バリアフリー、高齢者の方々や障がい者の方々が
より社会生活をしやすいように壁となるものを取り除くこと。
昨今では、公共における交通や施設など
バリアフリーとして対応していただけるところも
随分と増えてまいりました。
少なからず気を使ってくださる方
御力になってくださる方も大勢いらっしゃいます。
まだまだ厳しい社会ではありますが
やさしいところも増えてまいりました。
では、そのやさしさ
支えてくれている人たちのやさしさに対し
支えられている人たちのやさしさは、どうでしょうか。
ちょっとしたことでさえ何かをしていただいたら
「ありがとうね」
って、きちんと感謝の気持ちを口になされる方をよく見掛けます。
やさしさには、やさしさをもって返す。
とても、とても大事なことですよね。
が、しかし、その一方
やってもらって当たり前、譲ってもらって当たり前
昨今、そんな傲慢さもよく目にします。
支えてくれている人たちは、便利な道具でもなければロボットでもありません。
いや、こう書くと道具やロボットに失礼か・・・
自分のことばかりでなく
支えてくれているその人たちのこと、その人たちの気持ちも
しっかりと考えないといけないのではないでしょうか。
人を支えるというのは、とても、とても大変なことです。
時には、支えきれなかったりすることもございます。
そういう時こそ、逆に、いつも支えていただいている分
大丈夫だよって気持ちだけでも支え返してあげる
支え合うという気持ちこそが、大事なのではないでしょうか。
私も全身麻痺で倒れて以来、いろいろと生活が不自由になりました。
大好きだったゴルフやバイクツーリング、登山や渓流釣りなど
アウトドアの趣味は、一切できなくなってしまいました。
何とかならないかと足掻いてみましたが
自分の力だけでは、やっぱり無理でした。
とても、とても、歯痒いです、悔しいです。
それを見かねて、知人や友人たちは、車で連れてってやるよと
よく言ってくれます。
食材の買い物にしても、いつも父が車を出してやるからって
言ってくれてます。
本当にありがたいことです。
そこまでしてもらうのはといつも遠慮させていただいておりますが
そのお気持ちには、いつか報いることができればと感謝しております。