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健康第一!!  で 気ままに過ごしております。

読み終えた「本」の紹介や感想などを掲載、健康管理の画像、また、庭の様子の写真などを、”日記風”に掲載しています。

悪魔の種子 という 推理小説を読み終えました。

2022年02月24日 15時25分23秒 | 読書
今、新型コロナウイルスの蔓延によって、日本国内いや世界中がその対策に、頭を痛めています。
そのウイルスという生き物による人類の迷惑はこの上もない被害者であります。
そのウイルスというものを、よく知るためにも、この推理小説は社会から注目を集めるであろう
と小生は思っています。
ウイルスには悪玉と善玉があって、害にならないウイルスも存在する。そのウイルスのはたらき
を利用し、DNAを人為的に変異させるのが「遺伝子組み換え」である。この技術を最初に応用
したのが、インターフェロンやインシュリンといった、生物自体ではほんのわずかしか作れない
物質を量産するものであった。
2000年六月、アメリカで「人間の遺伝子がすべて解読された」という研究発表が行なわれた。
いわゆる「ヒトゲノム」と呼ばれるものだ。その直後からバイオ関連、製薬会社の株が軒並み
急騰した。人体を構成する細胞のすみずみまでが遺伝子レベルでつまびらかに読み取れれば、
病気の原因も手に取るように分かるし、遺伝子組み換えによる修復作業も可能・・・という
画期的な技術革新である。
一方、農作物や食品の遺伝子組み換えによる品種改良も進められた。バイオテクノロジーが使わ
れることから「バイオ食品」と呼ばれる。ただし、これが品種改良なのか品種改悪なのかは議論が
分かれる。味噌やパンのように、醸造や発酵などで物質を変化させることによって生まれた食品も、
ある意味では「バイオ食品」だが、これらがあくまでも自然界の営みの延長線上で行われる技術で
あるのに対して、遺伝子組み換えによる新しいバイオ食品は、自然界の法則を破壊する技術が生み
出したという点で、根本的な違いがある。
この農作物の遺伝子組み換えによる品種改良の研究者と医薬品会社の社員による、殺人事件を
テーマにしたフィクション推理小説である。


内田康夫著の「氷雪の殺人」を読み終えました。

2022年02月20日 10時07分46秒 | アニメーション


フリーのルポライターを自称する浅見光彦(主人公)が、北海道沖縄開発庁秋元康博長官の
個人的なたのみを受けて、西嶺通信機の東大出エリート社員が利尻島の山林の中で凍死(自
殺)した事故を調べていく。
そのうちに、その勤務先の電気通信開発会社と防衛省との間に、莫大な裏取引のあることが
明るみになってきて、自殺と処理されたエリート社員は、他殺と思われる証拠が出てくる。
この自称、ルポライターの浅見が事件解決に活躍する、フィクション小説である。
(小生は、東京に住んでいた二十代の時代に、職場の同僚に、利尻島の出身の友人がいたの
で、その友人のふるさとの話(利尻富士やサハリンなどの風景など)を時々聞いていたので、
この小説の進展具合での利尻島の様子が非常に懐かしく、楽しく読むことができた。)

北方謙三の小説「望郷の道」(下)を読みおえました。

2022年02月18日 15時28分06秒 | 読書

「新高ドロップ」台湾でも語り草になっている新高製菓の創業者は、佐賀県出身の森平太郎(1869~
1946)という。新しく領土になった台湾で自分を試したいと思ったのか、1903(明治35)年、33歳の
時に妻を伴って渡台。「一六軒」を台北市に開き、故郷で習い覚えた饅頭を売り始めた。
その後、台湾産の砂糖と練乳を原料にしたキャラメルの製法を習得して製品化し、ほどなく繁華街の
本町(現在の中正区北西部)に進出。1,917(大正6)年に古亭町にキャラメル工場を建設し、台湾特産の
バナナを使ったキャラメルや缶入りドロップや風船ガム、芭蕉飴、各種滋養菓子などのヒット商品を次々
と世に出した。バナナキャラメルが大ヒットしたおかげで1926(大正15)年には東京工場を新設、お菓子
業界で森永製菓や明治製菓、江崎グリコと並ぶ不動の地位を確立した。
1946年に森平太郎の没後は、時代の波に乗り切れず、1971(昭和46)年に廃業した。


戦後、姿を消した「新高製菓」創業者森平太郎は、作家「北方謙三」の曽祖父にあたり、その森平太郎をモデル
にして、この小説「望郷の道」を書きあげたものである。