきますよ!」と生徒さんの目を見ながら、一緒に耳を澄ましましょう。

・・・曲が流れてきたら、大いに楽しんで一緒に描きましょう。
 生徒さんの描画への希望を感得しながら、2回、3回とくり返し描きます。

 頃合を見て、
「さあ、色を塗りましょう!」
「絵の具の用意をします!待っててね!」「歌もかけます!」耳を澄まして、
・・・彩色の歌が聞こえてきたら、楽しくリズミカルに塗っていきましょう。

「色塗り、できあがり!」

 そこでいったん、勢いを沈静化します。そして、
「さあ、今度はライオンを数えます!」
「指を出して、はい、1,2,3・・・・」
声を小さくしたり、大きくしたりして、生徒さんの集中を課題に引き寄せながら、導いていきます。

 こんなふうにして、
・作業(学習)のテンポを形成していきます。
・生徒さんに達成感を与えていきます。
・先生と一緒に取り組んで楽しかった、という経験をさせます。
・この先生は、面白いこと(興味深いこと)をやってくれるという信頼感を育てます。
・学習は楽しい、面白い、ということを感得させます。

 学習態勢が形成されるまでは、学習内容よりも学習態勢を形成することを優先させます。そこがポイントです。この段階では、介助や半介助の割合が大きくても構いません。学習態勢が形成されれば、学習内容の獲得は結果的について来ます。

 この順番を誤ると、学習嫌いにさせてしまうこともありますので、学習態勢作りはとても大切です。生徒さんに大のお気に入りができたときが、学習態勢を形成するチャンスです!


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233.何度でも

2009-06-19 07:44:21 | 「楽しい」からの出発
233.何度でも
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 昨日、ひとりの生徒さんについての報告がありました。4月から、造形リトミックによる学習を始めた生徒さん、はじめのひと月あまりは、学習態勢を育てることが授業の中心となりました。

 そしてあるとき、「家で何か、”ふふふふ、ふん”と鼻歌を歌っているんですが、これって何の歌でしょう?」と親御さんが尋ねられたとのこと。・・・それは、造形リトミック・歌唱造形(絵描き歌)の「ライオン」の歌でした。

 それ以降、「ライオン」が大のお気に入りとのことです。

 好きなものをキャッチできたというのは、学習指導の上でチャンスです。生徒さん自身が、「描きたい!」と思い、それをCDプレイヤーを指差すことで示し、歌いながら描くことを何回も要求する。学習のこんなチャンスは、ありません。心が開かれているときは、脳の受け入れ態勢も開かれています。

 「1時間の授業で、ライオンばっかり描いていてもいいのですか?」と疑問に思うこともあるかと思いますが、ライオンばっかり描いていてもいいのです!3回でも、4回でも・・・、5回でも6回でも。

 歌のテンポに合わせて描いたり、ゆっくり描いたり、ライオンの各部位の名称を言いながら描いたり。歌を流しながら、ライオンのイラストを貼ったり数えたり、「ら・い・お・ん」の4文字を学習したり、図鑑でライオンやアフリカを見たり・・・。学習は、どんどん広がっていきます。講師の創造性の発揮しどころです。

 こうなると、学習は「あそび」になります。「お絵かきだから、あそび」というのではありません!生徒さんも講師も集中し、熱中し、工夫し、創造的に取り組んでいるから、「あそび」なのです。「あそび」は、無理やりやる学習や、一応やる学習よりも、はるかに脳の機能を促進させます。やがて、算数や国語も「あそび」になることもあります。そうなったらそれは、すばらしい成果です。

 造形リトミックの教室のことを「ライオン・ライオン」と言って通ってくる生徒さんもいれば、「きょう、ロケットいく?」と言って来る生徒さんもいました。教室=「ライオン」または「ロケット」になっているのです。それくらい、そのテーマが大好きで熱中しているのです。

 このチャンス、何度でもくり返しくり返し描いて、学習しましょう。


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232.ともに育ちましょう(叱るには)

