雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

研磨技術の習得

2021年06月01日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 
さぁ、いよいよ妻と二人で新しい仕事の
準備を始めた。とりあえず無料や1丁
1000円でハサミを研いで回ったが
やはり、切れないという。
それではどうしたらよいか?
周りには無論、プロが使用する
シザーを研ぐ事を教えてくれる人は
いない。
日本では、新潟県の燕市がシザーを
制作していること、岐阜県でもシザー
の販売に力を入れている会社がある
事が分り、まずは新潟県の燕市の
商工課へ連絡を入れた。
すると、何件かの会社を紹介してくれた。
勿論、小資本で仕事を始めるなどと、
言っても相手にしてくれる会社は
少なかったが、その中で1社のみ
T社の担当者が会ってくれるという。
いろいろと、事情を話してタイアップ
してくれるとのことになる。
T社の社内を案内してくれて、ハサミの
製造工程や研磨の様子、仕上げの
様子など、分りやすく教えてくれた。
これからハサミの販売をするので
購入もして、今後の取引をすることに。
 
また、同業の会社を紹介してくれて、
その会社のハサミが金属板から
仕上がるまでの工程も見せてくれた。
特に印象に残っているのは、
レーザーでセニングという梳きハサミの
目を切る工程は素晴らしかった。
 
ここの会社のハサミ研磨の技術は
素晴らしかったが、実際ハサミを購入し
販売を始めてから何か違う点に気がつく
ハサミは、新品を理美容師さん達に
販売するだけでは駄目で、微調整が
必要だった。切れ過ぎる新品の
シザーは、ならしとも言うべく処理が
必要な場合があることも分った。
 
岐阜県から手作業でシザーを加工
して、販売している会社にコンタクトし
車で、8時間を掛けて行ってみた。
事前に内容を伝えてあったので、
会社に着いてから、シザーメンテに
関する疑問を質問し、実際に刃付けの
方法も教えてもらった。工程はビデオ
に撮り後に何回か確認出来るように
した。{企業秘密なのでビデオの公開は
出来ないが、目から鱗が落ちた。}
ここのシザーは
かなりの高級品で仕上がりの程度も
素晴らしい。ここの会社とも契約し
ハサミの販売をすることになった。
三ヶ月間でメンテナンス技術をつけて
いよいよ実際に販売してみるのだが。
 
 
次回につづく。


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