goo blog サービス終了のお知らせ 

如月十七夜の道草日記

近道、寄り道、回り道、人生は本筋よりも道草が面白い。出会ったモノコトヒトを自分なりに書き連ねる、超個人的ブログ。

人生のターニングポイント的デキゴトは、 こんな感じで突然おこるのか、 というお話し(3)

2016年10月09日 | 如月十七夜の道草日記

あれよあれよと手術が始まり、30分ほど経過したぐらいに、胸の内側に突然、

「ドンッ」

という振動がありました。

「オ、オッ、ウッ」

という私のうめき声に、

「今、詰まりがとれました。少し胸がグッと来ませんでしたか?」

「はい、きました、きました」

と答えながら、

「おお、これは助かったのか!」

とココロの中には歓声のようなものひろがりました。

とりあえず命の危険を脱出すると、今度は心臓のダメージが気になります。

手術がおわった頃に、

「先生、心筋のダメージはどうですか?」

と訊ねると、

「そうですね、早かったけど、少しダメージがあります」

「いくらか壊死してるんでしょ」

と、まだ手術台に横たわっている患者には、伝えづらい質問をすると、

「そうですね、5分の1ぐらいは壊死してます。」

と、躊躇なくはっきり答えてくれるのには少し驚きました。

さらに、

「あと2本の冠動脈(心臓には3本の大きな血管がある)もとても細いです。」

と衝撃の告知が。

「どうなるんですか?」

「細いだけで、今すぐ悪さはしないので、退院前に再度手術をします」

今考えると、あの状況でよくこんな冷静に会話ができたものだと、自分でも驚きです。

それも衝撃的な内容を続けざまに、だったのに。

しかし、何を聞いてもはっきり答えてくれる医師の態度は、逆にとても誠実に感じました。

私は素直に、いい先生に診てもらってよかった、と感謝と安堵の気持ちで、その後の入院生活に向かうことになりました。

なんとか前兆症状から治療までのヤマバは越えた訳ですが、結果的に、

・自宅での体調変化だった

・とりあえず救急車を呼んだ

・すぐに搬送された

・専門医が在院していた

・即時にカテーテル治療ができた

・完全には詰まっていなかった

など、スムーズにことが運んだ(こういうのを運良くというのでしょうか)ことで、大事にならずに済んだようです。
(ある意味大事にはちがいないのですが)

こんなとき、よく「命拾いをした」などと表現されますが、当事者としては、「拾った」わけではなく、運も含めていろんな方のおかげで、助けていただいた、いうのが正直な感想です。

入院中の詳細はまたあらためてアップしたいのですが、次回、少しだけその様子をご紹介します。

人生のターニングポイント的デキゴトは、 こんな感じで突然おこるのか、 というお話し(2)

