常さんの徒然写真日記

旅や趣味を写真を主に紹介、でも何となく鉄道旅行が主なテーマになりそう。

岳南鉄道

2012年01月25日 | 鉄道

岳南鉄道の吉原駅本屋は一見JR本屋とかなり離れているが実はJRホーム最西端より跨線橋で繋がっており乗り換えに違和感はない。

  一昔訪れた時は東急の旧5000形が2連で運行していたが今は元京王線の中間車輌を改造し両端に運転台をつけ単行で走っている。利用客は最盛期の6分の1という。

一方貨物量は最盛期の40分の1という。そのため貨物輸送については現在は月、水、金の隔日運行となっている。それでも比奈駅-吉原間を中心にこの日も4往復の運行があった。

(EDこの呼称は正式にはつかないが)501は昭和3年川崎車両製で上田温泉電軌(現在の上田交通)で使用。その後三河鉄道を経て昭和45年3月に岳南に入線。スタイルはまさにマニア向けのために作ったような好ましい形。過去何度か訪れたときはいつも岳南富士岡の工場車庫の中から顔をだすのみだったので実質的には休車扱いかと思っていたのだが、この日は比奈の駅構内で貨車の開放組成に大活躍するのを見て私の思い違いである事が分かった。ローテーションの中で稼動しているようでこの日は幸運にも初めて現役稼動の様子を見ることができた。

   

貨物は今は大昭和製紙工場の専用線が基本のようだ。これを引き上げ吉原まで運ぶ本線機関車はED40形が担当。松本電鉄がダム工事用に新造したものを昭和46年に同型2台が入線稼働。
  工場専用線への入換。 

 吉原からの下り貨物最終便707列車は貨車のない単機だった。

たった1両で短い距離を少ない乗客で往復する路線も貨物輸送収入があるから何とかと思っていたのだが実際にはすでに貨物収入は旅客収入より下回っているという。地域の足として今後存続させるのなら公共機関としての公的な支援が必須であろう。

 昭和2年製造のED29形、休車 岳南富士岡駅留置

 吉原では岳南鉄道よりの貨物受渡に遠くJR貨物愛知機関区所属のDE10 が活躍。岳南鉄道の貨物扱いがなくなればこれも見られなくなるのか。



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