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雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

探偵の仕事

2021年03月16日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所に入り、3年の間は
一般調査のいわゆる、素行や
行動、信用調査を行っていた
のだが、その中でも始め度胸が
いるのが、発信機の取り付け
だった。対象者の車に電波
発信機取り付けするのだが、
当時の発信機は、性能が悪く
重く、大きいもので充電にも
時間が掛かるものだった。
ある調査の時、車に発信機を
付けて尾行したのだが、車が
止まっているのが、会社の
敷地内の駐車場に止めてあり、
尚且つ事務所の窓から見える
場所に駐車している車に
取り付けなければならなかった。
取付方法は極秘のため、詳細は
書けないが、何とか取りつけた。
 
午後5時過ぎに対象者が車に
乗り尾行が始まった。しかし、
交差点で信号が赤になり、
間隔が空いて見逃してしまった。
目視尾行から電波尾行と
なる。発信状態から方向を
確認し、尾行を続けたが
依頼内容とは別の場所に
停止している。おかしい。
停止している場所に着いても
車がいない。周りの家などの
駐車場にも車が確認できない。
電波の強い場所を、確認する
ために、ハンディ受信機を
持って、近辺を歩いていたら
何と、発信機が側溝に落ちていた。
重い発信機で強力な磁石で
金属部分にセットしていたが、
多分、車の振動ではずれた
のだろう。結果、この日は
尾行が失敗する。
しかし、この日の調査には
オチがあった。対象者は
依頼者の奥様で、浮気の
調査だったのだが、何と、会社に
出勤する前からずっと依頼者の
旦那様は奥様の車のリヤの
荷物室に隠れていたという。
何という執念なのだ。
私たちが、調査を開始して
尾行していたことも、分かっており
当日は、買い物をして奥様は
何事もなく帰ってきたという事
だった。継続の調査依頼が
入った。
 
 
次回につづく
 

興味のあった探偵業

2021年03月12日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

裏で2番目の女房のN子は
何をしているかが分らないままに、
自分は母のホテル業を手伝って
いたが景気にも段々と陰りが
見え始まってくると、以前よりは
客も減ってきた。自分たちと
お手伝いの人たちを雇っている
のもきつくなっていた様子が
見えてきた。そこで、
以前から興味のあった興信所に
電話帳の広告をみて連絡を
してみた。何軒かは断られたが
そのうちの1件が、会ってみたいと
言ってきた。そこで、日時を聞き
代表者と会ってみたのだが。
 
面接の当日は、意外にも会社の
前のホテルのロビーでの待ち合せ
だったが、これが時間を過ぎても
代表は来ない。会社に電話を
入れる、何と忘れていたらしい事が
後日分るのだが、何とも代表は
考えていた人とは、感じが全く
違っていた。何か頼りない感じ
なのであった。面接後は直ぐに
採用となり、翌日から事務所に
行くことになる。
すると、事務所には二人の
おばさんが、忙しそうに電話の
応対をしていた。挨拶をしても
一般の会社の事務員とは大差
がある。シカトとしているのだ。
そのうちに代表が入ってきて
「k君(自分の名前)明日は、
一人である人の尾行をして
もらうので資料を受け取ったら、
帰って良いよ。」と言うのである。
出社したばかりで、午前中なのに
帰れという。指示に従い
帰ってから、調査資料を見ると
その対象者は明日、早朝
ホテルから、車で一緒に来ている
参拝者と、神社に行くという内容
の素行調査だった。車がホテル
にあるのかの確認をしてからの
調査だったために、現場には
早めに行かないとならなかった。
早く帰させたのが、納得できたが
早朝と言っても、何時に出かける
のかは、分っていない。
この事を考えていると前夜は
眠れなかったので、深夜に車の
確認へ行くことにした。
この日はとても寒く、車の暖房を
最高にしても、足下がひんやりする
ほど冷えていたが、現場に着くと
車があった。近くで待機しょうと、
車を止めたが、エンジンを止めると
寒くて居られない。かと言って、
エンジかけたままにすると
怪しまれる。考えた末に対象者の
車の見える範囲に車を止めて
エンジンをかけて、待機すること
にした。午前3時頃に現場に着いて
からは、テレビや小説などの物語
とは全く違い、現場はかなり厳しい。
流石に、交代要員もいないため
しびれを切らしていた。
4時間後の7時頃に対象者は車に
乗ってみんなと一緒に出かけた。
 
