甘い人間

本★ときどき★パン

近藤史恵 タルト・タタンの夢

2023-10-19 20:20:18 | 読書


「タルト・タタンの夢」
「ロニョン・ド・ヴォーの決意」
「ガレット・デ・ロワの秘密」
「オッソ・イラティをめぐる不和」
「理不尽な酔っぱらい」
「ぬけがらのカスレ」
「割り切れないチョコレート」の7話

2007年10月に単行本が出版された

タルト・タタン

クジラアタマの王様 伊坂幸太郎

2019-07-28 19:28:50 | 読書
7月、新刊出すぎっ💢( ̄∇ ̄)
どれから読もうかな~


伊坂作品「クジラアタマの王様」で。
斬新!イラストではなく、挿絵さしえ?コミックパートが挿入されている。




1/3ほど読んだ。
前々作の「フーガはユーガ」が、精神的にきつかったので、用心しながら読んでいる。
今のところ、伊坂カラー、伊坂ワールド満載でどっぷり楽しんでいる。

昼間は会社員で夜はロールプレイングゲームの中で活躍って、絲山秋子氏の「小松とうさちゃん」ですね。
「夢も見ずに眠った。」でコラボしたお返しかな?
うろ覚え・・思いもかけない方向から拳がとんでくる・・台詞

さよならの儀式 宮部みゆき

2019-07-17 09:40:18 | 読書


収録作品(全8編)
「母の法律」
虐待を受ける子供とその親を救済する奇蹟の法律「マザー法」。でも、救いきれないものはある。
母親と対面したラストが秀逸。自分の都合のよい方に捉える生みの親。あきれたが、人は大なり小なりそういうものだろう。」自分も含めて

「戦闘員」
孤独な老人の日常に迫る侵略者の影。覚醒の時が来た。
監視カメラの恐怖がじわじわ迫ってくる。宮部氏からの警告。

「わたしとワタシ」
45歳のわたしの前に、中学生のワタシが現れた。「やっぱり、タイムスリップしちゃってる!」
自販機を使うときは慎重に...

「さよならの儀式」
長年一緒に暮らしてきたロボットと若い娘の、最後の挨拶
ルンバ君、使ってます。お仕事ロボットが普及する近未来の人たちの感覚は分かる。
そこで終わらずに、人が生きて存在している価値にまで迫っている部分に考えさせられた。

「星に願いを」
妹が体調を崩したのも、駅の無差別殺傷事件も、みんな「おともだち」のせい?
おともだちに心を寄せる妹が健気。自分の気持ちを押し殺していた姉が気持ちをはき出せてよかった。

「聖痕」
調査事務所を訪れた依頼人の話によれば----ネット上で元〈少年A〉は、人間を超えた存在になっていた。
これが一番読み応えがあった。探偵との会話や考察が長いなと感じながら読んでいたら、最後にびっくり。
『なんとなくSF』ではなく『ちゃんとSF』。すごい!

以下2作は「聖痕」の衝撃でぼんやりと読む...
「海神の裔」
明治日本の小さな漁村に、海の向こうから「屍者」のトムさんがやってきた。
「保安官の明日」
パトロール中、保安官の無線が鳴った。「誘拐事件発生です」なぜいつも道を間違ってしまうのか……

亥子ころころ 西條奈加

2019-07-06 08:58:48 | 読書
亥子ころころ

「まるまるの毬いが」続編。

内容紹介
武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。
全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手頃と大繁盛だったが、
治兵衛が手を痛め、粉をこねるのもままならぬ事態に。
不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。
聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。
“思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす。
親子三代で営む菓子舗を舞台に、ゆるぎない人の温もりを紡いだ傑作時代小説!


「夏ひすい」
左手を痛めた次平衛。わらび餅を作ってはみたが、納得いくできばえではない。
ピンチを救うアイデアを出したのは、行き倒れているのを助けた雲平。
両面を鉄板で焼いて水分を飛ばしてから揚げる。
イメージできない。色は青えんどう豆で翡翠色。食べてみたいな。

読了。前作の表紙も??だったが、今回のも??栗ようかん。菓子職人の話なのに。
家でシロウトでも、それなりのものが作れる。

人間関係が複雑で、前作から読み直して、相関図とエピソードを書き出してから読むのがお薦め。
本が出る前にやっておこう。

「みめより」の見目より心だなあ・・とか、お君やお永の気持ちに例えた「関の戸」がしみじみと心に染み入る。

「竹の春」の“小さなお武家さま”、お君のいい表し方に親愛の情を感じた。

最終話「亥子ころころ」では亥之吉の無事が分かり、ちょっとヤキモキもさせられ、うまく続編を待たせる展開に収まっている。
次作が楽しみなシリーズだ。

地元の銘菓登場関の戸となが餅