2009-06-18 06:42:47 | 「楽しい」からの出発
232.ともに育ちましょう(叱るには)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 ある生徒さん、特別支援学級に在籍し、科目によって普通学級に交流をしています。今ではかなり交流級(普通学級)での学習時間が多くなったそうです。

 理科の実験に加わったり、社会科で稲作の学習をしたり、音楽の時間にリコーダーを習ったり・・・、教科書どおりの国語や算数は支援学級で受けていても、科目や単元によっては普通学級での学習にも楽しく興味をもって取り組んでいるようです。

 ところがあるとき交流級で何かトラブルがあって、交流先の担任の先生に叱られたそうです。・・・その生徒さんはどんな反応を示したでしょう。

 これまで支援学級では時にイライラを爆発させることもあった生徒さんですが、このときは自分の過ちを認め、先生から諭されたことを納得したとのことです。

 交流先の先生が怖い先生だったから、言うことを聞いたのでしょうか?否、そんなことはありません。その先生がどんな先生であられるのか存じませんが、きっと日頃からこの生徒さんをはじめ他の生徒さん方と良い関係を築かれているのでしょう。

良い関係とは、
・子どもの気持ちを理解する、理解されている。
・子どもを認める、認められている。
・子どもの良さが分かる、分かってもらえている。
・子どもに楽しく興味深い授業を提供する、享受している。
・子どもの期待に応える、応えてもらっている。

 そこで互いに得ているのは、「信頼」です。信頼があってこそ、叱ること・叱られることができます。良い関係で育てられていればこそ、子どもは叱られることに耐え、相手の意を受け容れることができるのです。

 いつも否定されてばかりいては、その耐性や受容する心の幅や力は育ちません。おそらくその先生には、子どもを受容する力、許容する力が備わっておられるのでしょう。また、授業、教育への工夫や努力を図られているのでしょう。

 まずは、ほめて伸ばしましょう。ほめて子どもの心を鍛えましょう。そうすれば、本当に叱るべきときに叱ることができるのです。そのためには、私たちも自身も心と育児や学習指導の技術を磨く必要があります。ともに育ちましょう。


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231.ほめて、その後・・

2009-06-17 07:17:41 | 「楽しい」からの出発
231.ほめて、その後・・
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「ほめて育てる」「叱って育てる」2つの相反するような子育て論があって、子育て中の方は迷われることでしょう。しかしこれは、どちらが正解という問題ではありません。

 このブログでは、「ほめて育てましょう」という側面から子育てについて述べています。とかく、一挙手一投足を指示し、注意するような対応をしてしまいがちだからです。また、行動や学習のすべてを完璧に行わせようとしてしまうような過ちもありがちです。こと細かに指示し、注意をするのと、「叱る」のとでは本質的に異なります。

 生活行動において:
・ドアをきちんと閉めなさい!
・くつを脱いだら揃えなさい!
・手を洗ったらちゃんとふきなさい!
・洋服の裾が出てるでしょ!
・髪の毛もっときれいに梳きなさい!

どれもこれも、きちんと行うべきことですが・・・。

 学習場面において:
・背中を伸ばして!
・鉛筆ちゃんと持って!
・ますからはみださないように!
・もっときれいな字で!
・書き順が違うでしょ!

もちろん、そうできればよいのですが・・・。
でもそれを全部言っていったら、子どもの心は萎えてしまいます。

 私たちも、言いたいことを少し押さえましょう。10あるうち、1つくらいでいいかもしれません。その代わりに、いいところをほめましょう。いいところを見つけるのは、私たちの仕事です。

 いいところを見つけてほめて、子どもをいい気持ちにさせてあげるのです。子どもに限らず人は、いい気持ちであれば、意欲的にも積極的にもなり、周りの人への配慮も生まれてくるのです。