2016年10月08日 | 如月十七夜の道草日記

搬送先の病院の救急処置室では、すぐさま血液検査と心電図がとられました。

ちょうど夜勤明けの循環器専門の医師がみえたので、帰り支度の手をとめて診ていただくことになったようです。

「今から心臓の検査をします」という医師の言葉に、

「心臓?どんな状態なんですか?」と私。

若い循環器の医師の口からは、すかさず、でも落ち着いた口調で

「心筋梗塞をおこしてます」

と思ってもみない告知が。

しかし、胸に痛みはなく、意識もしっかりしていた私は、

「えっ、それでこれからどうなるんですか?」

と今ひとつ事態が飲み込めず、なんだかマヌケな質問をしていました。

「今から別室で精密検査します」
「検査だけですか?」
「結果によってはすぐ処置をします」
「急ぐんですか?」
「そうです、命に関わりますので」

医師が少し焦るような口調で、“命”とい言葉を発したので、やっと状況を理解した私。

あとは流れる病院の天井を見ながら、

「心筋梗塞ってこんなん?」
「これで一巻の終わり?」
「なんだか、あっけないな」

と急な展開にとりみだす暇もなく、妙に冷静な気持ちで身を委ねることに。

というか、自分ではどうする術もなく、モノモノしい一室へと運ばれていった訳です。

搬送されるまで、まさか心筋梗塞とは思わないわけで、告知された時はリアル感がなく、なんだか映画のワンシーンを、POV映像(主観ショット)で見ている感じでした。

カテーテル検査が始まると、

「やっぱり心臓の冠動脈1本が詰まっています」

という診たてどおりの病状が、さらっ、と告知され、そのまま緊急手術がはじまりました。

全身麻酔ではなく、カテーテルを入れる右手首のみが局部麻酔されるだけなので、手術中には執刀医の会話が聞こえてきます。

その会話から、おそらく心臓への血管に細いワイヤーが入って、詰まったところを広げているであろう、ということがわかります。

間違っても手が滑って、血管がやぶれませんように、と祈るばかりです。

しかし、治療中は全く痛みもなく(それでも少し胸は気色悪いですが…)、会話からも3人の執刀医がとても冷静で、慣れたた様子が伺えました。

「これは、ツイテイルナ。たぶん助かる」

と幸運を引き寄せるよう自分に言い聞かせ、このめったとない経験をしっかり記憶しようと思いました。

>>(3)へ続く

人生のターニングポイント的デキゴトは、 こんな感じで突然おこるのか、 というお話し(1)

2016年10月07日 | 如月十七夜の道草日記
ごぶさたしております。
皆さんお元気でいらっしゃいますでしょうか。

久々の投稿がこんなかたちになろうとは、よもや思ってもいませんでしたが、人生のターニングポイント的デキゴトというのはこんな感じで突然おこるのか、というお話しをさせていただきます。

実は1ヶ月半ほど前、救急搬送によりお医者さんのお世話になっていたのです。

8月17日未明は土性沙羅選手の金メダル、


8月18日の夜中にはymoのLP片手に念願のDJ練習。



と、仕事もひと段落して、遅めの盆休みを楽しむべく、二両日ほど夜更かしを続けていました。

そして8月19日の明け方に、そいつは突然やってきました。

いつもより少し早い午前5時、目覚めるのと同時に両腕全体から肩にかけてが、なんだか重くて、ダルくて、気持ちが悪い。

痛み、という感覚ではなく、目に見えない何かにきつく捕まれているような、そんな圧迫感がありました。

夜更かしがたたり、肩こりがひどいのだろう、と思った私は朝風呂に入ってやり過ごそうとしました。

しかし、その後もその妙な圧迫感は、きつくなるわけでもなく、弱まるわけでもなく、ただただ、漫然と続きます。

そういえば2年ほど前に、同じような感覚があったことを思い出しました。

その時は腕を上げたり、下げたり、抱かえたり、楽なポーズを探しているうちに、スッー、と痛みが取れていったので、あまり気にはしていなかったのですが、まさに、その時と同じ感覚です。

そんなことを思い出している間も、両腕の不快感はまったく治まらず、ゆっくりと引きちぎられるような、けだるい圧迫痛がひたすら続kきます。

なんとか早く解放されたいと思う私は、以前やり過ごした時と同じように、楽な姿勢を探そうと、四つんばいになったり、仰向けになったり、うつ伏せになったり、部屋をゴロゴロとしていました。

今思うと、まさに七転八倒だったのですが。

2時間もこんな状態が続くと、気分もなんだかおかしくなってきます。

さらに、へんな汗も出てきたので、さすがに救急車を呼ぶ気になりました。

救急車を待つ間も楽なポーズを探していたところ、両腕をだらーん、と下げまったく力を入れない状態にすると、不快感がなくなることがわかりました。

さらに顔面も力を抜き、しまりのない顔にすると楽になります。

「でもこれって、異常やな」

と思ったぐらいに、ちょうど救急車が着きました。

気持ち悪さはあったものの、歩いて救急車に乗り込むことができ、意識もしっかりしています。

さらに車内で酸素吸入をしてもらうと、かなり楽になりました。

「こりゃ大げさになったな。すぐ帰されるかな」

と思いながらも、いったい自分の体に何が起こったんだろう、担架の上で冷静に考えている自分がいました。

>>(2)へ続く

元旦は伊勢山上の行場からスタート!

