3299.~学習態勢作り~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「さあ、せんせい、はじめようよ」(11月6日)~
おはようございます。国立北口教室の御供です。
小学1年生のTくん。
今、Tくんは来室され手を洗うとひとりでブースに入り、
「さあ、せんせい、はじめようよ」と言いたげなお顔で椅子にちょこん座って開始を待ちます。
講師は「こんにちは。今日は、ぶどうの絵を描こうね」などと言って授業を始めます。
実はご入会当時はトイレを見に行ったり、待合室のソファーに座ったり・・・授業中にブースを出ることが度々ありました。お母さまの手を引いて、一緒にブースに入ることも。
それが今は、一度もブースを出ることなく学習に取り組めるようになりました。
机に向かってフェルト教材やパソコンのワンタッチ教材、ホワイトボードなどを使って少しずつ学習していかれるようになってきたTくん。平仮名や数字をどんどん吸収しています。
壁に貼った大きな紙に、バンザイからの「たてせん すーい」や「ぐるぐる かいてん」、
救急車と消防自動車のイラスト弁別も名前文字のマッチングも壁に用意をしたことが思い出されます。
あせらず待つこと、そしてあきらめないこと・・・Tくんの歩幅で、進んでいきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Tくん、学習態勢が整ってきましたね。Elephasに通い始められて一年余り。かつては、ブースに入るとダダダッと玄関の方にも飛び出していくような状態だったと聞いていました。これで学習は成立するのだろうかと、親御さまも心配されたことでしょう。でも、学習態勢を作ること自体が“学習”です。ブースにいられる時間が延びた、ブースを出る回数が1回でも減った、講師と目を合わすことができた、ご挨拶ができた・・・、これらの小さな変化を一つひとつ親御さまにお伝えし、成果として評価していきます。そして、子どもを大きく褒めてあげます。小さな変化への気づきと喜びが、講師にとっても親御さまにとっても「これでいいのだ」と待つことへの確信と勇気となります。