3372~差異と共感~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「相手を思いやる」(1月29日)
おはようございます。国分寺教室の嘉瀬です。
小学生のSくんとの今年最初の授業では、冬休みの出来事について話しました。
一番楽しかったのは、家族で遊園地に行ったこと。
イルミネーションや、アトラクションなど見たもの、体験したことについて、
ただ楽しかったというだけでなく、それぞれどんなふうにきれいだったか、どういうところが面白かったかなど、具体的に説明しながら話すことができました。Sくんが遊園地で楽しむ様子が目に浮かぶようでした。
「Sくんがあんまり楽しそうだから、先生も遊園地行きたくなったな。何が一番おすすめかな?」と尋ねてみると、少し考えてから、
「先生は誰と行くの?」
「子どもは何才?」
「高いところは大丈夫?」
と逆に、Sくんから質問されました。
自分が楽しかったからといって年齢や好みが違う人が楽しめる訳ではありません。
行く人のことを考えて、答えを出そうとしてくれたSくんの相手を思いやる気持ちと優しさに、あたたかい気持ちになりました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Sくん、すばらしい配慮ですね。相手と自分とは異なる、ということをしっかりと感得・体得出来ていることは、コミュニケーションにおいてとても大切なことです。発達障害を有するケースではその欠如が度々問題となります。心の理論「サリーとアンの問い」は、それを試すものです。差異を知ることと共感すること、そのバランスの形成は療育の大きな課題の一つです。