 ですから、ほめていい気持ちの状態にさせてあげて、その上でやるべきことはきちんとできるように促しましょう。

・規則正しい生活をする
・ルールを守る(テレビやゲームの時間)
・決められたお手伝いをする
・宿題など学習をする
・あいさつをする

 適切な援助とゆとりをもって、これらやるべきことを行えるように促しましょう。「ほめる」ことは「おだてる」ことでも、「あまやかす」ことでもありません。ほめて、その後・・・が大切なのです。


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230.”ふるさと”のうた

2009-06-16 15:29:11 | 「楽しい」からの出発
230.”ふるさと”のうた
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 ひとりの生徒さん、いつも自分のノートパソコンにたくさんの歌をインストールして楽しんでいます。この間はその中に、”ふるさと”のうたがありました。これまでは、アニメの主題歌がメインで時々Jポップといった選曲でしたが、趣向には変化や広がりも出てくるものですね。

 「”ふるさと”のうた、好きなの?」と尋ねてみたら、「おばあちゃんとおじいちゃんが好きだから。”ふるさと”は、1914年(唱歌として発表された年)。大正3年。おばあちゃんも大正生まれなんです」とのことでした。

 ”ふるさと”を聞きながら、お祖母さまの昔語りを聞かせてもらったようです。

 ・・・自分で思い出す。おばあちゃんは、ほんとはお母さんだったのに・・・。買いもの行ったり、お出かけに行って、遊びに行ったり。家族と一緒だったから。みんな結婚して行ってしまったから、だんだん寂しくて。体がだんだん縮んでしまった・・・。

「でも今はまた、○○くんとこんなすばらしい歌を一緒に聴くことができて、お祖母ちゃまも良かったですね」

 教室でもこの”ふるさと”を聞かせてくれました。ハープの音色がいっそう情感を誘う、オーケストラと合唱のすばらしい編成でした。生徒さんとそこに居合わせた講師3人。それぞれ世代も生活環境も異なるのに、深く、なつかしい郷愁を共有
できたようなほんのひとときでした。

 イメージする風景や想いはそれぞれでも、何か共に感じることができるというのはすばらしいですね。うたのすばらしさかもしれません。音楽のすばらしさかもしれません。何より、生徒さんの心にそんな土壌が育っていたということもすばらしいですね。心を育てる・・・。

 生徒さんと講師、子ども(青年)と大人・・・立場や年齢のちがいなどすーっと消えてしまいます。


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229.梅雨入り

2009-06-15 07:45:14 | 「楽しい」からの出発
229.梅雨入り
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 関東甲信地方から、北陸、東北南部は10日に梅雨入りしました。13日土曜日以降の週間予報のお天気表(関東甲信版)はほとんど、曇りマークと雨マークでした。まさに、視覚的に「梅雨」を一目瞭然というように示していました。

 この天気予報欄を教材にしました。

・天気表記の学習(”一時”と”のち”では、マークが異なります)
・関東甲信地方の主要都市の学習
・表の見方の学習
・最低気温と最高気温の1週間の推移に学習
・表を読み取ってグラフに表す学習

 それぞれの生徒さんに合わせて、学習のポイントを絞って用います。

 梅雨入りを報じる新聞記事では、あじさいも写っていました。天気予報を生活の中で意識しながら、季節も感じていってほしいと思います。教室では、カタツムリ、かえる、虹、かさ・・・の歌が聞こえています。もうじき、「あじさい」も聞こえてくることでしょう。

 しばらく続く梅雨、この時季はとかく「じめじめ」「むしむし」とか「うっとうしい」と表されますが、雨を喜ぶやカタツムリやかえるのように、この時季はこの時季で楽しみましょう。

 ほんの少し足を延ばせば、水を張られた田に整然と青々と並ぶ稲の苗を見ることもできます。梅雨が明ければ夏休みです。それまで、梅雨を楽しみましょう。

 ただ、この時季はやはり蒸し暑く、温度の差の大きい時季です。お子さんの体温調節に、気を配りましょう。

・風通しのよい服装を
・体を締め付けることのない服装を
・寒い日には、羽織れるものを

 日頃から、靴下まで脱ぎたくなってしまう生徒さん、この時季の衣服の調整は特に大切です。

 
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228.本気で話しましょう!

