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雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

盗聴の失敗

2021年04月06日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所の調査には、難問が山積み
 
旦那様の依頼で、奥様の素行調査
の依頼が入った時のお話。
 
対象者の奥様は仕事をしているが、
どうも様子がおかしいという。
旦那様が仕事で留守にして居る
時に多分、誰かと電話を掛けている
らしいというのだ。そこで、まず、
奥様の素行を何日か追ってみた。
仕事帰りには買い物をしたり、
子供の用事を済ませるくらいで、
異常はない。そこで、旦那様に
協力頂き、自宅の電話に電話の
盗聴器を付けることにした。
 
当時は、携帯電話などまだまだ、
普及していない頃なので連絡
するには、公衆電話や自宅の
固定電話を使用していたのである。
電話盗聴器は、感度が悪く
電話を掛けたり、受けた場合の
音声を感知し自動で会話の録音
をするものだったが、盗聴した
会話にはノイズが入り、聞き取り
にくい会話が多かった。そこで、
相手の会話は聞けないが
部屋に盗聴器をセットすることに
なった。これは周囲の音に反応し
録音するタイプで会話は部屋内
のみだが、比較的鮮明に録音
されていた。
 
一月ほど盗聴をしてみて、どうやら
奥様は、会社と連絡をして
いるらしいことが分かった。
今度は、盗聴から行動調査に
切り替えて、尾行する調査員の
数も増やした。
暫くして、奥様の怪しい行動が
始まった。仕事帰りにいつもとは
反対の方向に車を向けた。
暫く尾行をすると、公園の駐車場に
入り、白いワンボックス車の横に止め
直ぐに、その車の後部座席に
乗り込んで直ぐに、出て行った。
こちらも後を追う。こちらは車3台に
女性の調査員を1名補充し4名で
尾行していた。交代で車を入れ
替えながら尾行していくと、山際の
ラブホに入って行った。
こちらは尾行中にもビデオ撮影を
しているが、ホテル内の状態を
確認するために、女性の調査員と
ペアを組んだ調査員をホテル内に
入らせて、ワンボックス車の駐車
を写真撮影し、身元の割り出しを
行う。当日はこの後は1時間30分
程で車は、出て来たので、正面から
運転手の顔をビデオ撮りしている。
 
ワンボックス車は会社の所有で
いつも、複数の人が利用できる
様子だが、本人(対象者)の顔が
分かっているので、帰宅時の尾行
を行った。すると会社の隣街に
住んでおり、妻子がいる依頼者の
妻の会社の社員であることが
分かった。情報をまとめて依頼者
へ、詳細を報告し調査は終わった
依頼者は頭を抱えて「やはり」と
いった深刻な表情だった。
 
調査のお話はこれくらいで
次回は2番目の妻のお話。
 
次回につづく

電波が頭に、の話

2021年04月02日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所の調査には、依頼者の
言っていることが、理解できない
内容もしばしばある。
その中でも、意味不明な依頼を
紹介します。
 
ある相談が入って、依頼者の元に、
依頼者の夫婦は、奥様がここ暫く
電波が頭に当たると言うのだという。
最近は、自分もそんな気がしている
と言うのだが、典型的な病気の
場合が多い。依頼者は何が原因で
そんなことになるのかを、調査して
欲しいという。
 
こうした場合は、まず、家の立地を
調査し、続いて盗聴器、電話の
盗聴器の設置についての調査から
始めるのが、いつものパターンだ。
でも、結果はいつも同じで
何ら異常はない。
後は、依頼者の常用している
薬について尋ねるのだが、
多くの場合は、睡眠薬の常用
などがある。
 
この依頼者も、精神科に何度か
通った過去が有り、旦那様も
次第に奥様に同情して自身も
電波が頭に当たってくると
思うようになっている様子だった。
 
調査内容を報告書にまとめて
屋内の盗聴や、電話の盗聴、
その他の不審者の接近などは
無いことを告げて、調査は
終了となった。
 
後日、依頼者の旦那様より
連絡があった。
「あの時は、お世話になりました。
今、妻は入院をしていて私は
以前のような電波が頭に当たる
事も無くなり、娘と一緒に暮らして
います。ありがとう。」との
事でした。恐らく旦那様も当時は
精神的に病んでいたのでしょう。
 
まだまだ、続きます。
興信所のおかしな話は。
 
 
次回につづく

変態坊主の話

2021年03月30日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所の代表と一緒に
素行調査をした時の話だが、
 
依頼者は、お寺の住職の奥様。
依頼内容は、住職の素行調査。
具体的には、住職はお祓いと
称して、女性の股間を開かせて
祈祷をするという。その際に
悪霊にそそのかされて、住職が
女性と性交をしてしまうことが
あるが、住職の意志ではなく
悪霊にそそのかされている為と
言って、信者と性交をしている。
という内容だ。実際にその奥様は
住職が、女の股を開かせて
祈祷をしている姿を一度見ていると
言っていた。しかし、実際に
調査してみないと事実はどうか?
との疑念を抱きながらの調査だった。
 