尾行がはじまる。暫く間をおいて
つけていたが、時々怪しまれない
ように追い越して、対象車が
乗っているのかも確認する。
暫くして、神社に着き他の参拝者
と一緒に参拝が始まった。
歩いて、他の参拝者に混ざり
尾行した。対象者に女性の影は
無く。何ら問題はなさそうであった。
その後は、みんなと別れて自宅に
向かうようなので、代表に連絡し
交代要員と交代した。
この後も、調査員として様々な
依頼に対処していくことになる
のだが。
 
 
次回につづく。
 
 
 

最悪の女

2021年03月09日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

2番目の女房 N子は、何を考えて
いるのか分らない人間だった。
 
この年になって分ってきたことがある
人には、周りの人間関係を駄目にする
タイプと、どんどん周りの人間関係が
良くなっていくタイプがあることに
気づいた。そして、この周りの人間
関係をスコブル駄目にする女が、
このN子だった。
これが結婚して暫くすると段々に、
ボロが出て分ってくるのだが、
 
まず、嘘を平気で言う。
夫を初めから馬鹿にしている。
廻りとの人間関係を築けない。
借金を夫に内緒で勝手に作る。
自分に都合の良い嘘を平気で言う。
夫に睡眠薬を飲ませる。
などなど、あげたらきりが無い。
猫の皮を何枚も被っていたのである。
 
そんな女とは知らずに、二人の子供を
もうけてしまった。
実家はと言うと、姉が一人で婿を取り
子供を二人もうけて、四人で家屋敷を
守ってはいるが居るが、この姉も夫を
馬鹿にしている。
こんな言葉を時々、はいていた。
「男なんて、(げんこつを振り上げて)
コッンとしてやるんだよ」と、
こういう年の離れた姉(腹違いの)に
育てられてきたのだ。
 
N子の母は、夫(姉の父)に殺されている。
どんな事があって、殺されたかは
想像がつく。恐らくN子と同じで、
性格は悪いわ、使い込みは
するわ、理由を聞いても
知らぬ存ぜぬを通したので
実家で父親に
殺されたのだろう。
 
自分も、子供が居なかったら
そうしたかもしれない。
 
そんなことは、知らずに
結婚するときにN子の義兄(姉の夫)
から、「実は、N子は警察官と見合いの
話があって、話は進んでいた」と、
言われたが、これも女の浅知恵。
恐らくは、姉が夫にそう言わせて
警官との結婚なら父が犯罪を
侵していたなんていうことは、無い
家庭なのだろうと思わせる為に
嘘の結婚話をでっち上げたのだ。
 
重ねて、一緒になるときからN子は、
「私は、働き始めてから実家の姉に
送金していたので、1000万円ほどは
たまっているだろう。」と言って、自分を
ある意味、安心させて騙していた。
 
まっ、こんな女とは知らずに結婚したの
がまずかったが、最低最悪の女だった。
 
 
次回につづく
 
 

祖母の自殺

2021年03月05日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

最初の女房は、自分は金もないのに、
100万円を慰謝料に払え、子供の
養育費も、20歳まで払えと言っている。
仕事もなく収入もないので、支払いが
できるかは、分からないと言ったが
納得しない。仕方がないので、
了承して協議離婚をした。
 
次の女房N子とは、その後に入籍した。
仕事も地元のミシンの販売会社に
入ったが、親戚や知人を一回りしたら
売れなくなる。仕方なく、母のホテル業
を手伝う事になる。
すし店を転売した時に実家の土地も
全部売ってしまったため、
祖父母も母のホテルの管理室に住んでいた。
それで一家5人が一つ屋根の下で
生活することになった。
そこでは、女3人が台所に立つ。
母は、気が強く、祖母は耳が遠い。
N子は、性格がすこぶる悪い。
そんな中で祖母は、祖父との仲も
良くなかったので、孤立していき。
台所のガス栓を開けて自殺未遂を
するようになっていく。
そんなある日、近所の人が血相を
変えて来た。
「おばちゃんが電車にはねられた」と
言ってきて、みんなはびっくり。直ぐに
行ってみると、もう医師が来ており
白いシーツが亡骸にかぶせられていた。
顔を確認し、その後の事は覚えていない。
 
