常さんの徒然写真日記

旅や趣味を写真を主に紹介、でも何となく鉄道旅行が主なテーマになりそう。

バルセロナ

2013年02月23日 | 旅行

朝薄暗く小雨模様、地下鉄で可能な範囲を気ままに観光する事に。
ホテルの近くにバルセロナ大学があった。街中にこじんまりと有り調べればスペイン一の大学ということだがこの国では日本で言う一流大学とか大学としての格付けはあまりなく意味もなく人々もほとんど興味を示さないという。むしろ学部単位からくる各大学の関心があるようだ。つまりどこの大学の---でなく何学部でどんな勉強を(ここで有名教授を含め大学はでてくるのだろう)してきたかと、などのようだ。


まずは地下鉄2号線に乗ってバルセロナといえばという位超有名なサクラダ・ファミリアを尋ねる。ツアーのセットにここの地下鉄の10回券がついていた。こちらの回数券は日本と違って単に1割引くらいでなく極端に安くなるのである。ここの地下鉄は極めて分かりやすくホームの表示、車内の停車駅表示も完璧である。おまけに車内放送も”次の停車駅は(男)、サクラダ・ファミリア(女)”という具合に外国人にも駅名だけははっきり分かる様に配慮されている。ちなみに全てワンマン運転で車掌はいない。降車駅でドアの前につい癖でドアの空くのをポカンと待っていたら後ろの方から手が伸びてドアにあある青いボタンをおしてくれた”何をボヤボヤしているんだ”と言わんばかりに。分かってはいたがボタンを押さなければ乗ることも降りることができないことをつい忘れてしまう。これはスペインに限らないが。


サクラダ・ファミリア
1882年より建造、ガウディー死後完成まで100年とも200年とも言われるが自分を含め今ここに生きている人たちは決して完成を見ることができないことになる。朝9時の開門を待つ列に並ぶ。よく見ると嬉しいことにシニアー料金が設定してあり連れを含め65歳以上で正確でないが11€が7€くらいになるが、残念なことに年齢証明のパスポートを忘れてしまった。連れは自分を65歳に見てくれるか心配していた。まあ傍目はともかく本人の世界で自分は若く見える、みえたいと思うのは勝手で少なくとも女性の場合その気概を持っていることは決して悪いことではないと思っている。今回は証明なくても相応の年を認めてくれれば割引になるが思ったほど若く見られなかったことになり彼女としては結構複雑な気持ちだっただろう。結果は申告だけですんなりシニア割引にしてくれた。多分こんなことで嘘をついて入場する人はまずいない事を経験的に把握しているからだろうと推察した。

ガウディの意思をついでとは言え、すべてが設計図や造形で残せるわけはないのでどんな仕組みで100年、200年の継続がなされるのかと思う。基本構造を別にしてもほとんどのものは芸術造形のためいわゆる設計図面で表現できるものではなく必ず造形品のモデルを作りそれを習い構築していく。そのために内部にその造形を作る工芸室があり現在も活動している。
この建物は私もテレビなどで何度も見てよくわかっているがやはりそばで見る迫力はすごいものがある。連れも一度は別のツアーで見ているが団体でサッと見ていて今回改めてじっくり見て感激しているようだった。



カサ・ミラ
当初ガウディーが手がけたが仕上げはジュジョールという人が行った。屋上の造形も見たかったが生憎雨で滑りやすく入場中止になっていた。


グエル公園
地下鉄3号線に乗り少し郊外にでてグエル公園に行く。
街中、赤いポストでなく黄色いポストだった。

グエル公園はガウディーの右腕と言われたベレンゲールが設計した。当初は庭園住宅を団地を作る予定が2戸しか売れず1戸はガウディーが購入したという。その広場遊歩道など以下は市に寄付され世界遺産となっている。前夜の残雪で残念ながらベンチには座ることができなかった




影は長いが日が暮れるのは遅い。スペインはヨーロッパ時差の中で西端にあり朝は7時過ぎでも暗く日暮れはこの冬でも7時前まで明るい

王の広間
コロンブスがアメリカ大陸を発見しイサベル女王に謁見したとされる場所

グエル邸
グエル氏はガウディーを深く理解しグエルの名がつくガウディーによる建造物が出来た。ここはグエル氏が本邸として使用した。屋上の煙突が目立つ。部屋の中も一つ一つ伝統工芸を生かした作りになっている。


街中
二つの市民吹奏楽チームが教会の手前で隊列を整えあいついで教会の中に入って行った。中で演奏会が始まった。演奏は聞いたことのない不思議な音楽で多少チューニングも合っていないように見えたが多分地域の一種の宗教催事と想像。

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カテドラル
13~15世紀にかけて作られた3回廊構造でその回廊の中庭にはがちょうのいる池を有する。表面が完成したのは20世紀に入ってからという。

大聖堂 お祈り

お祈りをする司祭の声は素晴らしい美声で本当に歌になっている様子だった。




カテドラルの周りはゴシック地区として狭い路地を含み興味深い雰囲気を持つ。あちこちで芸が行われている。自分だけの世界に入り込んで歌っている人もいたがこの人のアリアは本物だった。思わず連れは僅かではあるが献金をした。
 

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カサ・パトリョ
パトリョという人が隣の建物と張り合う形でガウディーに依頼して元の建物を改造して造った。一つ一つは奇妙だが全体として独得の美しさが素晴らしかった。これで今日の街歩きを止めどこかバールに夕食を食べに行くことにした。



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