住職は、車を使わずにいつも
タクシーでの移動だというので、
依頼者の奥様の協力で、
出かける様子が、あれば連絡を
頂き、その後に尾行するという
方法をとった。
 
その日がやってきた。
奥様より連絡があり、翌日に
タクシーで出かけるというので、
お寺の駐車場で待つこと
4時間。タクシーが来て、住職が
乗って出るのを確認。
尾行が始まる。自分たちは車
2台に分乗し、3人で尾行した。
 
暫くして、ある駅に着いた、
すかさず同乗していた、
調査員が車から降りて、徒歩で
尾行。その調査員からの連絡で
自分たちも、車を止めて合流。
3人でそれぞれ、別の角度から
離れて、本人を確認できる位置に
張り込む。
すると、改札から花束を持った
30代の女が現れた。すかさず
カメラのシャターを切る。
住職に嬉しそうに花束を渡して
二人で、出口に向かう。
早速、一台の車に調査員が移動
自分たちも、間を詰める。
すると、タクシーを拾い、二人が
乗り込んだ。
調査員の車の助手席に代表が
乗り、タクシーを追う。
自分も後から車で、尾行する。
暫く走るとタクシーは駅の繁華街を
抜けて、ホタル街へ。タクシーごと、
ラブホテル内に入って行った。
 
このことを依頼者に連絡して、
住職の奥様に現場に来て頂いた。
後は、数時間でまた、タクシーが
来て、自分たちの車に乗った奥様
と尾行開始。駅に着きタクシーを
降りたところで、奥様と代表が
降りて、住職たちと接触したのだが
駅内で、修羅場になり、交番の
警察官が制止にはいった。
依頼者の奥様には、後日
写真とビデオ撮影をしたVTRを
提出して、調査は終了したが。
この後は、どうなったのかまでは
情報がなかった。
 
まだまだ、続きます。
興信所のおかしな話は。
 
 
次回につづく

変態院長の話

2021年03月23日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所では、様々な人間模様を
知ることが出来る。
 
自分が勤めた興信所の代表の話。
代表が以前調査員をしていた時に、
ある、病院の院長先生の素行調査
院長の奥様の依頼でした時の話。
 
依頼者の奥様は、もう暫くの間
院長との夫婦関係が無いという。
院長は変わった趣味の持ち主で、
普通のセックスでは興奮しないという。
 
どんなことをすれば興奮するのかと
尋ねるとためらいながら、
「夫は、排便に興味があり、排便を
しているさまを見ると、異常に興奮
する」のだというのだ。
 
多分、病院の看護婦(当時の呼び名)
とでも、そんな関係になっているのでは?
との事での依頼だったという。
 
早速調査を始め、調査には動体を感知
するカメラを依頼者の協力を得て
設置した。場所は極秘のため伝えられ
ないが、ある部屋に監視カメラを何カ所も
セットして、調査をしたのだという。
 
何日かが過ぎて、ある部屋で院長が
女性に大きなツボの上にまたがせて、
排便をさせている、様子がビデオに
映っていたそうな。
 
この話を聴いたときは、笑いが
止まらなかった。
ツボの上にまたがせてって、
想像しただけで笑えた
 
まだまだ、続きます。
興信所のおかしな話は。
 
 
次回につづく

運転手が不明の事故の話

2021年03月19日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

興信所に入り、様々な調査を
していたが、先輩の調査員から
以前の事故に協力した話を聴いた。
ある雨の降った翌朝の寒さが
一段と厳しい日に起きたらしい。
前日の雨で路面が凍っていて
事故が多い朝だったと言うが、
自損事故があり、運転手の姿が
見当たらず警察と付近の人たち
が探していたという。先輩も
これに協力して探したが、
全く見つからない。
車は、凍った路面を滑って電柱に
激突し、運転者はフロントガラスを
破って飛び出したのではないか?
と、そこはではどこにでもある様な
話だが、その運転手がいないのだ
という。
周りの何処にもいない。ひょっとして
警察と消防は側溝に落ちたのでは。
と、側溝のコンクリート板を剥がした。
しかし、3メートルも剥がしても
見つからない。側溝内の水は
凍っていたというが、ここにもし
落ちてもそうは進まないだろう。
と、しかし、10メートルほど剥が
してみたら、運転手が血まみれで
居たという。しかも、もう少し発見が
遅れたら、側溝の水で溺死して
いたという、お話だった。
そんなことが実際あるんだなぁと
当時は、思っていた。
何せ、調査の待機の時間は
半端なく長いので、いろんな
調査話を聴くこともある。
おかしな話は尽きないが、
次回から少し紹介する。
次回につづく