2009-06-12 05:54:37 | 「楽しい」からの出発
228.本気で話しましょう!
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 (つづき)着ぐるみに関心のある生徒さん用に教材を用意してみました。うさぎ、くま、とら、ぞう、うし、の着ぐるみの写真があったので、それをそれぞれ切り取り、分類してワークシートに貼ってみようというものです。

・切る作業と貼る作業
・切る前には、4角く切り取り線を描いておくことも必要です。
・全身、頭、胴、手、足。前向き、横向き、後ろ向き、と分類してワークシートの枠の中に丁寧に貼ります。
・枠ごとに、全身、頭、胴、手、足、前向き、横向き、後ろ向きなど、コメントを入れていきます。
・足の大きさは、27cm。わかったことも書き込んでいきます(27cmって、どのくらいの大きさ?)。

 これらの作業を、講師とコミュニケーションをとりながら行っていきます。大好きな着ぐるみに触れながらの学習は、気持ちを動かすことでしょう。講師に、着ぐるみについての思いや知識を披露したり、また講師と新しいことを学んだり発見したり。質問したり、されたり。

 気持ちを共有し、本気で話をする時間は貴重です。親御さんも成長の過程において、友達と時を忘れて話をした経験をお持ちでしょう。競ってカード集めをしたり、アニメの話をしたり、ドラマの話をしたり、アイドルの話をしたり、親の不満を話したり、試験や進学の悩みを話したり・・・。たわいのないことでも、話すことによって心の栄養を得、満足するものです。

 生徒さんが、その場とは関連のないことを話し出したり、同じことを何度も話したり、聞いてくることがあります。「その話は後でね」とか「さっき、聞いたよね」という必要のあるときもありますが、時には、本気でその話を共有することも、必要です。

 共感を得つつ本気で話す場がないと、いつも満たされず、適切でない時や場所でも、独り言のように話し続けるような状況が生じてしまいます。話は、誰かに受け止めてもらってやり取りが生まれ、初めて成立するものです。お子さんや生徒さんと、本気で話をする時を持ちましょう。

 お子さんや生徒さんの関心のあるものに、こちらがどれくらい心から関心が持てるかは、こちらの柔軟性にかかっています。頭と気持ちを若く保って、こちらも世界を広げていきましょう。


 
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227.着ぐるみ

2009-06-11 07:21:24 | 「楽しい」からの出発
227.着ぐるみ
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 好きなものがあることは、日々の生活や成長のエネルギーとなります。お子さんに、関心のあるものや気持ちを惹かれるものが見受けられたら、たとえそれが趣味と言うほどのものではなくても、大切に育ててあげましょう。

 教室の講師から、「着ぐるみの好きな生徒さんがいるのですが・・」というお話を電話で受けました。授業中に、「○○先生がうさぎをかぶりました・・・」というような話が始まるそうです。もちろん実際はかぶっていませんが、自分の世界が始まってしまうのです。「授業のプログラムには支障はないのですが、どのように対応してあげたらよいのでしょうか?」とのことでした。

 電車、バス、消防車、アニメ、恐竜、怪獣、毒のある生物、想像上の動物・・・生徒さんの関心のあるものはそれぞれに色々とありました。で、「着ぐるみそのもの」というのは今回が初めてです。着ぐるみの出ているテレビ番組の好きな方はたくさんいらっしゃいますが。

 暴力的なものや過度に怖感心を煽るものでなければ、お子さんが惹かれるものにはこちらも興味を持って付き合ってあげましょう。

 私も受話器を持ちながら、その場でインターネットで「着ぐるみ」を検索してみました。たくさん出てきます。ふだんはまず引くことのないページですが、さっと見ただけでも、「着ぐるみには着ぐるみの世界があるのだ」と思いました。

 ちょうど出てきたのが、ウサギの着ぐるみ。頭・胴・手・足が部品ごとに大きく写し出されています。それから、前向き・横向き・後ろ向きの写真も。外が見えるための工夫は、目にもされています。

