NPO法人大雪山自然学校 旭岳自然保全員ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】雪景色

2020年10月16日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/10/16(金)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】雪
【気温】-2℃~
【風速】~4m/s
【積雪】~10cm

 

天人峡や忠別湖では、紅葉が見ごろになっていますが…

姿見の池園地はすっかり冬の様子になっています。
日中の気温は0度を越えず、夜に降った雪も解けません。

街中の気温と同じと思わずに、暖かい格好でお越しください。
手袋や耳の隠れる帽子もあるとよいでしょう。

また、足が濡れると一気に冷えてしまうため、長靴や冬靴での散策をオススメしています。
レンタル長靴(1足300円)も用意していますのでご利用ください。

 

 


笹などの植物の上にも雪が積もり、より一層寒そうに見えます。

 


チングルマ

 


ウラジロナナカマドの枝で見られた樹氷

 

 

散策路は雪が積もり大変歩き難い状態です。

10センチぐらいの段差は、雪によって見えなくなります。

平らに見えることもありますが、石や階段が隠れているので慎重に歩いてください。

 

 

霧氷の一種である「えびの尻尾」ご存知でしょうか?

 

木に霧氷が付くと樹氷になります。

石や看板などについている霧氷は「えびの尻尾」と呼ばれています。

姿見の池園地では、岩、看板、ロープ、鉄ピンなどで見ることができます。

散策の際に探してみてください。

 


植物は雪で隠れて見えませんが、ロープの外には立ち入らないようお願いします。

 

旭岳自然保護監視員:大塚 航平

 

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【大雪山国立公園・旭岳情報】氷河・植物 Hielo y Vegetación

2020年10月15日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/10/15 (木)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】 曇りのち雪
【気温】−4℃
【風速】8m/s

マップリンクです。読んでください。

9:40 夫婦池

 

チングルマ

 

ハイマツ

 

ミヤマアキノキリンソウ

 

ガンコウラン

 

エゾオヤマリンドウ

 

ウラジロナナカマド

 

エゾサンショウウオ bye bye. 

 

階段や石段には雪が積もっています。道中は気をつけましょう。

 

旭岳自然保護監視員:ジェレミー 

 

 

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【大雪山国立公園・旭岳情報】寒冷前線

2020年10月14日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/10/14 (水)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】 曇りのち雪
【気温】~0℃
【風速】5m/sのち15m/s

山は天気が急に変わるとよく言われています。その通り、今日は寒冷前線の影響で風速が10m/s上がり、視界が悪くなり、雪もあられもが降ってきました。
It's often said that the weather changes quickly in the mountains. Today was a good example of that, with the wind increasing by 10m/s, the visibility dropping along with snow and graupel falling as a cold front passed over.

09:00

監視員はロープウェイ姿見駅に着き、昨夜に雪が少し降ったと見られます。積雪は1cmまでありませんが、景色が綺麗に白くなりました。天気予報を確認すると、午後に寒冷前線の通過により強風に伴う雪が降るようです。もしかして、吹雪になるかな、、
We arrive at the Ropeway Sugatami Station. It looks like it snowed a little bit over night, but there's less than 1cm left settled on the boardwalk outside. However, there is faint white blanket over a lot of the landscape. Checking the weather forecast, it looks like a cold front is expected to bring strong winds and snow, a recipe for a blizzard!

10:00

姿見の池には、一時ガスっていましたが、風が弱くて静かです。
At Sugatami pond it's foggy for a short period, but the wind is light and everything is peaceful.

 

11:30

風が段々強くなりましたが、山が少しだけ晴れて山頂まで見えます。日本海の方を見ると黒雲が溜まっています。
The wind has steadly increased, blowing the fog away with the summit clearing up. But, looking over towards the Sea of Japan the clouds are getting dark.

13:00

白い壁のような雲が下から急に上がって来てから、雪が降り始めます。降雪は風で吹き飛び、顔に染みます。
A white wall of cloud rapidly climbs up the mountain bring the start of the snow. Strong winds drive the snow, stinging your face.




15:30(現在)

雪はロープウェイ姿見駅で4cm積もっていて、気温は-2°Cまで下がりました。雪と一緒にあられが降っていて、上はかなり大変な状況だと思います!
There's been 4cm of snow and graupel at the Ropeway Sugatami Station. With strong winds and graupel, the conditions up high on the mountain would be nasty!

