勤労感謝の日、世間様は休日ですが私も毎日が日曜日。
もう働いていない身としては勤労している方に感謝いたしますとしか…。
模型を若いときからいじっていますが、若いときには時間は作れても金がなく、仕事を得てからは金はあれども時間が無く、結婚すれば金も時間も子育てにささげ、いざ仕事を辞めた頃、時間と少しの金があれども気力が無く…。 世の中ままならぬ物です。
さて、ほぼ毎月病院通いの身となっていますが、せめてもの楽しみとして通院日を20日過ぎにして、病院帰りに鉄道系の雑誌を買ったりしてのですが。
阿佐ヶ谷駅前の書楽。 中は広く大きな本屋さんです。
入り口に看板が…
年明けに閉店ですと。
独自のポイントを付けてくれました。
雑誌を買って、そのポイントカードを出しましたら800円分ほど。
8万使ってたんだ。
今となっては阿佐ヶ谷唯一の大型書店の閉店。
そもそも阿佐ヶ谷という地、阿佐ヶ谷文士村なんて言葉があるように高円寺当りとともに多くの若手文士が住居を構えたところ。
初めは川端康成、横光利一、大宅壮一なんて方が住み、やがて阿佐ヶ谷文士
達の中心になる井伏鱒二が井荻に居を構え、一時は小林多喜二などのプロレタリア文学者達の牙城になり、満州事変後の大弾圧で虐殺され廃れたなんて話も。
そんな文士達が集まり、酒を酌み交わした店や、将棋を指していた家も私が中学、高校の頃には残っていました。
このような風土の中でも書店は生き残れないんだねえ、が素直な感想。