秋、柿屋さんの柿

2013-09-04 00:11:58 | 日記
職場の窓を閉めようとして、ふと見れば、柿が色づいている。秋、実感。雨上がりだからか、本当にきれい。ふふ、私は柿が好き。母が家にいるときは、よく柿屋さんが柿を売りに来た。そう、「柿屋さん」と母は呼んでいた。ちょっと遠くから、ライトバンで売りに来ていた。小さな柿だったが、甘く、おいしかった。一人でいくつも食べられないのに、母は柿を2袋、みかんを 2袋買った。そして、私に1袋ずつくれた。小さな柿は、皮を剥くのが面倒で、気づいたら、柔らかい柿になってしまっていた。母は、柿はお腹を冷やすといい、あまり食べない。そのうち、また柿屋さんがやって来て、また、母は 2袋ずつ、買う。母の家も、私の家も、柿とみかんでいっぱいになった。娘の私が、「(柿やみかんが)腐りそう」と文句を言うと、翌日、皿いっぱいにむかれた柿が、(仕事を終えて家に帰ると)置いてあった。そんなことを何度も繰り返し、そのうち、柿がなくなり、みかんだけになり、そして正月になった。母にぶつぶつ文句言いながら食べたけれども、皿いっぱいの柿屋さんの柿は、本当は、とてもおいしかった。母が居なくなり、昼間は誰もいない家、柿屋さんはもう、売りに来ない。

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