碧光老師の着想学

着想学:主に着眼点+想定力から取っています
老害発生の原理 を書いています

第参章4話 給与の問題

2021-05-07 07:07:07 | 哲学・思想

ブラック企業編の最後に給与の問題に少しだけ触れましょう

まず、色々書いてきましたが、ブラック企業には、明確な定義はありません厚生労働省も特徴として挙げているだけです

ただし、一般的に ブラック企業 だと言われているのは、働く人のことを考えない会社や経営者個人の利益だけを考える身勝手な会社 となっています

この 会社や経営者個人の利益だけを考える身勝手な会社は別にブラック企業と迄はいかなくても老害発生中の企業も基本的には一緒です

 

そもそも日本の法制度の下、解雇が難しいから年功序列を名目に超低賃金で現在まで労働者を使ってきているのに能力に見合った給与の水準を年功序列の将来払いの対価として引き下げるだけ下げておいて更に下げようとする(年功序列は崩壊してきているが給与の水準は変わらない)

 

  • 年俸制への移行

( 残業をするのは、仕事の遅い人 そういう人に、手当を余分に出すのは不公平 )

というのを名目にして、通常の給料+残業代から、年俸制に切り替わる

結果として、残業代がカットされただけ

  • 成果主義導入

( 予算に対し成果を出した人を上長の裁量で評価して給与を高くしましょう )

というのを名目にして、予算を高く設定する事により殆どの人が予算未達成

または、昇給基準に届かない

結果として、成果報酬分がカットされただけ

  • ①+②に追加でグループ成績制

( 内容も①+② )

誰かがサービス残業しないと他の人に迷惑がかかるようにして

更にサービス残業を強要

追加で、《 残業代あり。(給料に残業代〇〇円が織り込み済み)というタイプ 》

これは最悪型で、

社員は残業をする義務がある

会社は社員に無制限の残業を強要する事が出来る

という代物 この条件で入社してしまうと後から文句すらも言えなくなります

従業員を守る法律も出来てきています

しかしながら働き方改善などを名目に

 社員の労働時間を制限する ⇒ 社員の超過労働時間を申請させない

まぁ最大の残業枠とかを作り、どうしても必要な場合でも残業をさせない様にと逆手に取り、圧力をかける事で人件費の抑制をする会社ですね

真面目な人程、仕事をサービスでしょい込むことになります

よくもまぁ、感心する位に払わない方法を抜け道考えて繰り出すものです

その不純極まりない法の抜け道管理システムを考える能力を何故、健全な経営方向で使って考えないのかは理解に苦しみます

ちなみに給与を上げずに退職金を廃止している企業も多々あります

年金が減っているのに・・・ですよ

当然、同じ考え方ではジョブ型も失敗します