1月に手放してしまった日本管理センターの16年12月期決算です。 自社一貫で事業展開する大東建託とは異なり、中小建築会社をパートナーとするサブリース事業を展開しています。 サブリース物件を獲得する建築系パートナーは603社、これらを管理する不動産系パートナーは661社となっています。 売上高は42.9億円増加したのに対して、売上原価は37.4億円、販管費は1.3億円増加しています。 その結果、売上総利益率は10.1→10.4%、営業利益率は4.9→5.4%に改善しています。 やはり他業種と比較して薄利多売の印象です。 資産は、現預金が41.6→39.7億円と微減しています。 販売用不動産や固定資産も圧縮されて、若干軽めのバランスシートになっています。 負債は、長期借入金が16.9→13.0億円とこちらも減少しています。 自己株式が11.8億円計上されているのも目立ちます。 堅実な営業キャッシュフローと、手厚い自社株買いと配当が魅力的です。 事業的には、安定期に入ったように見えます。 公約通り、利益成長率は20%以上、ROEは30%以上、配当性向も40%以上を達成してくれました。 ただし空前の低金利と相続課税強化を背景に、サブリース業界も加熱気味です。 管理戸数の伸び鈍化もあり、ここが正念場に見えます。 |
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