碧光老師の着想学

着想学:主に着眼点+想定力から取っています
老害発生の原理 を書いています

第肆章2話 YES MAN 問題②

2021-05-09 07:07:07 | 哲学・思想

1971年に社会心理学者タジフェル教授が行ったとされる実験⇒メガホリズムのメカニズムというものがあります

内容は、過組織症・組織に巣食う原罪

人が組織と交わり、組織に所属し、その一員となっていく過程で陥る病。
病原は、「人が人であること」だ、そうです

回避できないって事ですかね
つまり、特別な人に限らず、誰でも罹るおそれがある病気、それが【メガホリズム】ですと書かれていて、《メガホリズムとは、組織と交わったことによって自分を見失ってしまった人と、その人たちが形成する組織とが、相互に影響を及ぼしあいながら重篤化していく病である》とされています
(根本的な病原は人の心の有り様(ありよう)であり、組織に過剰に適応してしまった状態、組織を自己の内部に過度に取り込んでしまった状態をさす)

転職=日本では裏切 として扱われるので、中々転職も出来ず

組織がおかしいと頭では解っていても意見も言えなくなりますので、ロボット化は、パワハラワールドでは顕著に進むでしょう

こうして低賃金でも先行き不安があっても疑問を持たないロボット会社員が増殖して行くのです

(海外より日本人は生真面目だからストライキも起きないし海外みたいな暴動も起きない)

参照:メガホリズム関連記事より一部抜粋

(人には組織に帰属したいという本能的な欲求があると言われています)

 

終了日も決まっているので、たいして順位に拘っていませんが、読んだ方は一応で良いので応援願います~


第肆章1話 YES MAN 問題①

2021-05-08 07:07:07 | 哲学・思想

第肆章 本当の意味での思考をしない多くの経営者達

何故、自分で思考しない《THE YES MAN》が誕生したのか

私の見解では、基本的に《YES MAN》は自分で考える事を放棄した結果、ストレスを軽減or削除している新種の人類としてとらえています

根拠としては、新入社員~3年目位まで《YES MAN》は、少数であり、色々な事を考えています

もっとも最初から《YES MAN》の無思考型もいます

これは、流行などに流されまくって居る人達が該当します

(本人達は個性があると思っているでしょうが人真似だけの無効性人種です)

かなり早い段階でロボット化(《YES MAN》型)します

 

逆に色々と考えている人達は、当然ながら考えの中には会社に対する内容もあるので

  • 会社の先行きが何年もつのだろう
  • 経費の無駄遣いじゃないのかな
  • この辺を変えないと駄目じゃないのか等の疑問
  • 給与に対する不満(働かない上司などを見る事による)
  • 他の会社との比較(今は情報が横に広がりやすいですからね)

等など様々な質問を持ち、私も質問を受けてきていますが、大体30代位から沈黙率(仮)が急激に上がってきます

裏で愚痴を言う事は有りますが、内容に変化が出てきます

端的に言うと《YES MAN》になり始めると代替え案等の具体的な内容が完全に消え働かない上司に対する愚痴を言いながら出世欲だけが残っていきます

(諦めとも取れますが、違う感じがします)

そして会社では、ひたすら《YES MAN》と化して上の要請に何の疑問も持たずに下に命令するだけのロボットと化した存在が誕生してきている感じがします

※趣味らしい趣味を持たない人に多く散見します

※私の基準では、飲酒・煙草 を始め飲む・打つ・買う は趣味とは言いません

⇒私の基準では、ある意味でドラッグ分類です

逆に本当に優秀なタイプ

ⅰ平気で上司に意見言う

(出世とか関係ないので首にならない程度)

ⅱ完全に潜伏した状態で、会社以外でストレス発散する

(大概、付き合い悪い筈)

ⅲ買い手を探して、転職or起業します

 (準備に忙しい場合もあるので同じく付き合いは悪い)

 

全般的な傾向を見ていると比較対象(前職)を持っている事もあり、[転職者]の方が殆どの場合、優秀です

自分の意見をしっかり持っている(根拠付きで)から転職したとも言えます

(一部、例外もいますが、自分に自信があるから転職したとも言える一面もありますのでね)


第参章4話 給与の問題

2021-05-07 07:07:07 | 哲学・思想

ブラック企業編の最後に給与の問題に少しだけ触れましょう

まず、色々書いてきましたが、ブラック企業には、明確な定義はありません厚生労働省も特徴として挙げているだけです

ただし、一般的に ブラック企業 だと言われているのは、働く人のことを考えない会社や経営者個人の利益だけを考える身勝手な会社 となっています

この 会社や経営者個人の利益だけを考える身勝手な会社は別にブラック企業と迄はいかなくても老害発生中の企業も基本的には一緒です

 

そもそも日本の法制度の下、解雇が難しいから年功序列を名目に超低賃金で現在まで労働者を使ってきているのに能力に見合った給与の水準を年功序列の将来払いの対価として引き下げるだけ下げておいて更に下げようとする(年功序列は崩壊してきているが給与の水準は変わらない)

 

  • 年俸制への移行

( 残業をするのは、仕事の遅い人 そういう人に、手当を余分に出すのは不公平 )

というのを名目にして、通常の給料+残業代から、年俸制に切り替わる

結果として、残業代がカットされただけ

  • 成果主義導入

( 予算に対し成果を出した人を上長の裁量で評価して給与を高くしましょう )

というのを名目にして、予算を高く設定する事により殆どの人が予算未達成

または、昇給基準に届かない

結果として、成果報酬分がカットされただけ

  • ①+②に追加でグループ成績制

( 内容も①+② )

