ポートフォリオ2位を占めるChevron(CVX)の17年12月期決算です。
原油価格も底を打って、上流部門も利益を出せるようになりました。 もっとも税制改革による影響もあるので、まだまだキーポイントではあります。 売上高や収益は、2015-16年の惨状から回復してきました。 とは言っても、$200Bを超えていた2013年から見れば6割程度で、かつてのオイルメジャーの威光を取り戻せてはいません。 資産は、現預金が$7.0B→$4.8Bと減少しています。 固定資産も、$182B→$178Bと圧縮が進んでいます。 負債は、長期借入金が$35.2B→$33.5Bと減少に転じました。 流動資産<流動負債のBSも解消され、ようやく健全化に向かい出しました。 営業CFは回復した一方、投資CFは抑えられたままで、債務返済に向かっているようです。 ただキャッシュレベルは2013年の1/4まで落ち込み、原油価格の下落を支える余力は残っていないようです。 配当は$1.08→$1.12に増配されましたが、またシェールに振り回されたり、EV化による需要低迷が見えてくると不安です。 次の景気後退期までに、PF見直しを図る必要がありそうです。 |