発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3706.~コミュニケーション~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「Rさん合格、おめでとう」(3月7日)

おはようございます。秋津教室の滝です。

Rさんとの授業はいつも静かです。2時間の授業で交わす言葉は数えるほど。

私語はなく、黙々と某大学の付属中学校の過去問に取り組むRさんの横で、ヒントを差し挟む講師の助言があるぐらいです。授業の終盤は、時間内に解くことができなかった問題の解説に充てています。

そうして予定どおりに授業が終わります。

ある日の授業。

図形の問題で「補助線」を使うと解くことができるよ、と講師が助言しました。

Rさんが取り組んでいた問題は、「補助線」を使わなければ解けないような難問でした。

暫くすると、Rさんは、

「できたよ」、といった感じでこちらを見たのです。

プリントを見ると、簡単な計算式と答えが書かれていました。

「あれっ、こんな簡単な問題ではなかったのに」と思って、もう一度問題を見ると、求める面積の斜線が増えていました。

Rさんがきれいに斜線を書き加えていたのです。

「補助線」の正しい意味を知りながら、Rさんは、

「これだって答えを出すため、つまり答えを補助する線でしょ」と言わんばかりにこちらを見ていました

講師は思わず、「たしかにそうだね、これも補助線だね」と感心してしまいました

Rさんの茶目っ気に、笑いがおこりました

「なるほど」、「でしょ」、と心の中で通じ合えた一瞬でした

それからも静かな授業は続き、そして試験当日。

その日の夕方、お父様から「合格」の報告がありました。

Rさん、ほんとうによくがんばったね。

おめでとう。

 

◇ワンポイント・メッセージ

言葉を交わす、いつも和気あいあいと、楽しく愉快に、また、休み時間は複数の友達とワイワイがやがやにぎやかに、こういった定型がベストであるように思われがちです。しかし、コミュニケーションにも、いろいろな形態があります。このブログの記述の随所に、Rさんと講師とのコミュニケーションが見られます。太字の部分です、・・・これもりっぱなコミュニケーションですね。

 

発達支援教室Elephas(エレファース) 

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