2016年01月01日 | 如月十七夜の道草日記
伊勢山上はいわゆる行者さんが修行するのための山の高所にある岩場です。

高所恐怖症の私は好んでは行かないのですが、一度岩にたどり着くとなんだか気持ちがよくて、気がつくとがけ地であることを忘れて、ゴロゴロ、すりすりして寝転がってしまいます。

2016年のご来光はそんな飯福田寺伊勢山上の裏行場で拝むことができました。

はじめから計画していた訳ではなく、自分の意思はしっかり保ちながらも、周りのご縁に流されるままに身をまかせた結果、このような元旦を迎えることとなりました。

そんな訳で、今年はあまり考え込まず、自分を解放するようなイメージで一年を過ごしてみたいと思いました。

きまぐれのブログですが、今年も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。


秋の気配にさそわれて

2015年09月19日 | 如月十七夜の道草日記
陽射しはきついものの、秋の気配にさそわれて、久しぶりにベルファームへ。

ガーデンカフェ ルーベルで人気の自然素材の手作りランチをいただく。



おかずのボリュームはそれほど多くはないが、ひとつひとつが美味しくて、最近基礎代謝量が減っている私のカラダには丁度いいのかも。



デザートが2品とコーヒーがついて1250円はまずまずのお値段かと。

こんなランチを緑の中で気軽に食べられる、なんだか嬉しいわが町オススメのお散歩スポットでござます(^^)

CSRの世界へ

2015年09月07日 | 如月十七夜の道草日記
試験日は仕事で行けないけれど、前から学びたい世界だったので、せめてテキストだけでも、と思っていたところに勉強会のお誘いがあり、いい機会となりました。

なんなく解けるもの、全くわからないもの、微妙なもの。

今までわかったつもりでいたCSRの奥深さに触れることごできて、とても刺激的な時間となりました。

やっぱり何事も基礎から学ばないといけませんね。

これから楽しみながら紐解いていこうと思います。

タイムスリップ

2015年09月06日 | 如月十七夜の道草日記
雨降りの昼下がり

おばあちゃんの仕立て部屋

ラジオから帰ってきたヨッパライ

本棚には横溝正史シリーズ

空からはジェット機の低くうねる音が…

ゆっくり流れる時間のなかで、
ヒマをもてあますあの日の僕は、
買ってもらったばかりのラジカセで、
今日一日を全部録音しようとしてた。

それは40年前の記憶。

世間の苦労も厳しさも全然知らずに、
毎日をふわふわ楽しく生きていた、
懐かしくも愛しいあの頃の記憶が、
なぜかフッと頭に浮かんだ。

そんな2015年9月6日の
雨降りの昼下がり。

あのテープはどこに行ったんだろう。

10年目

2015年02月17日 | 如月十七夜の道草日記
41歳の誕生日の時に自分へのプレゼント(というか試練というか)として開設したこのブログも、おかげさまでついに10年目に突入しました!

開設時の投稿>>「誕生日の夜に」

気配りができないくせに、他人の目が気になり傷つきやすい、さらに飽きっぽい、というやっかいな性格が災いして、途中何度か中断、放置、FBへの乗り換え等、不定期更新の時期もありましたが(これからもあるかも知れませんが…)なんとか続けることができたのも、いつも見ていただいている皆さんのおかげでございます。

ここ数年、ネットでのコミュニケーションはFbが中心となっておりますので、これからこのブログでは50代に入った如月が何を思い、何を好み、何を欲しているかというような、ある意味超個人的な投稿をしていきたいと思います。

