法事

お疲れ様でした　どうかゆっくり休んでください。・・・
こうべを垂れたやさしい女中奉公から8人兄弟の長男だった父と結婚、
嫁いだ時、義理の弟はまだ学生だった。

家事をしながら田んぼや畑に出る毎日で“休み”と呼べる日があったでしょうか。
盆や正月にも故郷には帰れなかったようです。
けれども不平不満を口にすることはなく、
家族の為に懸命に尽くしてきた働き者。



随分苦労をしましたが、笑顔を絶やすことはありませんでした。
子供が元気に大きくなればそれが一番。
孫を授かると、今度はその子達の健やかな成長が一番。

自分のことはいつも二の次で皆の幸せを願ってくれた母に感謝は尽きません。

今や、
命のたすきはひ孫にまで渡っています。・・・

「はつ」平成２７年1月8日、
私達の心にそっと優しいぬくもりを残し、満89歳にて生涯をとじました。