旭岳自然保護監視員: Richard

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【2020年10月13日発行】旭岳・天人峡ネイチャーレター(日本語・English)

2020年10月13日 | 旭岳・天人峡ネイチャーレター

旭岳ロープウェイの運行時間
10月1日~10月20日
平日・土日 8:00~17:00

10月21日~11月3日
平日・土日祝 9:00~16:00      11月4日からは整備運休です

冬期営業再開日などの詳細は 旭岳ロープウェイのホームページ でご確認ください。

2020年10月13日発行の旭岳・天人峡ネイチャーレターをお届けします。
We will deliver the Asahidake/Tenninkyo Nature Letter issued on October 13, 2020.

旭岳・天人峡ネイチャーレター №8 PDF PDFをダウンロードできます
Asahidake/Tenninkyo Nature Letter №8 PDF You can download PDF

旭岳・姿見の池園地や天人峡に来られる際は、ぜひ参考にしてください。
Please refer to it when you can come to the Asahidake Sugatami Pond Area or Tenninkyo.

花の状況など、この 旭岳自然保護監視員 ブログ や、下記SNSなどで随時お知らせいたします。

旭岳自然保護監視員 Facebook

旭岳自然保護監視員 Instagram

交通
バスいで湯号運行中!
いで湯号の運行時刻が、2020年10月1日から改正されてますのでご注意ください
2便と4便の時刻が30分繰り上げになりました。
改定版 66番旭川空港経由・旭岳線(いで湯号)時刻表
http://www.asahikawa-denkikidou.jp/manage/wp-content/uploads/2020/06/66time_2020.10.1.pdf

旭岳周辺情報
旭岳ビジターセンター
旭岳ビジターセンターのページ 

登山情報
北海道警察
安全登山情報のページ

大雪山国立公園連絡協議会
大雪山国立公園 登山情報のページ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】近づいては遠ざかる冬

2020年10月13日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/10/13(火)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】 小雨
【気温】~5℃
【風速】~6m/s

数日前まで雪景色だった姿見の池園地
本日は園地内では雪を見ることはできません。この時期は雪が降ったり溶けてを何度も繰り返します。
天気予報を見るとまた、明日から冬が近づいてきそうです。


【鏡池】
ガスが掛かった湖面に浮かぶ石たち、ガスってるときのこの景色がお気に入りです。


【すり鉢池】
2日前にはまだ池の淵にうっすらと雪が残っていましたが、もう有りません。


【姿見の池】


【噴気孔】
音は聞こえますが、ガスの中どこが噴気孔かほぼわかりません。

 

【姿見階段下に伸びる道】
最近歩くたびに、この場所は散策路と横の地面とのギャップが酷いと感じます。
もし、このせいで横の地面の水はけがよくなりすぎ土壌の乾燥を促進させ、高山植物の衰退に影響を与えているなら対策したほうが良いと感じます。
より詳しい説明はここ
過去に積んだであろう横壁の石もその下の土壌が流れることにより、崩れ始めています。
自然の風景を尊重し木道は設置していないのかもしれませんが、
木道を設置し、その下の保水力を失った散策路には水が流れないよう要所要所に水止めを作る等の
対策をしたほうが自然のためなのかもしれません。
既に土壌が完全に失ったこの場所では雨によって更に基層が掘られるだけで、自然にもとに戻ることがほぼないでしょう。

知っている方も少しはいると思われる大雪山グレード
大雪山グレードは登山者 / 散策者向けのものですが、これとは別に保全管理者向けに各登山道を保全の必要性別にランク分けしたMAPが存在します。


【登山道の保全対策ランク 適用図】
ここ旭岳の周辺で特に保全の課題があると認識されいるのは(2017年)
・天女が原登山道
  : 今年、木道の整備を実施したためランクは下ると思われる。
・旭岳から裏旭キャンプ場へ道
  : 登山道は砂礫で柔らかく上りも下りも大変なため登山者がその横を歩き、更なる荒廃につながっている。
・裾合平
  : 朽ちて歩きにくい木道を避け登山者が、その横を歩き高山植物を荒らしている。
より詳しくは環境省のページ参照(2014年または2015年の情報になります。)

こういう現状を知り、本来の登山道にある、ぬかるみや砂礫、朽ちた木道をを避けて登山道外を歩く人が減ればよいかと思いました。

旭岳自然保護監視員: 飯島

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