と宣言しながらも、まったく違う路線、はたまた妄想、落書き、沈黙、といったことになるかもわかりませんので、どうぞこれからも根気よくお付合いいただければと思います。


第27回うきさとむらじゃんぼ七草粥祭り~蘭(あららぎ)神社健康祈願ウォーク

2015年02月15日 | 如月十七夜の道草日記
今回で27回目となる「うきさとむらじゃんぼ七草粥祭り」

5年前、「うきさとむら」がある松阪市の宇気郷地区に市民センターに赴任した時からのご縁で、今年もお手伝いに行ってきました。

うきさとむらについてはこちらを参照→「お休み処うきさとむら」
ここ数年、雪に見舞われてましたが、今日はいいお天気となり沢山の人で賑わいました。

今日は松阪市内では数多くのイベントがあったのですが、会場はあふれんばかりの人の波でした。

地元のお母さん方が始めた路線バスの存続活動ををきっかけに、交流施設として生まれたうきさとむら、12年ほど前の中京圏内のTV番組Let's ドン・キホーテのドンキ小屋で一躍有名となり、最近では映画「きいろいゾウ」のロケ地の案内所としても人気の観光地となってきてます。

昨年はランにサイクリングにウォークにと屋外イベントメジロ押しでしたが、今年は原点に戻って蘭(あららぎ)神社までの往復ウォークをご案内させていただきました。

コース途中では宣長さんが歩いた菅笠日記の道の分岐があります。
国文学をお勉強の方には興味ある景色ではないでしょうか。


お利口さんな登山犬ハルちゃんも参加して、和やかな雰囲気のウォークとなりました。


地元では当たり前の景色でも、地区外から見れば新鮮な山里の景色。
これからも歩いて伝えて守っていきたい風景です。


思いがけず牡蠣のアヒージョペペロンチーノ

2015年02月11日 | 如月十七夜の道草日記
久しぶりに予定のない休日。

前から作ってみたかったレシピに挑戦。

最近はオリーブオイルにはまっているので、贅沢にも牡蠣のオリーブオイル漬けを作ることに。

いつもお世話になってるクックパッドを見ると、意外と簡単にできそうで、お酒のおつまみにもバッチリということで、夜のお楽しみにワインもあわせて買ってきた。

今回食材はは地元産とかにはこだわらず、スーパーで普通に売ってる加熱調理用のパック商品3ヶと、オイルもイオンPBのピュアオリーブオイル。

レシピはこちら→常備食*牡蠣のオリーブオイル漬け

大根おろしで丁寧に洗い、ニンニクと鷹の爪で味付けたオリーブオイルで煮込むという算段。

「揚げる」ではなく「煮込む」というのがポイント。

牡蠣がヒタヒタと漬かるぐらいにオイルを注ぎ、そこに20数個の牡蠣を投入したところ、いわゆる「海のミルク」という感じのエキスがどんどんら染み出し、これはパスタに絡めると美味しいやろなー、と独り言をいいながら、泡にまみれる旨みの塊をしばらく眺める。



お酒と塩とレモン汁で味を調え、その後あら熱をとって味をしみこませるために冷蔵庫へ。



今夜のおつまみに最高やなー、とほくそ笑む。

で、その晩、晩御飯をどうするかとの家族会議で、ついつい、

「このソースでパスタ食べたら美味しいぞー」とアピールすると、

「じゃ、それで行こうー!(^^)!」

ということで、思いがけず牡蠣のアヒージョペペロンチーノが晩御飯となった次第です。

いやー、手前ミソですが、濃厚な旨みと甘みがあって、自宅で食べるパスタとしてはなかないけるのではないかと思いました。

ワインもばっちし合いましたので言うことなし。

ささやかな幸せを感じる休日となりました♪

すいません、あっけなく発熱しました(T_T)

2015年02月01日 | 如月十七夜の道草日記
ワクチン打ってるから、なんとしても乗り切らねば!
と先週からいろいろと「精」のつくものを食べて頑張りましたが、
火曜から発熱であっけなくダウン(T_T)
ご他聞にもれず5日間外出禁止となりました。
熱は2日で引きましたが、いやぁな頭痛がしばらく続きました。
この土日にはすっかり回復、出歩きたくて仕方なかったですが、大事をとらせていただきました。
久しぶりにゆっくり本を読むことができました。
休み期間中、ご迷惑をおかけした分、明日から頑張りまっす!(^^)!