NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】山の日の旭岳

2017年08月11日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2017/8/11(金)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り時々雨
【気温】15℃
【風速】~20m/s

今日は山の日で、早朝から多くの方が登山に出掛けていました。

天気予報は曇りでしたが、
標高約1,100mにある旭岳温泉街では強風で木々がしなり、
ロープウェイも揺られながら姿見駅に到着しました。

その強風により、ロープウェイは9時過ぎから一時運休となりました。


登山に行かれた方も、続々と姿見駅に戻ってきました。

旭岳へ登山に行かれた方にお話しを聞くと、
「石は飛んでくるし、砂が口に入った」とのことでした。

中には風に煽られ転倒した方や、
後ろの人が転び、その巻き添えで怪我をされた方もいらっしゃいましたが、
山の日で山岳パトロールに来ていた警察の方々が、対応してくださったそうです。

もし一人で登山中に怪我などで歩けなくなり、誰にも会えず停滞すると、
今日のような風が強い日は、トムラウシでおきた事故のように、
夏でも低体温症になることも考えられます。


天気予報が晴れや曇りで、山が見え、ロープウェイが動いていたとしても、
実際山に来た時、今日のように強風だったり、
また、登山中でも視界不良、雷、大雨…と天候が急変したら、
自分の力量を過信せず、登山を控えたり、中断して下山する判断が必要です。

旭岳は天気がよい日で登山の装備があれば、比較的登りやすい山かもしれません。


中には、他の登山者が驚くような軽装で出掛けて行ったり、
周辺の山へも、地図すら持たないで向かう方もいらっしゃいます。

しかし実際は、好天でも怪我をする登山者も多く、視界不良時には遭難事故が多発しています。
死亡するケースも少なくありません。

安全登山情報

せっかくの山の日ですので、今一度登山について考えてみたり、
山を甘く見ることなく、上記URLの「山の装備品チェックリスト」を参考にしていただき、
安全に登山を楽しんでいただければと思います。

旭岳自然保護監視員:羽馬 和美

コメント
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