この傾向は先月辺りから顕著になり始めた。
昨日は中年後期の方々だったが今日はかなり若い人達が中心だった。
昨日も今日もお客様達は『屈託の無い人達』で接遇するのがとても心地よかった。
『類は友を呼ぶ?』ってホントだなと改めて感じた。
何方のグループも一人の方が何度か一人で来店頂いている。その方のご要望で当店でとなったという。
此方の提案を快く受け入れて貰った。
最近のおカネ持ちって昔と違い相手が誰彼構わず『俺……カネ持ってんどぉ〜』という雰囲気を醸し出さなきゃ気が済まないというまことに痛々しい人が増えた気がする。
折角の『カネという付帯条件』がかえってその人をさもしくさせている……。
結果、その人の周りにはお似合いのクレクレタコラ達が群がるという構図は、関わる人間を哀しくさせるのである。
当方も文字通り『カネのため』に関わり、そんな一団が帰って行くと深い溜息と共にどっと疲労感が押し寄せるといった具合である。
しかし、最近やって来る様になった人達は年齢性別関係なく一様に『屈託がない自然な雰囲気』を醸し出すのである。
長い時間を要したけれどそんな人達に見つけて貰える様になったのかもしれない。
ホリエモン筆頭にSNSの常連さん達を観ていてどうして?そこまで自分のスキルやカネをひけらかしたい?のだろうとずっと疑問だった。
ホリエモンなんかの太鼓持ち的な役割だった青汁王子さんは最近、投資に失敗して無一文になったっていう。
当初より、ホリエモンやひろゆき、編集者の箕輪、前澤友作なんかに比べると『毒が足りない』という印象だったけれど……。
語弊があるやも知れぬが青汁王子は『人としての恥を知っていた』のかも知れない。
だからそんな猛毒にやられたのかもね。
青汁を作り、育てた地道さを、ホリエモンなんかの毒にあたって卑下しちゃったのかもなぁ?なぁ~んて感じるのである。
カネを掻き集めるのに『手っ取り早く』、『最短の近道』を行く奴がエライ?なぁ~んて勝手な誤解が世の中にスッカリ蔓延しちゃってる。
『屈託がない人達』を相手してるとこんなにも気持ちが落ち着き弛緩する事に今更ながらそんな当たり前に気付いた次第……。
彼等は絶滅危惧種?なんかじゃなく、アカラサマな毒を振りまく連中の陰で『ドッコイ生きてた』のである。
青汁王子の様に、自分の良さを疎かにしてしまい無遠慮・不躾お構いない悪目立ちする人間たちに気圧されてしまってる人は多いんだろう。
『時代は変わっている』んだと思う。
ここに来てトランプ、プーチン、習近平……そんなアカラサマな人間達の旗色が妙に悪くなってきている。
人が人と関わるのは自分一人より、連携した方がお互いに楽しく安心して事が進むから人類は群れを作ってきた。
その『自然界の基本』を犯して一時有利を得ているかの様に見えてもそうはいかない。
彼等は絶えず誰かを誹謗し攻撃し圧迫する事で存在感を誇示する。
人が人と関わるのはその方が『お互いに良くなるから』という基本を犯してはならないのだという事を……時代の流れが迂遠ながら少しずつ少しずつ証明しているんじゃないか?
僕は……そんな事を最近感じる様になった。
アカラサマな連中の様に小器用に上手く演れないことに苛立ち焦りまくった時期もあったけれど……。
しかしどうしてもそんな芸風にDNAレベルで抗えない違和感があった。
『自分通りで行くしかないやね?』結局、その結論で生きてきた。
ここの所の客質の異変は八方塞がりだった僕の時空に『小さいながら風穴』が空いた?そんな実感をくれた。
♬……負けないこと。投げ出さないこと。逃げ出さないこと。信じ抜くこと……駄目になりそうな時 それが一番大事……♬
大事MANブラザーズバンドがそう歌ってたな?
客が引いた後の店の中で一人。
ふとあの曲を思い出した……。