誰かがサービス残業しないと他の人に迷惑がかかるようにして

更にサービス残業を強要

追加で、《 残業代あり。(給料に残業代〇〇円が織り込み済み)というタイプ 》

これは最悪型で、

社員は残業をする義務がある

会社は社員に無制限の残業を強要する事が出来る

という代物 この条件で入社してしまうと後から文句すらも言えなくなります

従業員を守る法律も出来てきています

しかしながら働き方改善などを名目に

 社員の労働時間を制限する ⇒ 社員の超過労働時間を申請させない

まぁ最大の残業枠とかを作り、どうしても必要な場合でも残業をさせない様にと逆手に取り、圧力をかける事で人件費の抑制をする会社ですね

真面目な人程、仕事をサービスでしょい込むことになります

よくもまぁ、感心する位に払わない方法を抜け道考えて繰り出すものです

その不純極まりない法の抜け道管理システムを考える能力を何故、健全な経営方向で使って考えないのかは理解に苦しみます

ちなみに給与を上げずに退職金を廃止している企業も多々あります

年金が減っているのに・・・ですよ

当然、同じ考え方ではジョブ型も失敗します


第参章3話 「低賃金労働者と隠れBLACK化」

2021-05-06 07:07:07 | 哲学・思想

非正規労働者を始め、正規社員でも今は低賃金が目立ちます

諸外国に比べて低賃金化が長期化している現在の日本では、ダブルワーク等を散見します

趣味の延長や普通に休めているから、空いた時間にやる様な副業的な要素と違い

掛け持ちで働かないと生活出来ないから必然的にダブルワーク状態になっている人達が居ます

稼いでらっしゃる方々が≪お金目的の副業を行う必要はないと考えています≫なんて書いているのを見た事があります

確か≪そもそも給料が上がらない、残業代も出ない、派遣やバイトで生活が苦しく少しでも足しになるように副業を行いたいというのであれば、根本となる現在の仕事を見直した方が良いのではないかと思います≫なんて書いていましたね

よほど恵まれた会社で苦労をしていない方なのでしょう

前提として

・日本での転職は非常にリスクが高く《資格》を持っていようが買い叩かれる

・会社で実績を出そうが給与は上がらない

 

時給での副業ならば転職は比較的容易ですが本業だけで生活出来ない人にとっては、

低賃金の副業だろうが目先だろうが、生活の為に働くしかない人は大勢居るのです

・法定労働時間を超えた時間外労働(残業)に対して、雇用主は割増賃金(25%以上)を支払わなければなりません

・時間外労働が発生しやすいのは、雇用契約を後で結んだ方、すなわち副業先

・副業先の企業は雇用契約を結ばずに仕事を頼む業務請負を増やす懸念があります

雇用している企業側本体の会社経営が健全であったとしても

低賃金労働者を委託として使っている時点で人件費を抑える抜け道を使っているだけですから、本当の経営状態はBLACK企業です

最近、主にBLACK企業が人件費を抑える抜け道に使い始めた雇用形態にギグワーカーがあります

・アルバイトは基本的に雇用主と雇用契約を結び労働者として雇用関係の下で働く

・ギグワーカーは雇用関係のない対等な立場で仕事を行う契約形態

(コロナの影響で企業から単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」が、

今年上半期だけで100万人増えたという調査結果もありました)

使う側のメリットは多々あるのに対し、雇われる側は、すべて自己責任です

(何かあっても労災にもなりません)

労働法の対象とならない安価な労働力とみなされ搾取される可能性もあるため、ギグワーカーの立場や権利の整備が早急に必要ですが、一部企業を除き正規社員ですら低賃金で使われている日本で、権利を勝ち取れるのでしょうか

特に単純労働系の仕事は今後の技術進歩次第でロボット等に置き換わる可能性がありますし、基本的には雇う側の提示額以上は貰えないのですから、結局は日本社会全体の給与水準は更に下がってしまうのではないでしょうか

能力に関係ない格差社会が進むだけだと思います


第参章2話 「ブラック企業が存続できる理由 2」

2021-05-05 07:07:07 | 哲学・思想

弐章1話で発生してしまったブラック企業

こういった会社が存続し続けると上記に書いたように同族会社でBLACKだったとしても一定の基準を満たした会社は上場できてしまうのです

なにせ上場の基準とは、

企業の上場における市場は複数あり、上場基準も多岐にわたります

例:一部上場の審査基準 株主数は2200人以上であり、株式については2万単位以上流通、流通の比率は上場株券等の35%以上であること。 また時価総額は250億円以上。 純資産額が10億円以上であり、直近2年間の総額が5億円以上または時価総額500億円以上です。

こんな感じでBLACKでは上場出来ないとは書いていない

人数や利益などの項目は有っても働く側にとって重要な《労働基準法》の順守とか《福利厚生》の順守は基本的に考慮されない

正確には、【上場基準の事例:実質基準】というものは有りますが

内容に書かれている事は、【上場したい企業は、審査項目を確認して所定の報告書等を作成し、基準に適合していることを示さなければならない】となっています

審査項目を外部からの目でチェックする訳では無いのです

完全に上場したい企業の自己申告です

ましてや表記上《福利厚生》が良いとか書いてあっても内容の虚実の追及は無いのです

一度は福利厚生施設と契約して、会社案内の中では使えると表記していても内部に入ると既に解約しているなんて企業も存在していました

だから本当はBLACKであって「上場企業だから〇〇です」的な謳い文句が虚偽でも上場審査に通りさえすれば上場は出来るのです

(まぁ最近はネットで叩かれまくるので名前が知れた企業なら事前に調べれば内部の誰かが内情を書いてさえいればバレますがね)

もしかしたら、そういった虚実がバレない様に新人の方々と転職の方々で就職情報サイトの入り口から違うのかもしれませんが、そこは人材業界の知り合いが少ないので解りません