葬式を済ませて、暫くの間、母は
ホテルの掃除をするときに、一人で
するのがとても怖かったという。
しかし、弟が亡くなった時は反対で
亡霊でも良いので出てきて欲しかった
という。
弟が亡くなったとき祖母は、
近所の人たちと、旅行中だったため
急いでタクシーで帰ってきた、
弟の亡骸にしがみつき、
「おれも死んで一緒に行くんだー」
大泣きをしていた。
母は、弟が生まれて間もなく
泊まり込みでの仕事をしていて、
家には幼い弟と私、祖父母の4人で
生活していたので、まるで、
祖母は自分の子のようにして
弟を育てていたという。
本当に、弟の後を追うように
祖母は、7年後に自殺した。
 
 
次回につづく
 
 
 
 

逃避行と離婚

2021年03月02日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

そんな訳で、女房が実家に帰っている

間に、次の女房となるN子と出合い

逢瀬を重ねていたが、これが女房

分かってしまった。女房は、「私が

悪かった」と頭を下げてきたが、

意地でも分かれてやると思うほど

嫌気がさしていた。

それからが修羅場だった。

店を続ける気力もなくなっており、

N子と10日ほど、あてもなく

うろうろした。そして、

金銭的に底をつき帰ったが、

母から殴られた。

N子は祖母にもあったが、

祖母の見た目では、

「あの子はいい子じゃあ無いから

結婚はやめておいた方がいいよ」と

言われた。店に出るように何度も

言われたが、しばらく顔を出して

いないために出ずらくなっていた。

そして、仕方なく、神奈川県の

鶴巻に逃避行した。何も

持てずに10万円をN子の実家

から借りての駆け落ちというか

現状からの逃げだった。

駅前の不動産屋でアパートを探して

何とか、アパートは借りられたが、

食べるものや、布団などはない。

仕方なく、散歩しながらノビルや、

食べられそうな葉を取ってきて

やかんで茹でて食べた。

仕事も探さないといけなかったが、

偶然、近くの電気店で照明を買った

時に、店員として採用させてもらえる

ことになった。電気関係は多少だが

知識があり営業はできるという事での

採用だった。さっそく、営業や修理

配達など、仕事をしたが、同僚の

田丸さんにはお世話になった。

実家から貰ったというキャベツ

などを時々、持ってきてくれた。

同じ年代で優しい人だった。

電気店での仕事先で配達と設置が

終わり帰ろうとしたときに、

「良かったら夕飯を食べて行ってね」とラーメンを出してくれた

お客さんがいた。どう見ても

裕福そうには見えない家庭であったが、何故か、このラーメンが

懐かしく、また、温かい家庭の

雰囲気に涙が、出てしまった。

1か月ほど勤めて、営業でも

エアコンの注文を取ってきたりで、

みんなとも気が通じ合えるように

なっていた。が、すし店の板前が、

アパートに訪ねて来た。

「だんな。帰ってきなよ。

奥さん(自分の母)も自分の事は、

自分で整理し、N子さんとの結婚も

認めると言ってるから」と言う。

「いや、帰らない」と言って一度は

追い返したが、また、「奥さんに話を

したが、店を辞めても良い」と言っていたから。と、「とりあえずに、

帰って来なよ」とまた、尋ねて来た。

仕方なく、事情を電気店に話して、

辞めさせてもらった。

帰ってみると、仕方なく母は、店から

通える街でアパートを借りてくれるという。

店の転売をするので、次の店主に

協力して、一時店を手伝えというのだ。そして、転売先が見つかり

再開店で店の名前は変えずに、

営業が始まった。

そうしている内に、帰りを女房の

弟に尾行されていた。

アパートが、女房に分かって

しまった。その後に、女房は

長男を出産し、離婚の裁判を

起こされた。当然、離婚裁判に

出向いても調停員は、自分の

話など一切聞かない一方的に

女房の話を鵜呑みにしており

何を言っても無駄だった。

そして離婚となった。

 

次回につづく