碧光老師の着想学

着想学:主に着眼点+想定力から取っています
老害発生の原理 を書いています

第肆章5話 少子化問題へと繋がった原因(遠因程度ですかね) ②セクハラ・パワハラ

2021-05-12 07:07:07 | 哲学・思想

大企業じゃなくても大企業よりホワイトで生産性の高い会社は山ほどありますが、大企業から色々な圧力(受注時などでの嫌がらせ)をされてしまうから中小企業の生産性が下がる一面もあります

(下請け孫請けの世界みたいなのもある)

発注側の意向(圧力)が強く価格交渉自体が出来ない会社もあるからです

(何処かに三割が交渉すら出来ないとか書いてありましたね)

こうして真面目に頑張っている中小企業も収益が上がりにくい ⇒ 給与が上がりにくい構造が押し付けられます

(殆どの大企業の内部は給与格差が既に完成してしまっている上に転職した事のない人間は、《YES MAN》型を筆頭に違和感にすら気が付かない人が大半でしょうから)

結果として日本全体での格差社会が起きているのです

当然、同じ人間として扱う気が無い様な意識を根底に持っている経営者達は、自己保身の都合を優先していますので氷河期世代から下の世代の給与水準に何の疑問も持っていません

今の給与水準(新卒)は20年位前の氷河期世代開始時から変わっていないのですよ

海外は日本の倍以上の水準の国もあります

(調べるまで私も知らなかったし、かなり驚きました)

優秀な人材が海外に流れるのは当然です

同時に給与自体が増えないのですから子育ての意識にも影響します

若い世代達が自分達の親世代の給与水準を見ていれば、自分達の収入では子育て自体が困難だと思うのは当然ではないでしょうか

結果的に[子供を作らない世帯][子供を一人しか作らない世帯][そもそも結婚しない]が増えざるを得ません

同時にセクハラ・パワハラで精神的なダメージを負っていれば、結婚しない人は更に増加します(大雑把に書くと人間不信と価値観の崩壊)

これらが混ざって少子化となっているのです

小手先の政策では(手遅れ感満載だし)出生率は回復しないでしょう

経営者や管理職とは社会的に影響が一般会社員より大きいのです

目先の欲にだけ囚われ数年後以上先の事を考えてこなかったツケが現状です