 着ぐるみを使うときの注意書きが丁寧にされているページもありました。
・外は見えにくいので、必ずスタッフがひとり付き添い安全に注意しましょう。
・中は通風が悪く、温度も相当に上がりますから、中に入っているのは20~30分くらいにしましょう。
・連続で使うときは、何人かが交代で担当しましょう。
・子どもは、本当に生きた存在だと思っていますから、脱いだ着ぐるみを置きっぱなしにしないようにしましょう。死んでしまったと思って、泣き出す子どももいます。

 他には、使った後の扱いについての注意書きもありました。道具を大切に丁寧に扱うことはプロの仕事、全ての基本にあります (このページが再度見つからず、出典が表記できずすみません)。

 着ぐるみを見る側だけではなく、担当する側の世界が見えてきます。こんなコメントを生徒さんと読むのも楽しい学習です。「通風・・・風通しが悪いんだって!」「温度が高くなるって、冬は暖房使っているから、夏かそれ以上に暑いんだって。中の人、がんばってるねぇ」など。こちらも付き合ってあげるのではなく、興味をもって生徒さんと取り組めます。

 さっそく、授業としても取り組めるように工夫して、教材を教室に送りました。こんど講師がその生徒さんと取り組んでくれるのが楽しみです。(つづく)

 

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226.わかるぞ意欲

2009-06-10 07:19:44 | 「楽しい」からの出発
226.わかるぞ意欲

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「わかるぞ意欲」なんて、ちょっとヘンな言葉ですね。でも、ある生徒さんの学習への取り組みを見ていて、こんな言葉がふと浮かびました。「わかろう」とする意欲、意気込みのことです。

 国語の「暮らしの中の言葉」という単元に、四字熟語の問題がありました。
「一石二鳥」「無我夢中」・・・はどこかで聞いて覚えていました。「一日□秋」「千客□来」・・・□に当てはまる漢字が分からない場合は、ヒントを与えたり辞書で調べたりします。そんなふうに進めていくと、・・・次は、「針小棒□」。

「針小棒大だ!」
「そう!よく知ってたわね」
「だって、これが小でしょ。そしたら、ここは、大だよ!」
「すごい!よく考えたわね!」

「次は、・・・よわ」
「?」
「□肉強食。これが、強(つよ)でしょ。そしたら、ここは、弱(よわ)だよ!」
「あぁ、そうだね。すごいね。よく考えたわねぇ。で、これは”じゃく”って読むのよね。」
「じゃくにくきょうしょく?」
「そう!」

 こんな楽しく、びっくりするようなやり取りです。でも、わかろうとする意欲を大いに評価します。そんな意欲があれば、脳はどんどん働き、言葉にも敏感になっていきます。

 この生徒さんは幼児期から教室に通い、今小学校6年生です。幼児期はとても語彙が少なく、かんたんな問いの意味を把握することも難しかった生徒さんです。

 得意な算数の力を伸ばしながらも、言葉の基礎学習を行いつつ、国語も学校の教科書に沿って学習を進めていきました。教室で予習、ご家庭で復習、そして教室で補修・・・という形で継続して取り組んできました。

 親御さんにはいつも、「ここのところは、まだ理解が充分でないようです。今日は、このように説明しましたから、もう一度同じように説明しながら復習してください。わからなかったら、来週も触れますから、答え方をどんどん教えてあげてください」とお話して宿題をお渡しします。

 叱られずに、必ず宿題をこなしてきたこの生徒さんは、学習が難しくなってきた6年生になっても意欲的に学習に取り組んでいます。

 でも時には、「意味わかんねいし!」と少々イライラを見せることもあります。そんな時は、
「ほんとよね。難しいわよね。先生もわかんない・・・じゃあ、もう一度読んでみようか」と言ってこちらもかわします。そして、幸い分かってくると、「なるほど!」と手を打ちます。その手ごたえが、次の意欲へとつながっていきます。


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