IRONING番長 ~second season~

日本製カットソーメーカー フルヘッド安達のブログです
仕事の事や趣味のエクストリームアイロニングについて
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ベイダーの昔話 その7

2013-11-19 18:34:41 | Weblog
昨日の理由で独立する事にしましたが
ついでと言っては何ですが、店も始める事にしました。

カットソーの営業をしている時代に思ったのですが
バイヤーやショップの方の話は聞けても
実際に購入している方の声って聞く機会が無かったからです。

元々、ショップ上がりの僕は作った物を直接販売してみたいって思ったのです。

フルヘッドは前の会社で企画を担当していたNさんとマックハウス時代の
Kさん。レザーとシルバーを作って卸しをしていたTさんの4人で始めました。
Tさんは会社に出資してくれました。
彼も作った物を直接販売したいって考えを持っていたからだと思います。

Nさんはプロのバンドマンでイラストレーターでもあり
お手伝いって感じで参加してくれました。
Kさんは服飾の学校を出ててパターンと店番を担当。
僕とTさんで営業と店番を交代でしてました。

店に並べる商品の支払いや人件費。家賃にリース。
こんなに支払いが大変だとはおもいませんでしたよ…。

なので、やはりOEMで仕事を取るっていう方向に行くんですよね。
本末転倒とはこの事。
しばらくして、Tさんは辞めてしまいました。
コテコテのビンテージスタイルの彼は僕とはぶつかりましたしね。
否定はしませんが、古き良きアメリカには僕、全く共感しないんですよね。
日本人ですし。
でも世の中はネオビンテージって雰囲気でドゥニーム、ウエアハウス。
フルカウントや東洋エンタープライス等コテコテビンテージが人気!
その筋は何故かハーレーに乗ると言う統一ぶり。今でもその流れは多少健在です。

この筋では古き良きが基本ですので例えば僕の専門のカットソーでは
やはり「吊り裏毛」とフラットシーマ(4本針ミシン)に食いつきます。
この吊り編み機ってホント上がらないんですよね。1日で1台15mくらい。
しかも昔の機械だから上がりサイズの管理なんかハッキリ言ってアバウト。
5mmや1cmの誤差でギャーギャー言うアパレルが使うなって話です!
しかも洗い上がりで言いやがりますからね。
「1cmの誤差を認めちゃうと企画が台無しだよって」って。

この「吊り編機」なるもの。
最近、話題になる事も多いので明日書こうと思います。

ふんわり上がった吊り機編のスウェットにもゴリゴリアイロン掛けちゃう僕。

「Keep the iron hot!!」