発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3587.~空間認知~

3587.~空間認知~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「象、縦描きで」(10月7日)

おはようございます。津田沼教室の堀です。

「象の絵を描きたい」と小学1年生のJくんからリクエストがありました。

まずは図鑑で象を調べてそれから、歌唱造形の絵を見ながら一緒に描こうとJくんの前に画用紙を[横長]に置きました。

するとJくんが紙の向きを[縦長]に変えました。

「あれ?なんでかな」と思いながらも象の歌唱造形の絵は横に描く方が描きやすいと思い、

また[横長]に置き換えました。

歌が始まり、象の顔、耳、鼻と描いていくと Jくんは不思議な配置で描くので

「あれれ?どうしたのかな、失敗かな?」と思いました。

でも、なんの迷いもなくスイスイと描いているのでそのまま様子を見ていました。

すると、Jくんは自分で紙の向きを[縦長]に変えてそのまま描き進めていきました。

出来上がった絵は見本の象とは全く違いました。

なんと、立ち上がった状態の象の絵を描いていたのです。

不思議な配置の描き始めは、紙を横に置かれてもそれを受け入れ、諦めることなく、縦の向きで描き始めていたからだったのです。

描きたい絵がJくんの中にしっかりとあり、それを表現している彼の様子はとても楽しそうでキラキラと輝いていました。

Jくんのすごいところを1つ見つけちゃったなぁ、という幸せな瞬間でした。

 

◇ワンポイント・メッセージ

Jくん、立ち上がった象をどこかで見たのでしょうか?実物、映像、写真、絵?何れにしても、とてもインパクトがあったのでしょう。インパクトのあったものを描いてみたい、というのもElephasの生徒さんならではですね。描くことが身近であるのは、すばらしいことです。その上に、Jくんの空間認知力にはすばらしいものがありますね。横画面に縦画面の絵を描くとは。就学されて6、7月頃からは学習もスタートしたと思いますが、かな書字や漢字書字は今どんな状況でしょう。象の作品もぜひ見てみたいものですが、書字状況も気になるところです。

 

発達支援教室Elephas(エレファース) 

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