IRONING番長 ~second season~

日本製カットソーメーカー フルヘッド安達のブログです
仕事の事や趣味のエクストリームアイロニングについて
書いてます

ベイダーの昔話 その5

2013-11-17 18:44:46 | Weblog
マックハウスを退社して原宿にあったカットソーを中心に企画している
アパレルに転職しました。
初めて販売以外の仕事に就きましたので覚える事だらけでしたが
生産管理から営業、出荷までやらされる会社でしたので
大変忙しく、また楽しい仕事となりました。

この会社での販売先はチェーン店と専門店です。
今のフルヘッドと同業のメーカーに製品を依頼してました。
言いたい事は、国産で製造をメーカーにまかせても
チェーン店に商品が入り、売れていたと言うことです。
18年前です。
もちろん、企画が優れている等の条件はありますが
この会社では単純なカレッジ系のプリントを入れてる位で
企画が優れていた訳では無かったのです。
実際、他社も国内生産がほとんどですから普通に競争出来ます。
T シャツで\2900~\3900
スウェットではクルーネックで\4900
プルパーカー、ジップパーカーでそれぞれプラス\1000くらいの
上代設定でした。
何故、現在と違って取引が成り立つのか?
デフレな今より物が売れてるし、価格もここまで下がってませんが
上代の45~50%で買い取ってくれるからです。
ショップはプロパーである程度消化させ無ければいけませんから
売り方も丁寧ですし、僕らとも意見交換を蜜にして消化させて行く感じです。

今はどうなのでしょうか?

\2900のTシャツを半額で売って利益を50%確保したいので
希望仕入れ値は\725です。
これはかなり厳しいですが、無理ではありません。
年間、コンスタントにやって頂けるならフルヘッドはやります。

でも、今はこんな条件では仕事が取れないのです。
これが現状なのです。
また、725円で仕入れた物を2900円で売るのはどうなんでしょう?
お客さんを大切にしてるのでしょうか?

企画力で勝負し、高くても日本製でやって行く話は良く聞きます。
Tシャツ1着6000円だの10000円だので売っているのはそう言う事。
でも、マスのマーケットで日本製を売って行かないと
日本製の服は、この先無くなって行くと思います。

フルヘッドでは今後、少しづつですが商品をリリースします。
ユニクロほど安くはありませんがちゃんと日本製です。
少しづつでも普通に買える国産カットソーをフルヘッドでは紹介していきます。

そのTシャツには僕が心を込めてアイロン掛け致します!
お楽しみに…。