ウォッチ銘柄であるあいの23年6月期決算です。
4つの事業セグメントのうち、1つが増収減益、2つが減収減益、増収減益でした。
主力の情報機器が引き続き不調で、客観的には業績懸念が強まっています。
セグメント |
2022 |
2023 |
増減率 |
セキュリティ 売上高 機器 利益 |
13,379 5,504 |
13,993 5,790 |
+4.6% +5.2% |
カード機器 売上高 及び その他 利益 |
3,970 899 |
3,124 796 |
-21.3% -11.5% |
情報機器 売上高 利益 |
17,815 2,628 |
15,454 1,856 |
-13.3% -29.4% |
設計事業 売上高 利益 |
4,784 319 |
4,963 306 |
+3.8% -3.9% |
売上⾼は7億円減少した⼀⽅、売上原価は11億円減、販管費は9億円増でした。
その結果、売上総利益率は47.5→49.2%に改善、営業利益率は20.9→20.3%に悪化しています。
売上高減の中で、最小限のダメージに抑えた感はあります。
資産は、現預⾦が365→376億円と増加しました。
また、のれん代は16億円でほぼ横ばいでした。
負債は、今期も短期/⻑期借⼊⾦共に計上されていません。
一方、利益余剰金は499→547億円に増加しています。
営業キャッシュフローマージンは17→10%と下げ止まりません。
棚卸資産の増加が足を引っ張ったようです。
株価は堅調に推移しています。
確かにキャッシュは潤沢ですが、一時のようなビジネス巧者感は感じられません。
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