3681.~伝える~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「思いを言葉に」(2月6日)
おはようございます。津田沼教室の有藤です。
Kさんが、『鏡餅』を描いたときのこと。
クレヨンにホルダーを付けて、講師が少しお手伝いをしながら描きました。
絵の具は、1人で塗ることができます。
三方,裏白,御幣,橙と塗っていき、“さあー、できあがり”、と思っていると、
「お餅、白」と、Kさん。
画用紙は白色だったので、そのままでお餅色と講師は思っていたのですが…
「お餅は白色ですね。白を塗りますか?」と尋ねると、
「塗ります」とKさんは、はっきり返事をしました。
白で塗ったお餅は、とても光っていました。
Kさんは、できあがった鏡餅を満足そうに眺めていました。
白い餅は白で塗るという、Kさんの思い。
普段言葉が少なめで、おうむ返しの多いKさんが、思いを言葉にしてくれたこと、
とても嬉しく思いました。
◇ワンポイント・メッセージ
「お餅は、白」、Kさんの言葉はしっかりと思いが伝えることができました。「お餅は白である」という認識、、「だから白い絵の具で塗りたい」という意志、Kさんの心理作用が言葉となり、表出され、相手に伝わる、そして、思ったことが実現する、・・・。「お餅は白色ですね。白を塗りますか?」―「塗ります」、この応答も的確ですね。明確な思いは、言葉を引き出します。日常生活、また学びの場で、ワクワクすること、興味のあること、大好きなことは、言葉の発達を促す上で、とても大切な要素です。